• “OL擬態”のための参考書!?キラキラ女子にも腐女子にも役立つ「andGIRL」の作り方

    2018年04月06日
    くらす
    日販 ほんのひきだし編集部「日販通信」担当
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    “大人可愛い”にこだわった、アクティブなアラサー女性のためのファッション誌「andGIRL」。最近はTwitterで、とある層の“参考文献“としても話題になりました。

    この「andGIRL」を創刊し、人気雑誌に育て上げたのが和田知佐子編集長! かつて「カリスマ店員ブーム」「カリスマ女子高生ブーム」を生んだ、敏腕編集者です。

    今回はそんな和田編集長に、“リアル、ガチ”な雑誌づくりへの思いや、日々感じていることをエッセイとして寄せていただきました。


     

    キラキラOLにも腐女子にもお役立ち!  文・エムオン・エンタテインメント「andGIRL」編集長 和田知佐子

    「andGIRL」は、アラサー女性、特に仕事にもオシャレにも恋愛にも貪欲な、いわゆるリア充と呼ばれるようなタイプのキラキラ系OLに向けたファッション雑誌です。ところが最近、思いがけないタイプの層からもご支持をいただきまして。

    「andGIRL」でツイッターを検索していたときのことです。「載ってるコーデそのまんま買えばいいから素晴らしい!」とか「一般OLに擬態するためのなくてはならない参考書!」とか「ユニクロやGUが多くて見たまま買える!神!」などといった熱いつぶやきが突然急増しているのを発見。それまでの読者っぽくないアイコンや文面で、読み込んでいくと、どうやら「オタク」「腐女子」と自称する方々のよう。BLなどが好きな、ホントはあまりファッションやメイクには労力もお金もかけたくないタイプの女子たちです。

    andGIRL的リア充女子、キラキラ女子とは対極の存在かと思っていたので、こういう方々に支持されたことは驚きでした。腐女子の方々が「一般OLに擬態したい」と思ってるというのも新鮮な発見でしたが(笑)。で、モテモテ!キラキラ!な部分はササッと流して「用量用法を守って正しく使えば」「ちゃんとOLっぽい何かになれる」そうで(笑)。

    ウチよりもっと取っつきやすい雑誌があるのでは?と思ったのですが、「プチプラコーデが多くて、似たような服を探さなくてもそのまま買えばいい」という以外に、「とにかくリアル、ガチ」というところが評価ポイントのようでした。確かに、例えば「通勤服」の企画でも損保、IT、メーカーなど業種別にコーディネートを紹介したりすることが多く、そのときは実際その業種のOLに取材して、必ず実態に沿うように作ります。「モテ」といったら徹底的にアラサー男子に取材して最大公約数的モテファッションを弾き出しますし、「プチプラ」といったら、「高くてもコスパがいいから」などとごまかさず、絶対的に安いものを載せるようにしています。

    それと、コーデを紹介する際、あまり応用を効かさなくてもいいように、「コレとコレを合わせれば今っぽ!」と簡単な足し算を提示することが多いです。マスに向けて作ってる以上、読み手それぞれの個性を活かすというのは、おこがましいというか、雑誌にはそぐわないテーマだと思っているので。「モテ」なり「素敵」なり「インスタ映え」なり……掲げたテーマでの、今現在の一つの正解を提示することが本誌の仕事で、それをどう活用するかは読者の自由、ということだと思っています。なので、結果、自分の目的に合えば「見たまんまマネすればいい」ということになるのかと。

    何かにつけ、フワッとしないで「答えを出す!」「実用的に!」という姿勢を、思いがけない層の方々に評価していただけて、とてもうれしいですね。

    それに、普通のファッション誌読者よりも、読みが鋭いところも多くて。「モデルが姿勢良くてグニャグニャしてないので服が見やすい」という指摘にはビックリ! 実は写真を選ぶとき、雰囲気に流され過ぎず、なるべく靴まで見えるようにとか、洋服が見やすいように、ということはすごく意識してます。「文句があるヤツはブッ飛ばす! という迫力を行間から感じて、そこがいい♡」というツイートには爆笑しました。いや、「ブッ飛ばす」とは思ってませんが、編集の気合いを感じとっていただけてうれしいです。

    これからも、「リアル、ガチ」と言っていただけてるところを大事にして作っていきたいですね。実用も突き詰めるとラジカルですからね。「1秒でできるメイク、はよ」というツイートにお応えするのは、ちょっと難しいですけど……(笑)。


    エムオン・エンタテインメント「andGIRL」編集長
    和田知佐子―WADA Chisako
    1998年、雑誌「Popteen」編集長就任。3年間で部数を10万部から50万部まで伸ばす。カリスマ店員ブーム、カリスマ女子高生ブームを生み出し、押切もえら有名読者モデルを輩出。2012年、「andGIRL」創刊編集長就任。


    「andGIRL」
    アラサーになっても、仕事ができても、結婚しても「ガール」な大人たちへ! 可愛いモノや自分へのごほうび大好き、オシャレにも遊びにも貪欲でアクティブな、ガールに贈るファッション誌。3月12日(月)発売4月号の表紙は中村アン。特集は「もう、ときめく服しか着たくない!」。

    and GIRL (アンドガール) 2018年 04月号
    著者:
    発売日:2018年03月12日
    発行所:エムオン・エンタテインメント
    価格:690円(税込)
    JANコード:4910015750486

    (「日販通信」2018年4月号「編集長雑記」より転載)

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