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全国の書店員さんが一押し本を紹介する連載「わが店のイチオシ本」。
第24回にご登場いただくのは、埼玉県朝霞市にあるCHIENOWA BOOK STOREの店長・塩澤広一さんです。
紹介してくれた本は「雷鳥社の辞典シリーズ」。ギフトとして購入する人が多いという、手のひらサイズでかわいいビジュアルブックです。現在、海、空、星、草、花、色の6タイトルが出ています。
当店は「ギフトが選べる街の書店」をコンセプトにした駅ナカの書店です。
目的買いに対応した店になりがちな駅ナカ店舗で、この“ギフト”というキーワードを掲げることによって、「本を読む習慣のない方」「そもそも本屋に立ち寄る習慣のない方」に少しでも興味を持ってもらいたいのです。
しかしながら、一言でギフト本と言っても非常に難しいものです。目的や贈る相手によって、選ぶ本はまったく変わってきます。そもそも、贈られた方全員が満足する本は存在しないのではと思います。
そんな試行錯誤をしているギフト本の中でも、多くの方に好評をいただいている「雷鳥社の辞典シリーズ」を、当店のイチオシ本として推薦いたします。このシリーズ、多くの方にさまざまな用途のギフトでご利用いただいています。
『海の辞典』に始まり、空、星、草、花、『色の辞典』と現在6タイトル出版されています。編集されている方は異なるのですが、シリーズで並べると、とても良い雰囲気です。
内容的にも、最初から読まずに、開いたページ、気になるページを読むだけでも楽しいというところが、ギフト本として押し付けがましくなくて良いのだと思います。
私は、雑貨やお菓子を選ぶように、本をギフトとして選んで欲しいという想いで仕入れや売場作りを行っているのですが、「雷鳥社の辞典シリーズ」は、そのコンセプトにぴったりはまるんです。
また、私が売場作りに取り入れているVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の視点で見ても、この本は非常に面白いです。
VMDには、定数、定量をコントロールするという考え方があります。売場と商品には相応しい商品種類と数量があるという考えです。
この辞典シリーズは、いわゆる多面展開で数十冊を積むと商品の魅力が消えるのか、思うように売れてくれないのです。
一方で雑貨と絡めて各タイトルを数冊ずつ並べると本の魅力がお客様にしっかり伝わり、コツコツとロングで売れていきます。
今後もこの辞典シリーズは発刊の予定があるそうなので、これからも当店のギフトの定番本として長く販売していきたいと思っています。
◆作り手からのメッセージ◆
コロンとしたサイズ感と、それぞれ異なるデザインが人気の「辞典」シリーズ。好評につきシリーズ全6点で累計10万部を超えました! 一点一点テーマに沿って構成もデザインもすべて変えているので制作に時間がかかってしまいますが、内容はもちろん、紙の質感にもとことんこだわっています。最新作『石の辞典』を4月下旬に刊行予定!(雷鳥社 編集・営業 益田 光さんより)
※『海の辞典』『空の辞典』『星の辞典』『花の辞典』の試し読みができます。
CHIENOWA BOOK STORE(Tel.048-450-6760)
〒351-0011 埼玉県朝霞市本町2-13-1 EQUiA朝霞2F
※営業時間 7:00~22:00(土・日・祝日8:00~22:00)
(「日販通信」2019年3月号「わが店のイチオシ本」より転載)