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全国の書店員さんが一押し本を紹介する連載「わが店のイチオシ本」。
第34回は、茨城県つくば市にあるTSUTAYA LALAガーデンつくばの児童書担当・古川桂子さんにご登場いただきました。古川さんが紹介してくれたのは、身近な自然にまつわるおもしろい話を365本収録した『理科好きな子に育つ ふしぎのお話365』。科学の街・つくばにある書店ならではのイチオシ本です。
当店は、4年前にLALAガーデンつくばに移転オープンし、茨城の名店サザコーヒーとコラボしたBOOK&カフェスタイルの店舗となりました。
実用書や児童書を豊富に取り揃え、ワークショップやお話し会などお子様向けのイベントに力を入れており、週末の店内は家族連れを中心とした、たくさんのお客様で賑わっています。
そんな当店が店舗を構えるつくば市には、筑波宇宙センターをはじめたくさんの研究施設が建ち並びます。夏休みにはそれらの施設を見学して回る小学生を対象としたスタンプラリーが開催されるなど「科学の街」として、科学を身近に感じられる環境にあります。
そのため、当店でも科学や宇宙に関連した商品の動きが良く、それをテーマにしたフェアもたびたび展開しています。
今回私がご紹介するのも『理科好きな子に育つふしぎのお話365』という、科学をテーマにした作品で、つくばらしい本と言ってもいいかもしれません。
一日一話ずつ一年分のお話を詰め込んだ児童書なのですが、類書と異なる特徴としては、「子供の科学」が編集を担当し、日本動物学会や日本魚類学会など39(刊行当時)の学会が所属する「自然史学会連合」が監修しているという点です。
この一冊の本を作るために200名以上の研究者が協力しており、子どもの「なぜ?」に答える形で、イラストもふんだんに使われ、分かりやすい文章で書かれています。そのため、専門家の研究に裏打ちされた正しい知識が身につきます。
我が家には動物や虫が大好きな小学生の息子がおり、よくその生態のまめ知識を披露してくれるのですが、どうしてそんなことを知っているのかと尋ねると、テレビや本で覚えたというのです。こんな風に、子どもは好奇心が旺盛で、見たもの聞いたものを何でも吸収してしまいます。
さまざまな情報があふれる現代で、子どもに安心して与えられるものはそう多くはありません。この作品は、そういった意識を持つ親御さんに選ばれているようです。
発売後しばらくは棚で販売していましたが、回転が良かったためPOPを付けて多面展開や仕掛け販売を試みたところ、順調に販売数を伸ばし、今では100冊以上を売り上げる当店のヒット商品になりました。
今後も目立つ場所で展開し、ロングでお客様におすすめしていきたい一冊です。
◆作り手からのメッセージ◆
刊行以来、版を重ね現在9刷り。366個の全ネタを200人以上の研究者に取材して作っているので、「違いのわかる親御さんに選ばれている」という素晴らしいPOPは苦労が報われた思いです! 読者からは、「図書館で借りてあまりに良かったので購入した」「親でも知らない話が多い」とのお褒めの⾔葉も届いております。(誠文堂新光社 出版部 栁 千絵さんより)
TSUTAYA LALA ガーデンつくば(Tel:029-861-1811)
〒305-0034
茨城県つくば市小野崎字千駄苅278-1 LALAガーデンつくば1F
※営業時間 10:00~ 24:00
(「日販通信」2020年1月号「わが店のイチオシ本」より転載)