'); }else{ document.write(''); } //-->
お参りの“証”として、訪れた神社・寺の名前、ご本尊の名前、お参りした日付などを墨で書き入れていただく「御朱印帳」。これをもじった、人と書店を結ぶ「御書印帖」というものがあるのをご存じでしょうか?
御書印帖には、訪れた日付、書店員が選んだ本のタイトルや一節が記入され、最後に、書店ごとのオリジナル印が捺されます。
この連載「御書印帖とめぐる日本の本屋」では、旅行記のように、津々浦々の“御書印店”を紹介していきます。初めての土地・書店を訪れるワクワク感、書店員さんとの交流をお楽しみください。
「御書印」とは?
御書印帖を持参すると、訪れた日付、書店員が選んだ本のタイトルや一節が記入され、最後に、書店ごとのオリジナル印が捺されます。
御書印をもらう際に渡す200円ほどの「御書印代」は、その書店のサポートになります。
市販の御朱印帳でも参加できますが、参加書店では「御書印帖」を数量限定で無料配布中。また、それとは別バージョンの「特装版 御書印帖」が、参加書店(一部店舗を除く)にて10月5日から販売開始予定です。
※全国の御書印参加書店はこちら 》「御書印プロジェクト」公式note
若林書店
・1837年創業
・所在地:〒604-0932 京都府京都市中京区寺町二条下ル妙満寺前町446
・営業時間:10:00~19:00(定休日:日・祝、8月13日~16日、1月1日~3日)
・御書印受付時間:11:00~18:00
・電話番号:075-231-2250
―― まずはご当地自慢をどうぞ! どんなところにある書店ですか?
京都の、有名観光地からは程よく離れた、御所南地域の寺町通にある商店街で営業しています。5月には地元の下御霊神社の神輿が、7月には祇園祭の神輿が目前まで来ます。
秀吉が江戸時代に、京都じゅうの寺を集めて作った寺町通。その中に当時あった「寂光寺」というお寺に、囲碁を広めたとされる本因坊算砂(ほんいんぼう さんさ)というお坊さんが昔住んでいました。そのためこのあたりは「囲碁発祥の地」でもあります。史跡や名所は商店街のHPでも紹介しているので、ぜひ覗いてみてください(HPはこちら)。
―― 書店員歴を教えてください。
家が書店なので、小~中学生の頃から、教科書販売がある春休みの時期には店を手伝っていました。正式に社員になってからは、今年で20年目です。
生まれた時から6代目として店を継ぐことが決まっていて、やらないという選択肢はなかったので(笑)、苦悩も色々ありましたが、友達に相談しても「甘えてる」と言われるばかりでした。それでも、書店組合などを通じて知り合った二世、三世の書店の方々と「本屋あるある」などを共有し、自信がついていきました。
―― 若林書店はどんなお店ですか?
10坪もない狭い店舗なので、話題の本をたくさんは置けません。なので、お客さんのニーズに合わせていきたいと考えています。一見さんにも、道を訪ねにいらっしゃった方にも、常連さんにも変わらず接客し、満足して帰ってもらいたいと思っています。
普段から、近所の方や他府県から来られる方、去年までは外国の方など、来られるお客さんはさまざまです。古くからある店なので若い世代の方には入りづらい雰囲気があるかもしれませんが、子育てが落ち着いてきて、妻が店に立つことも増えたので、小さなお子さんを連れた若いお母さんもジワジワと増えてきています。
―― 御書印の由来を教えてください。
昭和中期頃の若林書店を、御書印の印影にしました。ちなみに当時の軒先の看板の一部は、今も保存されています。
―― 若林さんが行ってみたい書店はありますか?
三省堂書店名古屋本店です。地元の出版社・淡交社が主催する「ぼくらの京都」漫画コンテストで審査員をつとめた虎澤さんが働いているので、行ってみたいなと思っています。
「新井賞」で有名な新井見枝香さんもかつて東京の三省堂書店で働いていたので、「三省堂書店で一度働いてみたいな」という気持ちがあります。まあ、働いてみたい本屋はいっぱいあるんですが……。
ほかに、純粋に行ってみたいのは、一万円選書で有名な北海道のいわた書店さんでしょうか。
―― それでは最後に、これから若林書店を訪れる方へ一言お願いします!
まだまだ修行中の身ですので、もっと良い店になれるよう頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
若林書店の御書印をゲット! 次の書店もお楽しみに。