• 表裏一体の「結婚できない理由」と「結婚する方法」を読む ―未婚のプロ vs 婚活のプロ

    2015年10月18日
    くらす
    ほんのひきだし編集部 浅野
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    誰もが一度は「結婚」について考える

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    結婚について、あなたはどんなイメージを持っていますか?「平成25年版厚生労働白書 -若者の意識を探る-」によれば、結婚したいと思う年齢も実際の初婚の年齢も、ざっくり言うと“30歳”がひとつのラインになっているようです。

    そもそも“する・しない”の時点から人それぞれといえばそれまでですが、いわゆる「同級生の結婚式ラッシュ」を経験して以降、なんとなく「私って結婚するのかなあ」と考えるようになった方も多いのではないでしょうか。

    今回は、結婚にまつわる一見相反した2冊の本をご紹介します。

     

    未婚のプロが書いた「結婚できない理由」

    1冊目は、「未婚のプロ」ことジェーン・スーさんの著書『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ文庫)。

    私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな
    著者:ジェーン・スー
    発売日:2015年09月
    発行所:ポプラ社
    価格:648円(税込)
    ISBNコード:9784591146552

    「まだ本気出してないだけで、本気出せばどうにかなると思っている」「独身の楽しさが半減するぐらいなら、結婚しない方がマシと思っている」思い当たるフシはありませんか?本書は「ぜひ結婚すべき」と推奨するでも「だから結婚できないんだよ!」と責めるでもなく、「こういうとこあるよね」と思う項目を書き出したもの。笑いながら読むもよし、反面教師にしてじっくり自分自身を見つめるもよし、あなたの結婚観に合わせた読み方ができる一冊です。

    この本は、著者のジェーン・スーさんが会話の流れで友人数名と作った「私たちはなぜプロポーズされないのか」というリストがもとになっているそう。ジェーン・スーさんは本書の前書きで、「『こりゃ~できるわけがない!』とゲラゲラ笑ってフゥーと大きなため息をついた夜。あの虚無感はなかなかのものでした……。」と振り返っています。

    101項目全てがそれぞれ見開きにまとめられていてテンポよく読めるので、「あ~、あるある」と共感しながら(たまに心に刺さりすぎるページに釘付けになりながらも)あっという間に一冊読み終えてしまいますが、最後の著者の総括を読んで思わずうなってしまいました。

    それは、これら101項目がそもそも何に起因しているのかという内容です。

    ・男のプライドが理解できないし、分かったところで尊重する気はない
    ・男女の性差を理解していない
    ・結婚したいけど自由が減るのは嫌だ
    ・結婚してなきゃマズいという社会圧
    ・自分の理想に男を付き合わせている
    ・他人の力で幸せになりたい
    ・女だからと下に見られたくない
    ・自分の都合で相手に男らしさを求めている
    ・自分に自信がなくて人とうまく付き合えない
    ・わがままや甘えが過ぎる

    ジェーン・スーさんは本書で、「独身は麻薬である(シングル・イズ・ドラッグ)」と述べています。笑いながらも読んだ後にじっと考えてしまうのは、「楽しいから今のままがいい!」と思いながらも、どことなく「今と真剣に向き合っていない自分」に後ろめたさを感じるからなのかもしれません。

     

    婚活のプロが書いた「結婚する方法」

    対する2冊目は、恋愛ブロガーで婚活コンサルタントのひろんさんが執筆した『崖っぷち女子が年収1000万円超の男性と結婚する方法』

    崖っぷち女子が年収1000万円超の男性と結婚する方法
    著者:ひろん
    発売日:2015年09月
    発行所:三笠書房
    価格:1,404円(税込)
    ISBNコード:9784837925996

    もしかしたらタイトルを見て、「いやいや、自分のこと崖っぷちとか言いながら相手に年収1000万円を求めるってどうなのよ……」と思っていらっしゃるかもしれません。しかし本書では、婚活女子が求める年収と現実の男性の平均収入に大きく開きがあることや、年収1000万円超の独身男性が一握り(なんと0.4%!)しかいないことを認めています。その上で「結婚後に味わう苦労を大幅に軽減してくれるのもお金である」と考え、「愛もお金も両方手に入る、年収1000万~3000万円の“プチリッチ層”と結婚しよう」と呼びかけているのです。

    これは、著者のひろんさんの実体験に基づいたもの。ひろんさんは、28歳で億万長者とのセレブ婚を果たし専業主婦となるも、31歳で離婚。その後婚活研究と実践に没頭し、1年で理想的な再婚を果たしました。本書にはひろんさんが再婚のために何をしたのかが、心構えの段階から具体的に記されています。プチリッチ層を選んだのは、「お金持ちではあるけれど、一般的な庶民と感覚がさほどズレていないから」だそうです。

    本書によれば、最も重要なのは「なぜ結婚したいのか?」を明確にすることです。他人の価値基準を挟まずに「自分がどう生きたいのか」を考え抜き、その上でやはり結婚したいのであれば、「●歳までに結婚する。そのための努力は惜しまない」と自分に誓うこと。結婚によって自由な時間やお金、もっといい男性に出会える可能性を失うことを覚悟し、「私のありのままを好きになってほしい」という甘えを捨てて自分の弱みと強みを見つめない限り、婚活をやり抜くことはできないと説いています。

    こうして見てみるとつらいことばかりに思えますが、心構えができたら、あとは目標を見据えて実践するのみです。本書には好まれる服装や行動・言動、相手の職業別傾向(性格や出没スポット)などが具体的な理由とともに記されていますので、一つひとつ納得しながら達成していきましょう。ちなみに、「こんなの私に似合わない・できない」と言おうものなら「それって結婚と比べて大事なこと?」と問われます。可愛らしい表紙ですが、本気で結婚したいと意志を固めた人しか読み進められない内容です。

    決して楽ではないでしょうが、最終的に掴みとるであろう幸せや、婚活を通して自覚する自分自身の長所など、真剣に向き合った結果として得られるものもたくさんありそうです。

     

    「結婚できない理由」と「結婚する方法」あなたが読むのはどっち?

    今回ご紹介した2冊はいかがでしたか?全くタイプの違う2冊ですが、どちらも「私にとって結婚って何なんだろう?」「私って何が欲しいんだろう?」と考えるきっかけになる本です。

    ゼクシィの調査によれば、結婚式に最も人気の高い季節は「秋」とのこと(出典:セキララ★ゼクシィ「秋ウエディングが人気なのはなぜ?」)。今秋も知人・友人やご家族の結婚式に出席される方は多いでしょう。今回の記事が少しでも心に引っかかったら、まずは気になる章から読んでみてください。

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