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「よくできました」のハンコや赤ペンの花マル、たくさんのノート。あなたにとっての「学びの証」は何でしたか?そして、それを褒めてくれたのは誰だったでしょう。
今回は、そんな地域の「学び」を応援する本屋さん、岡山県にある「啓文社岡山本店」をご紹介します。
啓文社岡山本店では、「鉛筆を神社に奉納する」という珍しい取り組みを行っています。鉛筆といっても、ただの鉛筆ではありません。一生懸命勉強して短くなった「3センチ未満の鉛筆」を集めて、引き換えに新品の鉛筆をプレゼントしているのです。
努力はなかなか目に見えにくいものですが、短くなった鉛筆はまさに努力の結晶です。子どもたちがますます学業に励むことを祈って、「努力の結晶」は地元の吉備津神社に奉納されます。
きっかけは一人のお客様。「子どもが使って短くなった鉛筆を捨てられず、長年とっておいた」と小さな箱いっぱいに鉛筆を持って来店したそのお客様の気持ちに感銘を受け、7年前の開店当初よりサービスの一環として、店長の丸尾さんが始めたのだそうです。今やこの鉛筆交換は、親と子の絆を深める地域貢献サービスとして浸透しています。
そんな啓文社岡山本店では、地元高校生による「ビブリオバトル」も開催しています。
ビブリオバトルは、プレゼンターが決められた時間で1人1冊ずつ本を紹介し、オーディエンスが一番読みたくなった本に投票して「チャンプ本」を決めるゲームです。
特徴は「基本的に本以外は持たずにプレゼンする」こと。それによりライブ感が生まれ、人柄や本に対する情熱を一層感じられるのです。プレゼンターとオーディエンスがディスカッションする時間も設けられており、まさにお互いにとって「人を通して本を知る、本を通して人を知る」ゲームといえるでしょう。小学生から大人まで誰でもできるので、小・中学校や大学、一般企業、サークルなど、授業・研修から趣味に至るまで幅広く活用されています。
啓文社岡山本店はこれまでにも、地元高校の図書委員会を応援するため、POP作成講習会や「図書委員会メンバーイチオシ銘柄フェア」などを開催してきました。
しかし、部活動の大会のような「学校を越えて交流する」場ではありませんでした。
そこで3年前から始まったのが、地元高校生による「ビブリオバトル」です。それぞれに活動していた高校生が学校を越えて繋がるだけでなく、高校生のプレゼンテーションスキルの向上にもなると考えました。
6月14日、啓文社岡山本店で「知的書評合戦ビブリオバトル 岡山大会2015」が開催されました。
エントリーしたのは4名。全員別の高校からの参加者です。
(左から順に)
東岡山工業高校1年の梶原駿介くん「この本を読むことで妹を怒る回数が減りました!」
岡山一宮高校1年生 今上裕太くん「難しく思われがちな科学をバカバカしい例え話で分かりやすく教えてくれます」
岡山城東高校2年の岡ひかりさん「心が疲れている人に是非読んでほしい!」
岡山南高校3年の大森優花さん「読み返すたびに新しい発見がある!全12巻のうち、真の最終巻は1巻です!」
大接戦の末見事チャンプ本に輝いたのは、今上くんの紹介した『感じる科学』(サンクチュアリ出版)。彼の紹介した分かりやすい科学のたとえ話が、聴衆の知的好奇心を刺激したようです。
「普段たくさんの人の前で話したり自分の大好きな本を紹介したりする機会はあまりないので、とてもいい経験になりました」「本は、まさに“人生の教科書”だと思います。本の知識のおかげで助かったことが山ほどあります」このコメントは、ビブリオバトルが、聴衆だけでなくプレゼンター自身にとっても、本を好きになったり知識欲が高まるきっかけになっている証拠です。
「知りたい」「学びたい」を全力で応援する啓文社岡山本店。ぜひ一度足を運んでみてください。
啓文社岡山本店
〒700-0973 岡山県岡山市北区下中野377-1
営業時間:10:00~24:00(定休日:無休)
TEL:086-805-1123
JR宇野線 備前西市駅より徒歩約11分
啓文社公式HP http://www.keibunsha.net/