• いま、ビジネスに求められる“美意識”とは?『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』

    2018年07月17日
    知る・学ぶ
    日販 ほんのひきだし編集部「新刊展望」担当
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    2017年7月に発売された、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』。経営における「アート」の重要性について書かれた本書は、「人によっては議論になるほどの違和感を感じさせているのではないか」「ビジネスにおけるアートの大切さを学ぶ上での入り口を作ったこと一つをとっても高い評価に値する」と評され、「ビジネス書大賞2018」で準大賞を受賞しました。

    いまビジネスにおいて、アートが必要とされるのはなぜなのか? その理由は、「正解のコモディティ化」にあるようです。

    今回は、担当編集者である光文社新書編集部の三宅貴久編集長に、本書について文章を寄せていただきました。

    世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
    著者:山口周
    発売日:2017年07月
    発行所:光文社
    価格:821円(税込)
    ISBNコード:9784334039967

     

    世界中で起きている「正解のコモディティ化」をいかに脱するか?

    ビジネスマンの必修課目といえば、論理的思考です。物事を理詰めに考えていくことで、正解に辿り着ける――多くの人がこういう考えをお持ちではないでしょうか?

    ところが著者の山口さんは、それだけではビジネスはうまくいかないといいます。なぜなら、論理的思考の訓練を積んだ人たちが正しく考えると、皆同じ答えに行き着いてしまうからです。

    「それが問題なの?」と思われるかもしれませんが、何らかのモノやサービスを提供するビジネスにおいて肝心なのは差別化です。他社のモノやサービスとは違うということです。他社で買えるモノをわざわざ買いに来てくれるお客さんはいません。

    では、この状況を打開するにはどうすればいいのでしょうか?

    山口さんは、「全体を直覚的に捉える感性と、『真・善・美』が感じられる打ち手を内省的に創出する構想力や創造力」が求められるといいます。これがすなわち、本書のタイトルにある「美意識」です。

    すると必然的に、「美意識を鍛えるにはどうすればいいの?」という疑問が湧くことでしょう。その答えはずばり「絵画を見る」「哲学に親しむ」「文学を読む」「詩を読む」です。一言で言えば、教養を積むということですね。

    最初の「絵画を見る」についてもう少し詳しく説明すると、虚心坦懐に「見る力」を鍛えることで、ある種のパターンに凝り固まったものの見方から自由になれます。それによって新たな発想を得られる可能性が高まります。

    山口さんは現在、組織開発・リーダー育成を専門とする外資系コンサルティング会社のパートナーを務めています。大学院修士課程では美術史を学びキュレーターを目指していたという異色の経歴の持ち主ですが、一見ビジネスに関係ないそういった学びが、仕事で大いに役立ったそうです。

    本稿はビジネスでの差別化という視点のみでまとめましたが、先の読めない複雑化した社会を、いかに自分らしく幸せに生きていくかという、生き方の書としても深い気づきのある一冊です。

    ビジネス大賞2018準大賞を受賞した本書を、ぜひこの機会に手に取ってみてください。絶対に損はさせません。

    光文社 光文社新書編集部 編集長 三宅貴久

    世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
    著者:山口周
    発売日:2017年07月
    発行所:光文社
    価格:821円(税込)
    ISBNコード:9784334039967

     

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