• fluct

  • [連載]御書印帖とめぐる日本の本屋:vol.19 パン屋の本屋(東京都荒川区)

    2021年03月27日
    本屋を歩く
    ほんのひきだし編集部
    Pocket

    お参りの“証”として、訪れた神社・寺の名前、ご本尊の名前、お参りした日付などを墨で書き入れていただく「御朱印帳」。これをもじった、人と書店を結ぶ「御書印帖」というものがあるのをご存じでしょうか?

    御書印帖には、訪れた日付、書店員が選んだ本のタイトルや一節が記入され、最後に、書店ごとのオリジナル印が捺されます。

    この連載「御書印帖とめぐる日本の本屋」では、旅行記のように、津々浦々の“御書印店”を紹介していきます。初めての土地・書店を訪れるワクワク感、書店員さんとの交流をお楽しみください。

    「御書印」とは?
    御書印帖を持参すると、訪れた日付、書店員が選んだ本のタイトルや一節が記入され、最後に、書店ごとのオリジナル印が捺されます。
    御書印をもらう際に渡す200円ほどの「御書印代」は、その書店のサポートになります。
    市販の御朱印帳でも参加できますが、参加書店では「御書印帖」を数量限定で無料配布中。また、それとは別バージョンの「特装版 御書印帖」が、参加書店にて発売中です(一部店舗を除く)。

    ※全国の御書印参加書店はこちら 》「御書印プロジェクト」公式note

     

    今回訪れる書店

    パン屋の本屋
    ・2016年創業
    ・所在地:〒116-0013 東京都荒川区西日暮里2-6-7
    ・営業時間:10:00~18:00(※当面の間17:00まで)(月曜定休/月曜祝日の場合は翌火曜定休)
    ・御書印受付時間:10:00~17:00
    ・電話番号:03-6806-6444

     

    店長の近藤裕子さんに聞きました!

    ―― 2016年12月のオープンから、4年と少しが経ちました。近藤さんご自身は、いつから書店員をやっていらっしゃるんですか?

    学生時代のアルバイトがきっかけで、20年になります。

    ――「パン屋の本屋」は、どういうお店でしょう。御書印についても教えてください。

    地域の方に、普段づかいできる、喜んでいただけるものを、というオーナーの想いから開店しました。よく「セレクトショップ」といわれますが、絵本、雑誌、書籍をバランスよく展開し、お子さんから大人の方まで利用していただける「街の書店」を目指しています。

    お子さんの多い地域ですので、この小さな規模の割には「絵本」の割合が多いこと、同じ建物にパン屋があるため「パン関連の棚」があることが特徴といえます。

    御書印には、古内一絵さんの『マカン・マラン』から一文をお借りして書いています。食い意地が張っているため、美味しそうな料理が出てくる小説をよく読みます。『マカン・マラン』は料理の描写が素晴らしく、こころにグッとくる台詞が多く出てくるので、この本を取り上げました。

    マカン・マラン
    著者:古内一絵
    発売日:2015年11月
    発行所:中央公論新社
    価格:1,650円(税込)
    ISBNコード:9784120047886

    ―― お店がある街は、どんな雰囲気のところですか?

    お店があるのは山手線日暮里駅の北側。上野や谷中に近く、都会でありながら下町の風情が感じられる地域です。日暮里でよく知られているのは繊維街で、布地や手芸用品を扱う店舗が90軒以上あります。

    お店には、この土地に長く住む年配の方から、小さなお子さんがいらっしゃる若いご家族まで、幅広い層の人がご来店くださいます。いつも温かく声をかけてくださる地域のお客様がいちばんの自慢であり、いつもその存在に助けられています。

    普段は、小さなお子さんとご一緒の女性のお客様が多いです。週末になると、美味しいパン、新たな本との出会いを求めて、初めてご来店いただくようなお客様も見受けられます。

    ―― お店の自慢のポイントを教えてください。

    リサーチ力には自信があります。テレビで一瞬だけ見たタイトルがあいまいな本や、こんなジャンルの本をさがしていますなど、1冊1冊お手伝いします。

    また、特技がラッピングなので、プレゼント包装はお任せください。実際「本を贈りたい」というお客様が多くて、本読みとしては嬉しいかぎりです。

    おまけに、何かを手づくりすることが好きなので、店内の装飾はできるだけ既製のものではなく、拙くてもフェアの雰囲気や季節が感じられるディスプレイをこころがけています。

    ―― 最近、印象的な出来事は何かありましたか?

    Twitterで本やフェアのご案内をしていますが、「Twitterで紹介された本を買いに来ました」とご来店いただくことがあります。

    また、先日は「明日結婚して、日暮里に引っ越してきます。地域に本屋さんがあって良かったです」とお声掛けいただき、それは嬉しい出来事でした。

    ――「パン屋の本屋」は街の書店であり、“わざわざ訪れたい書店”の一つでもあると思うのですが、逆に、近藤さんが行ってみたい書店はありますか?

    ライフワークとして、あちこちの書店に行っています。おしゃれな書店、大きな書店よりも、自分が読む本を探しに行くような、街に溶け込んだお店に行きたいです。

    ―― それでは最後に、いま記事を読んでいる方たちへ向けて一言メッセージをお願いします!

    私は、これまで本に助けられてきたので、恩返しをしたいという想いから書店人を続けてきました。本については、お客様に教えていただくことが多いです。書店が、ささやかな本のあれこれを言える場であることを願っています。


    パン屋の本屋の御書印をゲット! 次の書店もお楽しみに。




    タグ
    Pocket

  • GoogleAd:SP記事下

  • GoogleAd:007

  • ページの先頭に戻る