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カフェが併設された書店や本の読めるカフェなど、「ブックカフェ」は今や珍しいものではなくなりましたが、皆さんは“読書の場所”を選ぶ時、どんなことを基準にしますか?
今回ご紹介するのは、西武池袋線の中村橋駅から徒歩10分の場所にある「fato.」。テーブル・ソファ席合わせて16席ほどの落ち着いた店内で、スペシャルティコーヒーや天然酵母パン、オーガニックの食事・スイーツを楽しみながら、ゆっくり本が読めるお店です。
店内には、お店の方が選んだ本もたくさん並んでいます。読みたい本を持っていくのももちろんいいですが、お店を訪れた人が自然に本に触れられるのも素敵なところ。
「fato.」のオーナーである相原さんにお話を伺ったところ、「絵や内容など、魅力的だと感じたものをジャンルを問わずに置いている」とのこと。写真の真ん中にあるのは、フランス語の絵本『TOUT EN HAUT』。そのほかにも童話集『山ねこホテル』や、料理研究家・桑原奈津子さんの『パンといっぴき』など、さまざまな本が並んでいます。
相原さんのおすすめは、『CRAFT BAKERIES』。青山パン祭りの運営メンバーを中心に結成された「Bread Lab」が、おすすめのパン屋さんを「パンの探求」「小麦の冒険」「発酵の不思議」のいずれかに分類して紹介した一冊です。
「国内ならず国外まで、パンの作り手が紹介されています。発酵させてつくるパンがどれだけお店によって違うのかもわかり、興味深い内容。おいしいお店がたくさん掲載されているので、食べ歩きにもピッタリです」と相原さん。パン好きにはたまらない内容です。
「fato.」の食事は、薬膳やプラント・ベース(≒植物性の食品)で作られています。
主なメニューはこちら。
・中医学の考えで作られた「盆ごはん」(月替り)
・季節にあわせて年5回変わる「5季の養生カレー」
・天然酵母から作った全粒粉ベーグルがメインの「ベーグル盆」
下の写真は「盆ごはん」で、主菜・小鉢2品・発芽玄米ごはん・汁物がセットになっています。お邪魔した時のメニューは、新陳代謝が活発になる春にあわせた、気持ちをリフレッシュしやる気を補う薬膳のプレート。新玉ねぎやセロリといった旬の食材も使われています。
食前の一口ドリンクとして自家製のフルーツ酵素ジュースもついていました。
「fato.」ではそのほかに、好きなパンや、サンドウィッチ、スコーン、焼き菓子なども注文できます。
パンや焼き菓子に使用されているのは、北海道産の小麦や、白砂糖よりも吸収が緩やかなメープル・黒糖。バナナケーキ以外は全て乳卵フリーなので、お肉を控えている方や卵・牛乳アレルギーの方も、安心して食べたいものを選べます。
なんと卵も平飼いのものを使っているというこだわりぶり! どれも優しい味わいです。
薬膳やプラント・ベースに対して「とっつきにくい」というイメージを持っている方も、おいしい旬野菜や玄米ごはんを「目と舌で楽しむ」ことで、きっと体が元気になるのを感じることと思います。
ちなみにデトックス促進や体温調節にも役立つのだそう。忙しい毎日を送っている方こそ、試してみてはいかがでしょうか?
fato.(Tel.03-5936-5512)
・東京都練馬区中村北2丁目26-6
・11:00~21:00 (L.O 20:30)
※日・火は18:00まで(L.O 17:30)
※水曜定休
http://fato.ciao.jp/index.html
オーナー・相原さんより:
「fato.」は8月15日(火)まで現在の中村橋で営業し、その後移転して、千葉県長生村にて営業を再開します。移転先は千葉県の外房、一松海岸のすぐ近く。カフェだけでなく古民家と農業が一体となった、ますます自然に根ざした場所へ変化します。
(取材日:2017年4月24日)