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インターネット上には、CGと見紛うような美人が溢れています。
そんな時にふと鏡を見ると、「もっと瞳が大きければ」「フェイスラインが細ければ」「くびれたウエストだったら」……と体形や容姿のタラレバとともにため息が漏れる。こうした経験をするのは私だけでしょうか。
ダイエットに効果のあるサプリメントや美容エステなど、体形や容姿に関する広告が目に入るようになり、「今のあなたは、理想の姿ではない」と言われているような感覚を覚える人もいるでしょう。
最近では性別にかかわらず、体形や容姿に悩む人は増えているように思います。
湊かなえさん待望の新作『カケラ』が5月14日(木)に発売されました。「大好きなドーナツがばらまかれた部屋で亡くなった」ある女の子の死を解き明かす中で、「見た目」に執着する人間の暗部が炙り出されています。
「痩せている」「太っている」「きれい」……見た目の尺度は、誰が決めるものなのでしょうか。見られることへの自意識や、満足できない自分の「見た目」など、現代人が抱える心理が描かれた長編ミステリです。
美容クリニックに勤める医師の橘久乃は、久しぶりに訪ねてきた幼なじみから「やせたい」という相談を受ける。カウンセリングをしていると、小学校時代の同級生・横網八重子の思い出話になった。幼なじみいわく、八重子には娘がいて、その娘は、高校二年から徐々に学校に行かなくなり、卒業後、ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。母が揚げるドーナツが大好物で、それが激太りの原因とも言われていた。もともと明るく運動神経もよかったというその少女は、なぜ死を選んだのか――?
〈集英社公式ホームページより〉
美人会社員が惨殺された不可解な殺人事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まった。同僚、同級生、家族、故郷の人々。疑惑の女の関係者たちがそれぞれ証言した驚くべき内容とは。 ネットや週刊誌報道を中心に、無責任な「噂話」が広まり、彼女の人物像はますます見えなくなっていく。果たして彼女は残忍な魔女なのか、それとも――。
「やせたい」、そう願う人はたくさんいる。でも、どうしてやせたいんだろう? 健康のため? 「かわいい」あるいは「かっこいい」と思われたい? おしゃれがしたい? 理由はいろいろあるけれど、それに人生、振り回されていませんか? 食べること、他者と生きることをあらためて見つめなおす一冊。