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  • 「こどもの本のセレクトショップ」という道を選んだ、ある書店の姿

    2018年04月18日
    本屋を歩く
    日販 ほんのひきだし編集部「日販通信」担当 野田
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    対面販売をポリシーに、お客様に合った絵本をおすすめする

    ポリシーの一つが「対面販売」だという。

    「来店されたお客様には、ほぼ必ず『何かお探しですか』と声をかけます。メイン客層が若いお母さんたちなので、絵本のことがよくわからない、どれを選べばよいか悩んでいるといった方が多いんです」

    声をかければ、子どもの年齢や性別、プレゼントする絵本を探しているといった情報を聞かせてもらえます。そのリクエストに応えて、一人ひとりに合った絵本を『こんなのはいかがですか』と提示する。そういう対面販売が僕のやり方です。なぜそうするかと言えば、店に来てくれたお客様には満足して帰っていただきたいから。声をかけて『お構いなく』と言われることもあまりないので、うまくいってるのかなと思います」

    平台やカテゴリー棚では、おすすめ絵本を常にアピール。そのうえで、接客を通じて1冊1冊の魅力を伝えていくというスタイルである。

    「僕たちが思っているよりお客様は本を見ていないなと感じます。年齢別の棚もあるのに、『○歳向けの本はどれ?』とよく聞かれる。つまり、探し方や選び方がわからないお客様が多いんだと思います」

    「人に本を選んでもらう楽しさは、自分では絶対に選ばないような本と出会えるところにあると思うんです。だからこちらから声をかけて、本との出会いを作ってあげないと。うちの店に来てくれた方には、いつもとは違った、そんな体験をしてもらってもいいんじゃないかなと思います」

    積極的に営業して、大きな売上につながった絵本もある。赤ちゃん絵本『いっこ さんこ』だ。

    いっこさんこ
    著者:及川賢治 竹内繭子
    発売日:2017年09月
    発行所:文渓堂
    価格:929円(税込)
    ISBNコード:9784799901830

    「11月に20日間、『いっこ さんこ』の複製原画展を行ないました。僕はいつもお店に来てくれた子に絵本を読んであげるんですけど、『いっこ さんこ』はとてもキャッチーで読みやすい。原画展をやっていたときに来店された赤ちゃん連れのお母さんには必ず、『この絵本、いいですよ!』とおすすめしました」

    「自信を持っておすすめできるいい絵本です。だからこそ売れたんだと思います。著者の100%ORANGEさんは大好きな作家さんで、原画展期間中はコーナーを作って『まる さんかく ぞう』『ねこのセーター』などの絵本も一緒に並べました」

     




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