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2004年から医師として勤務し、2012年に『誰がための刃』でデビューした知念実希人さん(のちに『レゾンデートル』のタイトルで文庫化)。作家としてのキャリアが9年目に突入しようとしている今、知念さんは「最も注目され、熱く支持されている作家」の一人としてますます読者を拡大しています。
書評家の青木千恵さんは、知念さんが支持される理由について次のように寄稿しています。
知念実希人は、いま最も注目され、熱く支持されている作家である。
熱心に応援する書店員が全国にいて、2018年、19年、20年の本屋大賞に3年連続でノミネート。「ポスト東野圭吾」と呼ぶ書店員もいる。
知念作品は、他のミステリー作品に比べて10~20代の若い読者が多く、女性ファンが目立つのが特徴だ。予備知識なく楽しめる間口の広さは、リーダビリティ(読みやすさ)、リアリティ、ドラマ性が優れているからだ。
たとえば「天久鷹央」シリーズは、ライトノベル風に装った本格医療ミステリーだ。読んでみると医学的に奥深い知見が描き込まれていて、知的でリアルな世界観へと導いてくれる。
また、現役医師として生命と向き合ってきた知念の作品には、人間味とドラマ性が備わっている。等身大の主人公たちが困難と向き合うヒューマニズムは、「共感」を持って読まれる理由だ。
医学的知見に裏打ちされたサスペンスでデビュー後は、ファンタジー、恋愛、ヒューマンドラマありとジャンルの枠を軽々超えており、どれも知念ワールドとして読者に支持されている。新たな作風に挑戦し続け、進化する知念実希人の医療ミステリーは、現実社会を生きる読者と伴走するエンターテインメントなのである。
そんな知念さん初の映画化作品となる『仮面病棟』が、ついに3月6日(金)より全国公開!
コメントに“本屋大賞3年連続ノミネート”とありましたが、『仮面病棟』は2014年に発売されたのち、書店員の熱烈なプッシュがきっかけとなって読者を広げ、知念さんの代表作の一つといえるベストセラーになりました。
その魅力は、息もつかせぬハラハラドキドキの展開。映画『仮面病棟』も、上映時間114分を“一人の登場人物”として体感させられる謎解きミステリーに仕上がっています。
同作を一足先に鑑賞したミステリー作家、『死亡フラグが立ちました!』の七尾与史さんと、同じく木村ひさし監督によって映画化された『屍人荘の殺人』の今村昌弘さんも大絶賛!
予測不能の日本版ソリッドシチュエーションミステリー!
その場に立ち会っているような臨場感に気がつけば主人公にシンクロしてしまい、どうやったらこの極限的状況から脱出できるのか、隔絶された謎だらけの病棟でくり広げられるサバイバルゲームの参加者になってしまった。
―― 七尾与史 (ミステリー作家)
謎が謎を呼ぶ脱出ミステリー、存分に堪能しました。元精神科病棟という密室の中で繰り広げられるスリリングな展開に時間を忘れ、巧みに散りばめられた伏線が織りなす驚愕のクライマックスは見事というほかありません。ぜひ劇場で観てもらいたい作品です。
―― 今村昌弘(ミステリー作家)
突然現れたピエロによって病院に監禁されてしまった、“一夜限りの当直医”の速水、田所病院の院長と看護師2人、そして腹部を撃たれた“瞳”と名乗る女子大生……。
謎が謎を呼ぶ展開と、一気にパズルを完成させるようにそれらが次々につながり、ノンストップでみるみる真相へ向かっていく気持ちのよい疾走感。
「全員がそれぞれに何かを隠している。彼らの仮面の下には何があるのか?」
「生きて無事に病院から出ることはできるのか?」
2つの難題にどう立ち向かい、物語はいったいどこへ向かうのか、ぜひお楽しみに。
ちなみに知念実希人さんは大の映画好きで、小説を執筆する際も、頭の中にある“映像”を文字に落とし込んでいるのだそう。
ほんのひきだしでは、本作で主演をつとめた坂口健太郎さんと作者・知念実希人さんにお話を伺っています。
知念さんの『仮面病棟』は、どんなふうに映画という“実際の映像”になったのでしょうか? こちらもぜひご覧ください。
坂口健太郎 永野芽郁
内田理央 江口のりこ 朝倉あき 丸山智己
笠松将 永井大 佐野岳 藤本泉
小野武彦 / 鈴木浩介 大谷亮平 / 高嶋政伸
原作:知念実希人『仮面病棟』(実業之日本社文庫)
主題歌:UVERworld「AS ONE」(ソニー・ミュージックレコーズ)
監督:木村ひさし
脚本:知念実希人 木村ひさし
脚本協力:小山正太 江良至
音楽:やまだ豊
製作:映画「仮面病棟」製作委員会
制作プロダクション:ファインエンターテイメント
配給:ワーナー・ブラザース映画
http://wwws.warnerbros.co.jp/kamen-byoto.jp/
©2020映画「仮面病棟」製作委員会