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7月29日(金)、文禄堂高円寺店にて「日本語ラップ批評ナイト」が開催されます。当日は日本語ラップブロガーの韻踏み夫さん、詩人の佐藤雄一さん、現代美術家でラッパーの中島晴矢 a.k.a. DOPE MENさん、批評家でラッパー、ビートメイカーの吉田雅史 a.k.a. nejel mongrelさんが登壇し、楽曲分析や討論などを展開。イベント開始時にはビートメイカー・molphobiaさんが加わってのオープニング・パフォーマンスも行われます。
2016年5月、「ユリイカ」2016年6月号が青土社より刊行された。
特集は日本語ラップ! しかしその時、僕らは日本語ラップ批評の産声を聞いただろうか? 答えはノーだ。僕らはJBMの口振りでこう言ってもいい。「日本語ラップ批評は生まれちゃいねえな」。
では「ユリイカ」は何だったのか? 僕は、あの「ユリイカ」は日本語ラップ批評のラッパーズ・ディライトだったのだと思う。言うなればクリティックス・ディライトだ。
1979年のラッパーズ・ディライトから何が起こったか? 2016年のクリティックス・ディライトから何が起こるのか? 来たるべき日本語ラップ批評を予示する胎動が、そこかしこで感覚される。7月29日の夜、僕らは、日本語ラップ批評の産声を聞くだろうか?
日本語ラップは、シーン内部に強固な価値基準を醸成してきた。SALUが「オマエが頑張れエセ評論家」と言ったように、シーンは批評という外部の貫入を拒む。ここで「シーンのルールには興味がない」と言ってみたところで、批評の立ち位置が確保されるわけではない。どこにいようと「カルマ特別委員会は追いかけてくる」。ゲームを前に進めるのは、シーンのルールだからだ。
日本語ラップ批評はシーンと無関係ではいられないが、シーンに受け入れられることもない。そんな宙吊りの立ち位置から、日本語ラップ批評は自らの存在を示さなくてはならない。日本語ラップ批評の使命は、内部でも外部でもない場所・内部でも外部でもある場所からシーンのルールを問い直すこと、つまりシーン内部の強固な価値基準に対して「他の価値基準」を提示し続けることに他ならない。
シーンのルールを揺さぶることで、日本語ラップ批評もまたゲームを前に進める。今僕らに必要なのは、日本語ラップ批評の存在領域を、シーンとの距離感において探っていくことだ。こう言い換えてもいい。日本語ラップ批評は何をレペゼンしうるのか? 「ユリイカ」がそうであったように、「日本語ラップ批評ナイト」もまた始まりにすぎない。それぞれの街、それぞれの現場、それぞれの場所から、日本語ラップ批評を始めよう!
「日本語ラップ批評ナイト」
登壇者(五十音順):
韻踏み夫:日本語ラップブロガー
http://bobdeema.hatenablog.com/
佐藤雄一:詩人/批評家
中島晴矢 a.k.a. DOPE MEN:現代美術家/ラッパー(Stag Beat)
http://tavgallery.com/nakajima/
molphobia:ビートメイカー(Stag Beat)※オープニング・パフォーマンスのみ
吉田雅史 a.k.a. nejel mongrel:批評家/ラッパー/ビートメイカー
http://school.genron.co.jp/works/critics/2015/students/yoshida/
https://soundcloud.com/masashi-nejel
司会進行:有地和毅
日時:
2016年7月29日(金)19:30~21:00
会場:
文禄堂高円寺店(〒167-0051 東京都杉並区高円寺北2-6-1 高円寺千歳ビル1F)【MAP】
※営業時間 月~土9:00~25:00/日・祝10:00~25:00
内容:
① オープニング・パフォーマンス(Stag Beat)
② 楽曲分析
③ 全体討論
④ 質疑応答 a.k.a. コール&レスポンス
※資料として登壇者によるブックリストを配布
定員:
50名
参加方法:
イベントチケット(ワンドリンク付)2,000円の事前予約が必要です。
※店頭予約、電話予約、ウェブ予約(http://peatix.com/event/183893/view)のいずれかで予約できます。
お問い合わせ:
03-5373-3371(文禄堂高円寺店)