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札幌に次ぐ北海道第2の都市・旭川市で100年以上の歴史を誇る書店「旭川冨貴堂(ふうきどう)」。今回は4店舗ある中から、冨貴堂末広店をご紹介します。
お店に入るとまず、階段に飾られた大きな大きな絵が目に飛び込んできます。絵は手塚治虫さんの「鉄腕アトム」と「火の鳥」。こちらは1978年に冨貴堂で行われた手塚治虫さんの講演会にあわせて看板職人が制作したものなのですが、驚くことにサインは会場で手塚治虫さんが直々に書き入れたものなのだそうです!
当時は「ブラック・ジャック」などを連載していた人気絶頂の頃。そんなときに講演会を引き受ける手塚治虫さんの気さくさも素敵ですが、職人さんが描いた絵に本人がサインを入れるという異色のコラボレーションからも、作品や手塚治虫さん自身が多くの人から愛されている理由が感じ取れるのではないでしょうか。このエピソードは冨貴堂末広店を訪れた方を中心に、世代を超えて語り継がれているようです。
旭川冨貴堂のキャッチコピーは「探しものはすぐそばに。」。フロアも品揃えも幅広いのですが、非常に探しやすいのが特徴です。最近では検索機も導入され、より探しやすく「すぐそばに。」を実感できるようになりました。
漫画コーナーで見つけた1枚の色紙。実は冨貴堂末広店で働く書店員さんに漫画家の方がいらっしゃるのだそうです。作品の舞台は北海道の「朝日川市」とのことですが、旭川市に実在する場所も描かれていて、旭川に馴染みのある方なら「この場所は……!」というような楽しみ方もできます。
その漫画家の名前は、ヤマモトマナブさん。漫画『リピートアフターミー』は、善行を積んで“10万善”達成を目指す女子高生・善美がコンビニ強盗との遭遇をきっかけに“世界の巻き戻し”の対象になり、「時間を戻して命を助ける代わりに、その影響で同じ日が10回繰り返される」と告げられるというお話です。全2巻で刊行されていますので、一度手に取ってみてください。
旭川冨貴堂は、大正3年創業の歴史ある書店です。創業者の志賀金治さんが制定した社是を、今回、志賀大輔常務に教えていただきました。
・顧客、取引先の満足
・商売繁盛
・質素倹約
・社員の幸福
・社会への奉仕
創業から100年以上経った今も、この社是は変わっていません。旭川冨貴堂は今日もこの社是をモットーとし、旭川市の文化発信基地として今日も営業しています。
旭川市にお越しの際は、旭山動物園だけでなく旭川冨貴堂にも立ち寄ってみてくださいね。
旭川冨貴堂 末広店(Tel.0166-59-2800)
〒071-8134 旭川市末広4条3丁目2番17号
営業時間:10:00~23:00
http://www.fukido.co.jp/