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  • “企画・発想のプロ”と「本の新しい売り方」を考える!ワークショップ体験レポート

    2018年04月28日
    本屋を歩く
    ほんのひきだし編集部
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    そして欲望を書き出したら、それをどんどん分解して「核心」を突き止めます。ちなみに私の出した“欲望”の一部はこんな感じ。

    ちなみにほかの参加者からは、「会社に昼寝用のベッドがほしい」「電車に乗っているとき、次にどの座席が空くのか知りたい」「車椅子だけれどフェラーリに乗りたい」といった欲望が出ていました。

     

    どんどんアイデアが湧いてくる! 欲望を「本」に応用するとどうなる?

    続いては【ステップ2】。それらの欲望を「本」に応用します。ここからは個人ワークからグループワークに切り替え、参加者と話し合いながらアイデアを発展させていきます。

    ここで高橋晋平さんからヒント。「子どもの頃ビックリマンシールを集めるのが好きだった」というエピソードから、【ステップ1】【ステップ2】の例を紹介してくれました。

    高橋さんは、子どもの頃にビックリマンシールを集めるのにハマっていたそう。特に集まったシールをバインダーに収めて、「こんなに集まった」と眺めるのが好きだったのだといいます。

    それを本に応用すると、「本をカードにしてコレクションし、カードを読み込んで電子端末で読書する」というアイデアに。確かに「どんな本読んでる?」と聞かれたとき、ずらっと並んだカードを見せられたら面白そうです。

    私の参加したグループは、「通勤電車で座りたい」という欲望を応用してみることに。

    最初はなかなかアイデアが思いつかないのですが、何でもよいのでとにかくネタを挙げていきます。するとそのうち「おっ! これはちょっと面白いんじゃない?」と思うものが登場。そこからは「アイデアがアイデアを呼ぶ」という感じで、グループのメンバーから次々に意見が出てきました。

    会場の空気も一気にヒートアップし、20分間のグループワークはあっという間に終了。私の参加したグループからは、次のような企画案が生まれました。

    ●「疲れている」という状態そのものにアプローチする
    →書店にマッサージチェアがある(本を買うと座れる)

    ●あくまでも「電車で」座りたい
    →鉄道会社と提携して特別車両を用意。本を買うと、座席を予約することができる(グリーン車のようなイメージ)
    →通常の車両だが、書店のレシートを見せられたら席を譲らなければならない(レシートの金額が高いほうが、座ることができる)

    ●座っている人と座りたい人の心理戦が嫌だ
    →書店で特別ブックカバーを販売。カバーに「疲れています。すみません」「◯◯駅で降ります」などと書いてある。

     

    当日出たほかのアイデアはこちら!

    そして最後に、参加者全体でアイデアをシェア。こんな企画が発表されました。

    ●近くにいる人がどんな本を読んでいるのかわかる「のぞき見アプリ」
    「ほかの人がどんな本を読んでいるのか知りたい」という“欲”から発想。たとえば「セミナー会場でほかの参加者がどんな本を読んでいるのか」「憧れの街に住んでいる人がどんな本を読んでいるのか」などを、現在地情報をもとに知ることができる。

    ●立ち読み専門の本屋
    「本屋において、実は万引きの被害が甚大である」という情報から。そもそも店頭から本を持ち帰ることができない、立ち読み専門の本屋。店内の本は存分に立ち読みできるが、現物については貸出・購入ともに不可。ほしい本は注文して自宅に届けてもらう。

    ●大人数が同じ本を、同じ日から、同じペースで読む
    Twitterの「バルス祭り」のような一体感ある体験を、本に応用。曜日によって読めるページが決まっていて、みんなで同じ本を同じ日から読み、同じ日に読了する。同じペースで読んでいるのでネタバレの心配もなく、リアルタイムで心境を共有して盛り上がる。

    ●栗俣さん・天田さんのアイデア
    ① カメラアプリで本を撮影すると、そのままインターネットで在庫や電子版を検索できる

    → Webサイトで本を探すときに、文字入力が面倒くさいという課題から。書店店頭で現物を撮影すると通販で購入でき、読み込んだ場所の書店にはバックマージンが入る。

    ② 本を買うと、著者に質問する権利がついてくる
    読了後に「この著者が本当に伝えたかったことって何だろう?」と考えた経験から。一定時間、著者と連絡を取れるチケットが本に付いている。(例:『企画のメモ技』を買うと、高橋晋平さんと10分間LINEでやり取りできる)

    参加者のアイデアは、「(のぞき見アプリは)人間の『シェアしたい』という欲求に応えているし、人の集まる場所を作ってプラットフォームが活性化していくというのがよい」(栗俣さん)、「“立ち呑み”に語感が似ているので、『立ち読み専門店』はメディアにも取り上げられそう」(天田さん)など、“賢人たち”からも好感触。実現するにはいろいろなハードルもありそうですが、短時間ながら数多くのアイデアが生まれたことに「まだまだ〈本を売る〉ということの可能性はある」と感じざるを得ませんでした。

    また『企画のメモ技』のメソッドを身をもって体験することで、「アイデアマンではない“フツーの人”にも、一生仕事に困らない企画力を」という本書のコンセプトがストンと腑に落ちました。

    「何も思いつかない」と行き詰まっているビジネスマンの皆さん、今回紹介された〈メモ技〉を試してみてはいかがでしょうか?

    一生仕事で困らない企画のメモ技
    著者:高橋晋平
    発売日:2018年02月
    発行所:あさ出版
    価格:1,540円(税込)
    ISBNコード:9784866670300

     

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