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桜木紫乃さんの小説『ホテルローヤル』が実写映画化され、2020年冬に公開されることが決定しました。

ホテルローヤル

著者：桜木紫乃

発売日：2015年06月

発行所：集英社

価格：605円（税込）

ISBNコード：9784087453256

『ホテルローヤル』は、2013年に第149回直木賞を受賞した桜木さんの代表作で、7編からなる連作小説。出版元の集英社において“ここ5年に発売したなかで最も売れた単行本・電子書籍”としても知られる、累計発行部数85万部超のベストセラーです。

物語の舞台は、北海道の湿原に立つラブホテル。現在から過去へ時間軸を遡り、ホテルの盛衰とそこを訪れる人々の“生と性”が、切なくも瑞々しいタッチで描かれています。

メガホンをとるのは、武正晴監督。「百円の恋」で日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など数々の映画賞を総なめにし、「嘘八百」「銃」、そしてNetflix「全裸監督」の総監督と精力的に活動している映画監督です。

脚本は、現在放送中のNHK連続テレビ小説「エール」を手がける清水友佳子さん。閉塞感のある日常を離れ「ホテルローヤル」の扉をひらく男と女、問題を抱えるホテルの経営者家族・従業員それぞれの人生模様を、経営者家族の一人娘・雅代を主軸として繊細に綴ります。

武正晴監督のコメント
桜木紫乃さんの名作を映画化できるとお話しをいただき5年。ようやく映画が完成でき、ホッとしている。原作を読んで「ホテルローヤル」というホテルそのものを主人公にできないかと妄想した。どうしても釧路で撮らなくてはと考えた。釧路という土地が我々撮影隊に力を与えてくれた。桜木さんが我々のシナリオに自由を与えてくれた。この原作に惚れ込んだ素晴らしいキャストとスタッフが集結して挑んでくれた。僕の敬愛する啄木が、さいはてと呼んだ土地での仕事を僕は一生忘れないだろう。釧路、札幌、北海道の土地のおかげで、唯一無二の映画が創れたと自画自賛している。

桜木紫乃さんのコメント
あの日あの場所にいたかもしれない人を、小説というかたちで裸にしたと傲慢にも信じていたので、映像化のお話をいただいたときは「遠慮なく好きに作ってくださいね」などと言っていた。
しかし新たな姿で目の前に現れた「ホテルローヤル」は、あの日あの場所にいたかもしれない経営者やホテルに集う「家族」の物語となっていた。
正直に言うと映画という表現に書き手の内面を素っ裸にされたような気持ちになった。
脱がせたつもりが脱がされていた――エンドロールで泣いてしまうという失態。悔しかった。

主要キャストは後日発表予定。原作小説は、単行本・文庫版が発売中です。

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