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北朝鮮で有事が起き日本人が巻き込まれたとき、自衛隊特殊部隊はどう動き、いかに邦人保護がなされるのか。
このテーマを、元海上自衛隊員で、全自衛隊初の特殊部隊「特別警備隊」創設にも携わった伊藤祐靖さんが“完全シミュレーション”したドキュメント・ノベル『邦人奪還 自衛隊特殊部隊が動くとき』が、6月17日(水)、新潮社より発売されました。
首相官邸や霞が関など政府の動き、現場の作戦行動、隊員たちの願いややむをえない諦めまでも細かに書いた本作には、「現場のリアルが克明に描かれている」として、元防衛大臣の石破茂さん、佐藤優さん、成毛眞さんというそうそうたる面々が絶賛コメントを寄せています。
今年4月から6月上旬まで、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺において60日連続で中国公船が確認されました。中国公船の尖閣諸島接近が過去最多となっているだけでなく、北朝鮮の金正恩委員長の消息が長らく途絶えているほか、韓国内で撒かれた体制批判のビラがきっかけで南北間の緊張感がさらに高まり、6月16日(火)には「北朝鮮が、南北軍事境界線沿いにある南北共同連絡事務所を爆破した」との報道がありました。
日本国内でも防衛戦略への注目がますます集まっており、また、先日報道された横田めぐみさんの父・横田滋さんの訃報を受け、「もっと〈いま〉を知らなければ」という声が高まっています。
著者の伊藤さんには、自叙伝『自衛隊失格 私が「特殊部隊」を去った理由』執筆においては守秘義務の制約がありました。しかし今作では“ドキュメント・ノベル”の手法をとり、その制約を超え、精緻かつ迫力をもって人質奪還と特殊部隊の内情を描いています。
あらすじ
騒乱に乗じミサイル発射を企む北の軍部に対し、米国は自国防衛のためピンポイント爆撃へと動き出す。だがその標的近くには、日本人拉致被害者が──。
日本は、この事態に対峙できるのか?
政治家は、国民は、人質奪還の代償として生じる多大な犠牲を直視できるのか?
そして実戦投入される最強部隊の知られざる内実とは?
なお7月3日(金)には、東京工業大学教授としてメディア論を研究する柳瀬博一さんと、伊藤さんによるオンライントークイベントが本屋B&B主催で開催予定です。
著者:伊藤祐靖(いとう・すけやす)
1964年、東京都に生まれ、茨城県で育つ。
日本体育大学から海上自衛隊へ入隊。防衛大学校指導教官、護衛艦「たちかぜ」砲術長を経て、「みょうこう」航海長在任中の1999年に能登半島沖不審船事案に遭遇した。これをきっかけに全自衛隊初の特殊部隊である海上自衛隊「特別警備隊」の創設に携わった。
2007年、2等海佐の42歳のときに退官。後にフィリピンのミンダナオ島で自らの技術を磨き直し、現在は各国の警察、軍隊への指導で世界を巡る。
国内では、警備会社等のアドバイザーを務めるかたわら私塾を開き、現役自衛官らに自らの知識、技術、経験を伝えている。
著作に『国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動』『自衛隊失格 私が「特殊部隊」を去った理由』などがある。
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