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2020年1月31日(金)・2月1日(土)の2日間、二子玉川ライズ ガレリアで、約40の個性あふれる本屋が集まるフェス「本屋博」が開催されます。
今回はその中から、建築事務所が始めた“建築する本屋”「plateau books(プラトーブックス)」をピックアップ! 店主の中里聡さんに、お店を紹介していただきます。
―― まずは「plateau books」について、オープンの経緯やお店の雰囲気を教えてください。
plateau booksは、文京区白山に2019年3月にopenした新刊本屋です。
店名の「plateau」は平坦を意味します。
平坦で変化のない時間。そんな時間にゆっくり本を読む。そんな時間を、それぞれの楽しみかたで過ごす場所になればと名付けました。1970年代から精肉店として使われていた空間に、古家具をならべ、本を置きました。新しく空間に役割をあたえることで、使われなくなった空間から、新しく価値が生まれました。
本屋として、本によって新しい価値、気づき、感情、行動など、日常のなかで通過している時間に、変化を感じられるようになればと思っています。
中央のテーブルで読書・お菓子・コーヒーなど、雑談しながら本を楽しんでください。
―― 今回、本屋博への参加を決めたのはなぜですか?
今年の3月に本屋をはじめ、出版のかた、取次のかた、本屋のかた、本好きなかた、近隣のかた、商店街のかた、就職で悩んでいる方、働き方を模索しているかた、本屋をはじめたい方、今まで建築の仕事をしていたなかでは、出会えなかった方と出会い、時間を過ごすことができ、建築の時間軸ではない新しい時間の軸ができ、本屋をはじめたことで出会えた方々との時間を、もっと広げていきたいと思い本屋博に参加しようと思いました。
なので、どんな方に出会い、どんな時間があるのか楽しみです。
―― 本屋博では、お店のどんな点に注目してほしいですか?
うーん、選書ですかね。プラトーらしい本を並べたいとおもっています。
「どんなジャンルの本を置いていますか?」と聞かれることが多く、こまってしまうのですが、建築、暮らし、人文など、いつもとは変わった思考や方角から楽しめる本を並べたいとおもっています。
あとは「プラトーマップ」を作成しており、マップもお配りできればと考えております。
プラトーのあるマチを散策してもらう、目印になるので、はじめてのマチにいったときに、生活している側からの目線で、商店を楽しんでいただけるように、実際の交流からわかる、人柄をマップにしていますので、地図で散策と想像を楽しんでいただきたいと思います。
―― 続いて、中里さんおすすめの1冊を教えてください。
『暇と退屈の倫理学』ですね。
國分功一郎さんの著書ですが、この本がきっかけで、本屋をはじめました。わたしたちの日常をより豊かにする思考がつまった1冊です。國分さんの口調と同じに文章が強調されていて、読みながら、話しかけられているかのように錯覚をおこしてしまいます。
すべてが満たされている日本で、満ち足りない気持ちのもちようを、説いた本です。
「人はパンがなければ生きていけない。
しかし、パンだけで生きるべきでもない。私たちはパンだけでなく、
バラももとめよう。生きることはバラで飾られねばならない。」
自分のなかにある美を感じていただきたいと思います。
―― それでは最後に、来場される方へのメッセージをお願いします!
亭主の顔がわかる書店が、たくさん出展されているので、好きな本を見つけることと、好きな亭主をみつけ会話を楽しむことが、本屋博の魅力だと思いますので1店舗でも多く知って帰ってください。
plateau books
【所在地】東京都文京区白山5-1-15 2階
【営業時間】13:00~19:00(金・土・日・祝日のみ営業)
【Tel】なし