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2020年1月31日(金)・2月1日(土)の2日間、二子玉川ライズ ガレリアで、約40の個性あふれる本屋が集まるフェス「本屋博」が開催されます。
今回はその中から、“韓国専門”のブックカフェ「チェッコリ」をご紹介します。韓国の小説や漫画、児童書、語学書など約4,500冊を揃え、イベントなども開催しているお店です。
―― まずは、「チェッコリ」がどんなお店なのか教えてください。
2015年7月7日に神保町にオープンした、韓国語書籍・韓国関連書籍専門のブックカフェです。運営するのは韓国文学の翻訳出版を手掛ける出版社クオン。店内には韓国語の書籍が約4000冊、日本語に翻訳された本など日本語書籍が約500冊揃っています。
カフェスペースでは韓国の伝統茶やお餅、コーヒーにビールなどを楽しんでいただけます。また、書籍刊行イベントや読書会をはじめとした本のイベントのほか、韓国の文化を知ることができるイベントなどを年間約100回ほど実施しており、開店以来すでに500回を数えています。
また2020年には、大阪・札幌をはじめ、日本各地に出向く「出張チェッコリ」を数多く展開する予定です。
―― 続いて、本屋博に参加しようと思った理由についてお聞かせください。
参加したいと思った理由は3つありました。
1.本屋博の目的である「本屋の魅力と可能性を発信し、本屋とファンの絆を深めること」の趣旨に共感できたこと
2.「唯一の本屋と出会う」というコンセプトで40店舗の書店が一堂に会する場に、当店を選んでいただけて光栄に思えたこと
3.さまざまな魅力ある他の本屋の皆さんと出会えること
そして何より、「韓国に特化した」お店である当店の存在を広く知っていただけるチャンスだと思い、参加を決めました。
―ー 本屋博では、お店のどんなところに注目してほしいですか?
2019年は「韓国文学」がかなり認知が高まった年でもありました。新聞やテレビでも紹介され話題となった『82年生まれ、キム・ジヨン』はその代表格です。また「フェミニズム」というキーワードで文学に留まらず、エッセイ、文芸誌なども数多く出版されました。
ただそうした分野に留まらず、現在出版されている翻訳本にはさまざまなテーマやジャンルの本があります。そんな幅広さをぜひ直接見ていただけるラインナップを用意いたします。
さらに今、韓国で人気となっている韓国語の原書をお持ちします。
―― ではそのなかで、金さんのおすすめを教えてください!
『夜よ、ひらけ』(チョン・ミギョン著、きむ ふな訳)は、成功した映画監督の「僕」が、ノルウェーに住んでいる旧友Pを約10年ぶりに訪ねて行く3日間を通し、人間の歪んだ欲望と不安、突然迫ってくる人生の破局を描き出した、チョン・ミギョンの代表作。この本は2017年世界最大級の韓国エンタメのお祭り「KCON JAPAN」に出店した際、そこに集う6万人もの人々にK-POPやドラマだけに留まらず「K-文学」を届けたいと思い制作したシリーズの第1作です。
韓国語学習にも役立つよう、韓国語と日本語の同載、購入しやすい価格、そしてYouTubeでの朗読音声配信など、新しい試みの詰まった短編ですが、短編とは思えないほどの濃密な韓国文学の世界感も存分に楽しめます。
出版社クオンの最新刊『韓国映画100選』(韓国映像資料院編、桑畑優香訳)は、韓国映画公開100周年を迎えたのを記念して翻訳出版しました。100年間の名画に映し出される日本統治時代、民主化、南北分断、フェミニズム、そして現存する最古の作品から「パラサイト 半地下の家族」まで計106作品を紹介し、韓国映画の歴史を辿る決定書と自負しています。
またこの作品は「チェッコリ翻訳スクールノンフィクション翻訳コース」に通う13名のスクール生とともに作り上げた1冊でもあり、翻訳出版を目指して翻訳に取り組むことで、一段とレベルの高い翻訳作業を可能にして誕生した一冊とも言えるでしょう。
―― それでは最後に、本屋博に来場される方へのメッセージをお願いします!
「韓国文学」をまだ手に取ったことのない方も、ぜひ遊びにいらしてください。いろいろとお話ししながらオススメの本をご紹介いたします。
また、出版社クオンの「新しい韓国の文学シリーズおすすめMAP」も配布しますよ。まずは最初の一冊、気になる一冊をぜひ手にしてみてください。
1月31日(金)12時からはオープニングイベントで、「映える、ふれる、ふるえる韓国文学」と題して店主・きむがトークいたします。ぜひお楽しみに!
韓国の本とちょっとしたカフェ CHEKCCORI
【所在地】東京都千代田区神田神保町1-7-3 三光堂ビル3F
【営業時間】12:00~20:00(火曜日~土曜日)
【Tel】03-5244-5425