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アルベール・カミュの代表作『ペスト』(訳:宮崎嶺雄)が漫画化され、6月19日(金)よりWeb漫画サイト「Bバンチ」で連載をスタートしました。漫画を手がけるのは、『フロイデ』『嫁はBL漫画家』などの車戸亮太さんです。
『ペスト』は、1940年代のアルジェリアを舞台に、伝染病の流行によって封鎖された港町で、初めて遭遇するペストという“目に見えない敵”や人間性を蝕む“不条理”に直面し、戦う市民たちを描く作品。
原作文庫は、日本国内でコロナウイルスの感染が拡大し始めた2月初旬から売れ行きを伸ばし、近年は増刷が平均で年間5,000部程度だったところ、2月以降だけで12回、36万4,000部が増刷されました。つまり、たった4か月で70年分以上の数が読まれたことになります。
ほんのひきだしで毎週発表している文庫売上ランキングでも、3月23日~29日の回に初めてトップ30入りした後(当時第24位)、翌週(3月30日~4月5日)には大きくジャンプアップして第9位、その翌週(4月6日~12日)には第4位となり、それ以降現在までランキング上位を維持。累計発行部数は160万部にのぼっています(※旧版・新版・電子版合計)。
海外メディアによると、コロナウイルス感染症の流行によって、日本だけでなく、イタリアやフランス、イギリスといったヨーロッパ各国に加え、アメリカや韓国でもベストセラーとなっているそう。
世界中で読者が急増している『ペスト』、「なんとなく難しそうでまだ読んでいない……」という方には、今回の漫画化がうってつけの機会です。
作画担当・車戸亮太さんのコメント
『ペスト』を読むと不安が和らぎました。今、僕らの周りで起きている色んな混乱が、約70年前に書かれた小説の中で同じように起きていました。僕にとっての“ペスト”とは何かと考えた時に、自分の中に巣食う不安や混乱だと思いました。それらと対峙する手段はマンガを描くことです。今回のマンガ化でより多くの人たちに『ペスト』を知って欲しいと思います。そして少しでもみなさんの不安を和らげることが出来れば幸いです。
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