• fluct

  • 『おじょうさま小学生はなこ』不思議と共感できるお姫様小学生の華麗な日常

    2020年05月19日
    楽しむ
    日販 ほんのひきだし編集部 吉田
    Pocket

    新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、全国の小学校は休校が続いています。おうちで過ごすのもそろそろ限界! (勉強は嫌だけど)学校に行きたくなっている小学生も多いのではないでしょうか。

    そんな小学生たちにとって、さらに登校が楽しみになる? 5月18日(月)に発売された『おじょうさま小学生はなこ』は、「こんなお姫様みたいな子はいないだろう」というユーモアたっぷりの笑いと、学校生活に隠れた優しさに思わずほっこりする童話です。

    おじょうさま小学生はなこ VS りんじのしいくがかり
    著者:川之上英子 川之上健
    発売日:2020年05月
    発行所:岩崎書店
    価格:1,210円(税込)
    ISBNコード:9784265074174

     

    「ごめんね、おひめさまかと おもっちゃった? いちおう 小学生、やってます。」

    主人公のはなこは、誰がどうみてもお嬢様。執事やお手伝いさんのいるお城のようなお家に住み、リムジンを使った送り迎え。ちょっと気分転換にと、プライベートジェットでミラノへショッピングに行ったりもします。

    世間知らずのくせに、プライドだけは高いはなこは「ごめんね、おひめさまかと おもっちゃった? いちおう 小学生、やってます。」なんて発言も。むむむ……。まるで英国貴族を描いたドラマ「ダウントンアビー」に登場するようなセレブっぷりです。

    しかし、どんなにセレブなはなこでも学校の係活動をないがしろにすることはできません。「はなこ vs りんじのしいくがかり」では、あるきっかけで飼育係をすることになったはなこの奮闘が描かれます。

    きらびやかなドレスの上から、ビニール手袋や長靴、デッキブラシなど掃除用具一式を装備したはなこ。とっしんしてくるニワトリにおびえ、文句をいいながらも、あひる小屋を担当することになりました。

    最初はあひるのうんちを踏んで驚いていたはなこも、次第に開き直って一生懸命掃除をすることに。

    デッキブラシを使ってピカピカに掃除した小屋を、気持ちよさそうに使うあひるの姿を見たはなこは、おじょうさまの暮らしでは得られない達成感を味わうことができました。

     

    当たり前の日常を支える「優しさ」に気づかされる作品

    へとへとになって帰宅したはなこはお風呂に入ると「いまの はなこ、何かに にていないかしら」と、あることに気づきます。

    それは自分が飼育小屋のあひるにそっくりということ。そして、はなこがあひる小屋を掃除したように、このお風呂も、ピカピカにしてくれる“誰か”がいることに気づきます。自分の日常は誰かが支えてくれている、そんな感謝のこころをこの本はユーモアたっぷりに教えてくれます。

    本書にはほかに、留守番をしたことがないはなこのドキドキの1日「はなこ vs あこがれのおるすばん」が収録されています。

    世間知らずでどこか鼻につくはなこの日常ですが、不思議と誰もが共感できる優しさが魅力のお話です。




    タグ
    Pocket

  • GoogleAd:SP記事下

  • GoogleAd:007

  • ページの先頭に戻る