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「子どもたちの“好き”という気持ちを、全力で肯定する」というコンセプトでスタートした「恋の絵本」シリーズ。
2019年5月に、『すきなひと』(作・桜庭一樹さん、絵・嶽まいこさん)と、『すきっていわなきゃだめ?』(作・辻村深月さん、絵・今日マチ子さん)の2冊が第1弾として発売。
「新しい地図」の一人、稲垣吾郎さんのブログや、本シリーズを監修するライター・瀧井朝世さんが参画する「王様のブランチ」(TBS系)で紹介されるなど、各所で取り上げられ話題になりました。
バレンタインデーである2月14日(金)、シリーズ待望の3作目となる『こはるとちはる』が発売されました。
本シリーズは、絵本を書いたことのない作家が絵本に挑戦するという点も魅力の一つ。
『こはるとちはる』は、2010年に『ほかならぬ人へ』で第142回直木三十五賞を受賞した白石一文さんが文章を担当しています。
本作の主人公は、「こはる」と「ちはる」2人の女の子。同じTシャツを着て、同じケーキが好き、まるで双子のようにそっくりな2人は、ある時同じ男の子を好きということに気づきます。
好きな人はケーキのようにシェアすることができません。仲のいい友だちと同じ人を好きになるという、胸がキュッとなる状況。2人の友情と男の子への恋心、どちらを取るんだ……! とはならず、おどろきの優しいラストへと繋がります。
この物語のイラストを描いたのは、人気洋菓子店「フランセ」「キャラメルゴーストハウス」のイラストや、津村記久子さんや中山七里さんの作品の装画などを手がけてきた北澤平祐さん。
作中で描かれる多種多様なケーキや、教室の小道具など、鮮やかな色づかいでふわふわと柔らかなモチーフが描かれた可愛らしい世界観が表現された作品です。
「恋の絵本」シリーズ注目の新作、こはるとちはるの恋物語はどのような結末を迎えるのか、ぜひ手に取って読んでみてください。
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