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前野ウルド浩太郎さんの著書『バッタを倒しにアフリカへ』の児童書版が、『ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ』のタイトルで、5月18日(月)に発売されることになりました。
『バッタを倒しにアフリカへ』は、光文社新書から2017年5月に発売され、第71回毎日出版文化賞特別賞、新書大賞(2018年)などを受賞しているベストセラー。バッタ被害を食い止めるために単身アフリカのモーリタニアへ向かった前野さんが、その“修羅の道”を綴ったノンフィクションです。
今回発売が決定した児童書版は、新書版の内容に新たなエピソードが加わり、小学校3年生以上で習う漢字には総ルビがふられたオールカラーで刊行されます(A5版/予価1,980円)。小学校低学年からでも読みやすい作りになっているので、普段の読書はもちろん、夏休みの読書感想文でも活躍しそう。
ノーベル物理学賞受賞者で、東大宇宙線研究所の所長をつとめる梶田隆章さんも推薦している一冊。おすすめコメントは、文部科学省運営の特設ページ「子供の読書キャンペーン~きみの一冊をさがそう~」に掲載されています(臨時休校期間における学習支援コンテンツポータルサイト「子供の学び応援サイト」内)。
内容紹介
バッタの群れは海岸沿いを飛翔し続けていた。夕方、日の光に赤みが増した頃、風向きが変わり、大群が進路を変え、低空飛行で真正面から我々に向かって飛んできた。
大群の渦の中に車もろとも巻き込まれる。翅音は悲鳴のように重苦しく大気を振るわせ、耳元を不気味な轟音がかすめていく。
このときを待っていた。群れの暴走を食い止めるため、今こそ秘密兵器を繰り出すときだ。
さっそうと作業着を脱ぎ捨て、緑色の全身タイツに着替え、大群の前に躍り出る。
「さぁ、むさぼり喰うがよい」著者:前野ウルド浩太郎
昆虫学者(通称:バッタ博士)。1980年、秋田県生まれ。国立研究開発法人国際農林水産業研究センター研究員。神戸大学大学院自然科学研究科博士課程修了。博士(農学)。京都大学白眉センター特定助教を経て、現職。
アフリカで大発生し、農作物を食い荒らすサバクトビバッタの防除技術の開発に従事。モーリタニアでの研究活動が認められ、現地のミドルネーム「ウルド(○○の子孫の意)」を授かる。著書に、第4回いける本大賞を受賞した『孤独なバッタが群れるとき――サバクトビバッタの相変異と大発生』(東海大学出版部)がある。『バッタを倒しにアフリカへ』は累計20万部を突破し、第71回毎日出版文化賞特別賞、新書大賞(2018年)、第6回ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門大賞などを受賞した。