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新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、全国の小学校は休校が続いています。おうちで過ごすのもそろそろ限界! (勉強は嫌だけど)学校に行きたくなっている小学生も多いのではないでしょうか。
そんな小学生たちにとって、さらに登校が楽しみになる? 5月18日(月)に発売された『おじょうさま小学生はなこ』は、「こんなお姫様みたいな子はいないだろう」というユーモアたっぷりの笑いと、学校生活に隠れた優しさに思わずほっこりする童話です。
主人公のはなこは、誰がどうみてもお嬢様。執事やお手伝いさんのいるお城のようなお家に住み、リムジンを使った送り迎え。ちょっと気分転換にと、プライベートジェットでミラノへショッピングに行ったりもします。
世間知らずのくせに、プライドだけは高いはなこは「ごめんね、おひめさまかと おもっちゃった? いちおう 小学生、やってます。」なんて発言も。むむむ……。まるで英国貴族を描いたドラマ「ダウントンアビー」に登場するようなセレブっぷりです。
しかし、どんなにセレブなはなこでも学校の係活動をないがしろにすることはできません。「はなこ vs りんじのしいくがかり」では、あるきっかけで飼育係をすることになったはなこの奮闘が描かれます。
きらびやかなドレスの上から、ビニール手袋や長靴、デッキブラシなど掃除用具一式を装備したはなこ。とっしんしてくるニワトリにおびえ、文句をいいながらも、あひる小屋を担当することになりました。
最初はあひるのうんちを踏んで驚いていたはなこも、次第に開き直って一生懸命掃除をすることに。
デッキブラシを使ってピカピカに掃除した小屋を、気持ちよさそうに使うあひるの姿を見たはなこは、おじょうさまの暮らしでは得られない達成感を味わうことができました。
へとへとになって帰宅したはなこはお風呂に入ると「いまの はなこ、何かに にていないかしら」と、あることに気づきます。
それは自分が飼育小屋のあひるにそっくりということ。そして、はなこがあひる小屋を掃除したように、このお風呂も、ピカピカにしてくれる“誰か”がいることに気づきます。自分の日常は誰かが支えてくれている、そんな感謝のこころをこの本はユーモアたっぷりに教えてくれます。
本書にはほかに、留守番をしたことがないはなこのドキドキの1日「はなこ vs あこがれのおるすばん」が収録されています。
世間知らずでどこか鼻につくはなこの日常ですが、不思議と誰もが共感できる優しさが魅力のお話です。