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12月25日(金)、第4回未来屋小説大賞が発表され、町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』が大賞に選ばれました。
未来屋小説大賞は、未来屋書店の従業員から読書好きが選考に参加し「今一番売りたい本」を決定することで、次のベストセラーを生み出し、広く紹介していくことを目的に設立されたもの。みごと大賞に輝いた『52ヘルツのクジラたち』は、自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年の、新たな魂の出会いを描いた作品です。
選考に携わった従業員からは「世界中で発せられている助けを求める声がいつか誰かに届いてほしい。そう願わずにはいられない、深い絶望の先にあたたかな希望が見える、感動の物語です」と称賛の声が寄せられました。
また著者・町田そのこさんからも、受賞コメントが到着しました。
町田そのこさんからのコメント
この物語――クジラは私の手を離れてからどこにいくのだろう。
発売前、不安に駆られたのを覚えています。
しかしクジラは驚くほど力強く世界を泳ぎ、私に驚きや幸福を与えてくれました。そして今回このような栄誉まで運んでくれました。
「誰にも届かない声などない」
そう信じて書いた本作ですが、誰にも届かない物語もないのだと逆に教えられた気がしています。この度は本当にありがとうございます。クジラはこれからも泳げます。〈著者プロフィール〉
町田そのこ/まちだ・そのこ。1980年生まれ、福岡県在住。2016年「カメルーンの青い魚」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。選考委員の三浦しをん氏・辻村深月氏から絶賛を受ける。翌年、同作を含むデビュー作『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』を刊行。他著書に『ぎょらん』『うつくしが丘の不幸の家』など。
なお、大賞を含む第5位までの顔ぶれは下記のとおり。
全国の未来屋書店・アシーネでは12月末より順次、未来屋小説大賞フェアが開催されます。
大賞:『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ/中央公論新社)
第2位:『看守の流儀』(城山真一/宝島社)
第3位:『あの日の交換日記』(辻堂ゆめ/中央公論新社)
第4位:『ザリガニの鳴くところ』(ディーリア・オーエンズ、訳:友廣純/早川書房)
第5位:『透明な夜の香り』(千早茜/集英社)
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