• 第28回柴田錬三郎賞、第39回すばる文学賞など “集英社出版四賞” の贈賞式開催

    2015年11月24日
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    集英社は11月20日、平成27年度 集英社出版四賞の贈賞式を東京・千代田区の帝国ホテルで開催した。集英社出版四賞とは「柴田錬三郎賞」「すばる文学賞」「小説すばる新人賞」「開高健ノンフィクション賞」を指す。

    第28回柴田錬三郎賞には中島京子氏の『かたづの!』、第39回すばる文学賞には黒名ひろみ氏の『温泉妖精』、同賞の佳作に竹林美佳氏の『地に満ちる』、第28回小説すばる新人賞には渡辺優氏の『ラメルノエリキサ』、第13回開高健ノンフィクション賞には三浦英之氏の『五色の虹―満州建国大学卒業生たちの戦後』が選ばれた。

    ▼(左から)渡辺氏、竹林氏、黒名氏、中島氏
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    第28回柴田錬三郎賞受賞作『かたづの!』は既刊。第39回すばる文学賞受賞作である『温泉妖精』と同賞佳作『地に満ちる』の2作は「すばる 2015年11月号」(10月6日発売)、第28回小説すばる新人賞を受賞した『ラメルノエリキサ』は「小説すばる 2015年12月号」(11月17日発売)に掲載された。また第13回開高健ノンフィクション賞を受賞した『五色の虹―満州建国大学卒業生たちの戦後』は12月に単行本が発売される予定である。

     

    受賞作の紹介はこちら

    ♦第28回柴田錬三郎賞

    かたづの!
    著者:中島京子
    発売日:2014年08月
    発行所:集英社
    価格:1,944円(税込)
    ISBNコード:9784087715705

    [BOOKデータベースより]
    慶長五年(1600年)、角を一本しか持たない羚羊が、八戸南部氏20代当主である直政の妻・祢々と出会う。羚羊は彼女に惹かれ、両者は友情を育む。やがて羚羊は寿命で息を引き取ったものの意識は残り、祢々を手助けする一本の角―南部の秘宝・片角となる。平穏な生活を襲った、城主である夫と幼い嫡男の不審死。その影には、叔父である南部藩主・利直の謀略が絡んでいた―。次々と降りかかる困難に、彼女はいかにして立ち向かうのか。波瀾万丈の女大名一代記!

    〈受賞コメント〉
    受賞の知らせを受けた時、この小説のモデル、清心尼(せいしんに)の意思を強く感じた。この清心尼は400年前に東北に実在した江戸時代唯一の女大名で、筋金入りの平和主義者で、戦乱の世にあって戦をしなかった。彼女はこの本のモデルになったことで400年後の私たちに何か訴えたいことがあるのではと思わざるを得ない。この賞は謹んで清心尼と遠野の方たちに捧げたい。

     

    ♦第39回すばる文学賞

    黒名ひろみ『温泉妖精』
    竹林美佳 『地に満ちる』(佳作)

    すばる 2015年 11月号
    著者:
    発売日:2015年10月06日
    発行所:集英社
    価格:950円(税込)
    JANコード:4910054591156

    黒名ひろみ(くろな・ひろみ)1968年香川県生まれ。

    〈受賞コメント〉
    9月に初めて集英社のビルを訪れた。雨の中、しばらく道を挟んだ向かいからビルを眺めていた。こんな大きな出版社のビルに入ることができるとは思ってもいなかった。また集英社に来れるよう頑張っていきたい。


    竹林美佳(たけばやし・みか)1983年神奈川県生まれ。

    〈受賞コメント〉
    この作品は、胚培養士をしていた友人との会話がきっかけだった。胚培養士という仕事の凄まじさを書きたいと思った。先日読んだ小説に「大海が真の大海になるのは人が足場を失う所である」とあったが、まさに足場を失った今、上手ではなくても泳ぎ続けようと思った。

     

    ♦第28回小説すばる新人賞

    渡辺優『ラメルノエリキサ』(「小説すばる」12月号掲載)

    小説すばる 2015年 12月号
    著者:
    発売日:2015年11月17日
    発行所:集英社
    価格:920円(税込)
    JANコード:4910147471259

    渡辺優(わたなべ・ゆう)1987年宮城県生まれ。宮城学院女子大学卒業。

    〈受賞コメント〉
    あまりにも賞が大きいので、正直うれしい気持ちと同じくらい怖れ多い気持ちで一杯です。いつか胸を張って「小説すばる新人賞を受賞した小説家です」と言えるように今後も努力を続けていきたい。

     

    ♦第13回開高健ノンフィクション賞

    五色の虹
    著者:三浦英之
    発売日:2015年12月
    発行所:集英社
    価格:1,836円(税込)
    ISBNコード:9784087815979

    日中戦争の最中、旧満州(現・中国東北部)に存在した最高学府「満州建国大学」。「五族協和」の実践をめざし若者たちが夢見たものとは。彼らが生き抜いた戦後とは。第13回開高健ノンフィクション賞受賞作。

    三浦英之(みうら・ひでゆき)1974年神奈川県生まれ。京都大学大学院卒業。朝日新聞記者。現在アフリカ特派員(ヨハネスブルク支局長)。

    〈受賞コメント〉
    70年以上前に、日本の傀儡国家、満州国に設立された満州建国大学は日本の敗戦で閉学となった。卒業生たちはその後どのような戦後を送ったかを書いた。海外で生活するために一番大切なこと、それは相手の歴史や文化を理解すること、衝突のない所にお互いの理解は生まれないという大切なことを、建国大学の取材の中で学んだような気がする。

    ※朝日新聞アフリカ特派員として赴任中のため、贈賞式は欠席。父親がメッセージを代読した。


    平成27年度 集英社出版四賞発表ページを見る

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