'); }else{ document.write(''); } //-->
森見登美彦さんの初期代表作の一つで、湯浅政明監督によるアニメ版のファンも多い『四畳半神話大系』。2004年12月の刊行から実に16年ぶりの続編となる『四畳半タイムマシンブルース』が、7月29日(水)にKADOKAWAから発売されます。
カバーイラストは、前作と同じく人気イラストレーター・中村佑介さんが担当。カメラを手にしたヒロイン・明石さんと時計を中心に、さまざまな格好のキャラクターが描かれたにぎやかな表紙です。
今作『四畳半タイムマシンブルース』では、森見さんが、盟友である劇作家・上田誠さんと異色のコラボレーション。上田さんの代表作の一つである舞台「サマータイムマシン・ブルース」(劇団ヨーロッパ企画/2001年初演)とひとつになり、真夏の下鴨幽水荘を舞台に、『四畳半神話大系』の登場人物たちが、突然現れたタイムマシンをめぐって「昨日」と「今日」の間でドタバタを繰り広げます。
上田さんといえば、アニメ「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」「ペンギン・ハイウェイ」を手がけた脚本家でもあります。「サマータイムマシン・ブルース」は書籍版もあり、初戯曲集『曲がれ!スプーン』に収録されています。こちらもぜひ手にとってみてください。
『四畳半タイムマシンブルース』あらすじ
炎熱地獄と化した真夏の京都で、学生アパートに唯一のエアコンが動かなくなった。妖怪のごとき悪友・小津が昨夜リモコンを水没させたのだ。残りの夏をどうやって過ごせというのか? 「私」がひそかに想いを寄せるクールビューティ・明石さんと対策を協議しているとき、なんともモッサリした風貌の男子学生が現れた。なんと彼は25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。そのとき「私」に天才的なひらめきが訪れた。このタイムマシンで昨日に戻って、壊れる前のリモコンを持ってくればいい! しかし、小津たちが昨日の世界を勝手気ままに改変するのを目の当たりにした「私」は、世界消滅の危機を予感する。
~森見登美彦さんからのメッセージ~
読者の皆様へ、新作小説『四畳半タイムマシンブルース』をお届けいたします。
森見登美彦の小説『四畳半神話大系』、劇団ヨーロッパ企画の舞台「サマータイムマシン・ブルース」。
この二者を合体させればどうなるか、という単純素朴な発想であります。
真夏の四畳半アパート「下鴨幽水荘」を舞台に、『四畳半神話大系』の登場人物たちが、突然あらわれたタイムマシンをなんとか有効活用しようとするのですが……。
『四畳半神話大系』、じつに十六年ぶりの続篇(?)となります。
コロナの魔風が巷に吹きすさぶ今日この頃、この古風かつ明朗愉快な小説が、息苦しい自粛生活における一服の清涼剤となれば幸いであります。
森見登美彦
》『四畳半タイムマシンブルース』第1章(44ページ分)は「カドブン」で公開中!