• 今一番売れている英単語の本! 100の語源とイラストで1万語が身につく『英単語の語源図鑑』著者・清水建二さんに聞く

    2018年11月07日
    知る・学ぶ
    日販 ほんのひきだし編集部「日販通信」担当
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    2020年の東京オリンピックに向けて、「英語の勉強を始めたい」「学び直したい」と“英語熱”が高まっている昨今。しかしそのなかには、「どうやって単語を覚えたらいいのかわからない」と苦労している人も多いのではないでしょうか?

    そんな悩みに対して、「英単語は“語源学習”で覚えるのがもっとも効率的」と語るのが、40年間英語指導に携わってきた清水建二さん。

    清水さんの著書『英単語の語源図鑑』では103の語根を扱い、語源の表す意味や、その語源を含んだ単語をイラスト・例文とともに掲載。まさに“図鑑”のようなわかりやすさが評判を呼び、今年5月の発売以来、13刷30万部のベストセラーとなっています。

    今回は清水建二さんと、出版元であるかんき出版の米田寛司さん、吉田和史さん、酒泉ふみさんに、本書についてくわしくお話を伺いました。

    英単語の語源図鑑
    著者:清水建二
    発売日:2018年05月
    発行所:かんき出版
    価格:1,620円(税込)
    ISBNコード:9784761273453

     

    今回取材にご協力いただいた方

    (左から)
    かんき出版 営業部 部長代理 吉田和史さん
    著者 清水建二さん
    かんき出版 編集部 副編集長 米田寛司さん
    かんき出版 情報企画部 主任 酒泉ふみさん

     

    なぜ語源学習は効果的なのか

    ――清水さんはこれまでにも、語源に関する英語学習のベストセラーを出されています。そもそも「語源」というのは、英語学習においてどんな位置づけにあるのでしょうか。

    清水 語源は、いわば英単語を構成する「パーツ」です。 漢字でいう「へん」や「つくり」に近いですね。パーツには「位置関係や時間関係、強調や否定を表すもの」「その単語の核となる意味を表すもの」「品詞の機能や意味を加えるもの」の3種類があって、それが組み合わさることで、1つの単語ができあがります。なので、語源を理解して「知っているパーツ」を増やせば、単語の意味を正確に理解できるだけでなく、関連する単語を芋づる式に覚えられるんです。初めて出合う単語でもなんとなく予想できるようになりますよ。

    ▼語源のパーツは「接頭辞」「語根」「接尾辞」の3種類。英単語の大半はそれらが組み合わさって意味をつくっているため、それぞれのパーツの知識があれば、意味を類推できるようになります。

    ――清水さんが語源に着目したのには、原体験があるそうですね。

    清水 私は英文科の出身ですが、実は学生のときに「laboratory(実験室)」と「lavatory(トイレ)」の区別がつかない時期がありました。ある日「laboratory」に「labor(労働)」という単語が入っているのに気づいて、これはおもしろいなと。それから語源を意識して、英単語を覚えるようになったことがきっかけです。

    laboratoryは「labor(労働)」+「ory(場所)」で“労働する場所”だから実験室、lavatoryは「lava(流れる、洗う)」+「ory(場所)」で洗面所・トイレとなります。そのように語源を理解することで、意味や綴りの違いが明確になりますよね。

    英単語にはいろいろな覚え方がありますが、40年の教員生活を通してみても、やはり語源に行きつきます。授業でも、新出単語の発音練習や意味を説明するとき、語源を取り上げると効果も比較的高いし、生徒が食いついてくれるんですよ。

    ▼よく使われる「project」という言葉は「pro(前に)」+「ject(投げる)」というパーツから成り立つ単語。その右ページでは「ject」に4種類の接頭辞をつけた単語が紹介されています。このように、本書では関連する単語をまとめて覚えることで、語彙をケタ違いに増やすことができます。

     

    語源とイメージの両輪で単語をしっかり定着させる

    ――『英単語の語源図鑑』は、単語すべてにイラストが付いていることも特徴ですね。

    清水 これまでも「英単語を語源とイラストで覚える」というコンセプトの本を出版したことがあるのですが、制作の都合上、すべての単語にイラストを付けることは叶いませんでした。それでもある程度の評価はいただいたのですが、どうしても1単語につき1つのイラストが欲しいという希望をずっと持っていたんです。

    ――その点にこだわられたのはなぜですか?

    清水 これも大学時代のエピソードなのですが、イディオム(慣用句)を覚えようと本を探していたときに、印象深い一冊に出合いました。

    タイトルは忘れてしまったのですが、いまだによく覚えているのは、日本語で「ゴマをする」という表現についてのページです。英語では「polish the apple」といいますが、そのイディオムとともに、上司の前で媚びへつらいながらリンゴを磨いている人のイラストがあって、「おもしろいな。こういう風に視覚的なイメージと一緒に覚えれば記憶に定着しやすいんじゃないかな」と思いました。

    左脳は言語を、右脳はイメージを司るといわれています。その両方を刺激し、かつセットにすることで、より効率的に英単語が覚えられるのではないかと考えたんです。

    でも私自身だけではその“視覚的なイメージ”を具現化できないので、『英単語の語源図鑑』は、すずきひろしさんとの共著で執筆することにしました。イラストは、本間昭文さんに描いていただいています。

    ――すずきひろしさんとは、どのように役割分担されたのですか?

    清水 私は文章を担当しました。すずきひろしさんは英語教師や英語教材開発者として、文法や単語の意味をわかりやすくイラスト化してきた方。今回は点数が多いこともあり、イラストの原案は全面的にすずきさんにお任せして、作画をイラストレーターの本間昭文さんにお願いしました。

    米田 全単語にイラストを付けたことで、同じグループの単語同士をイラストで関連づけることができました。その点で、『英単語の語源図鑑』はこれまでの本とは大きく異なると考えています。

     

    読者は小学生から90代まで! 「英語に抵抗がある人にこそ読んでほしい」

    ――本書を使ったおすすめの勉強法について教えてください。

    清水 むしろ「勉強するぞ」という意気込みなしに、手に取っていただければと思っています。最初のうちはパラパラとめくって、気になる箇所があったら、1日1分でも2分でも眺めてみてください。

    それを何回か繰り返すと、語源や単語が自然にある程度頭に入ってきます。もし意味を思い出せなくても、「この単語は『語源図鑑』に載っていたな」と思い出せればしめたもの。その都度本書で確認するということを繰り返しているうちに、単語が身に付いてくるはずです。文章を読んでいるときも、単語の正確な意味がおのずとイメージできるようになると思います。

    米田 読者の方にとって、本書が英字新聞や洋書など、英語にダイレクトに触れて、親しんでいただく取っ掛かりになればうれしいですね。私もこの本をきっかけに洋書にトライしてみて、意外と読めるものだなと効果を感じています。

    ――本書はどのような層に多く読まれているのですか?

    米田 読者層は当初の予想よりもかなり広いです。40代から60代の方が中心ですが、年配の方が多いのが特徴ですね。

    酒泉 読者ハガキを見ても、60代から90代の方が多くいらっしゃいます。「オリンピックのボランティアをやりたいので、英語をもう一回学び直したい」「孫に英語を教えたい」といった声がたくさん寄せられていて、みなさんの学習意欲の高さに驚いています。

    吉田 そういった読者層の広がりもあって、書店様ではNHKのラジオテキストと併売していただくことで、売上が伸びているケースもあるようです。また小学校でも、2020年から英語が教科として正式にスタートしますので、意識の高い親御さんなどにもご購入いただいています。

    語学書はもちろん、話題書やビジネス書など書店様のさまざまなコーナーで展開していただくことで、多くの読者に届いているのではないかと思います。

    ▼『英単語の語源図鑑』の読者層。40代~60代を中心に男女とも幅広い層に読まれていることがわかります。

    ――まさに、英語を「学びたい」「学ばなくては」と思っている方のニーズの広がりを表していますね。

    酒泉 ほかにも「学校の成績が上がりました」という中学生や「先生に勧められました」という高校生、「老化防止に英会話を始めたので、新聞広告を見て本書を買いました」などたくさんのご感想が寄せられています。

    そうしたコメントは弊社の公式Twitterでリツイートしたり、新聞広告に使用させていただいています。英語が「わかった」「できるようになった」という声は私たちにとっても何よりの喜びですので、ぜひ引き続きご感想をお寄せください。

    清水 本書は「英語」と聞いただけで抵抗感があるような学生さんにこそ、試していただきたいと思っています。気軽に開いてページを眺めるだけでもいいので、ぜひ手に取ってみてください。

    酒泉 弊社のホームページでも試し読みができるようにしていますので、本書の内容が気になる方は、ぜひのぞいていただければと思います。(試し読みはこちら

    ――『英単語の語源図鑑』は続編も予定されているそうですね。

    清水 実は、本書で取り上げている語根は103なので、ある程度の語彙数をカバーするためには、あと100は欲しいところなんです。

    米田 その残りの100語を収録した続編については、鋭意作成中です。新年度に合わせた発売を目指していますので、楽しみにお待ちいただければと思います。

    英単語の語源図鑑
    著者:清水建二
    発売日:2018年05月
    発行所:かんき出版
    価格:1,620円(税込)
    ISBNコード:9784761273453

    【目次】
    はじめに
    語彙がケタ違いに増える「語源」学習法とは?
    語源で学ぶ3つの効果
    本書の構成

    Chapter 1 ・・・ad-(~方へ、~の方を)
    1-1 administer/mini=小さい
    1-2 advocate/voc, vok, vouch=声、呼ぶ
    1-3 admonish/mon=示す、警告する など

    Chapter 2・・・con-, com-, co-(共に)
    2-1 conform/form=形
    2-2 contract/tra(ct) =引く
    2-3 congress/gre(ss), grad=行く、進む など

    Chapter 3・・・de-(離れて、下に)
    3-1 decide/cide, cise=切る
    3-2 debate/bat=たたく
    3-3 depart/part=分かれる、部分 など
    and more…

    かんき出版 公式サイト『英単語の語源図鑑』より〉

     

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