'); }else{ document.write(''); } //-->
デビュー作『桐島、部活やめるってよ』から10年。
作家・朝井リョウさんは、この10年の間に、さまざまな企業とタイアップしたエッセイや、マンガとのコラボ小説などを手がけてきました。
そんな朝井さんに、ある「がめつい」気持ちが生まれます。
ある日、某人気ミュージシャンが、「企業や番組とのタイアップのために書き下ろした楽曲のみが収録されているアルバムを発売した」というニュースを見つけた。そのとき、私の頭の中を、大変がめつい考えがぱらぱらと過った。
自分も、企業とのタイアップや他の作品とコラボして書いた文章を根こそぎ集めれば、一冊分になるのではないか……!?
それを実現するのは、デビュー十周年のタイミングしかないのではないか……!?
『発注いただきました!』はじめにより
作家生活10周年を迎えた朝井さんの「がめつい」気持ちから生まれた短編作品集『発注いただきました!』が3月5日(木)に発売されます。
『発注いただきました!』はタイトル通り、さまざまな企業から“発注いただいた”小説やエッセイが全20作収録されています。
森永製菓やJRA、サッポロビールなど名だたる大企業から課されたお題・原稿の依頼内容が公開されており、「aikoの楽曲を題材にした短編小説」「『こちら葛飾区亀有公園前派出所』と『チア男子!!』のコラボ小説」など、個性豊かな依頼に朝井さんがどのように応えたのか、それぞれの完成作品と創作を振り返った解説が掲載されています。
文章を書いている人に参考になるかもしれない、普段公開されないような経緯や執筆にあたって意識した、苦労したという創作の裏側が知ることができる短編集になっています。
表紙は、朝井さんたっての希望で、漫画家・美川べるのさんによって書き下ろされたもの。各企業の品々が、朝井さんに襲い掛かっているように見えるコミカルなイラストになっています。
いつもの朝井さんの作品とはひと味違う、ユニークな作品をお楽しみください。
朝井リョウ『何様』インタビュー:『何者』よりもっと広く、もっと遠くへ 『何様』に込められた作家・朝井リョウのいま
朝井リョウ最新作は「平成」の闇を描く物語『死にがいを求めて生きているの』