• 「ビジネス書グランプリ2018」受賞タイトルの著者・編集者によるトークセッションが開催

    2018年03月29日
    知る・学ぶ
    ほんのひきだし編集部 芝原
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    「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」の表彰式が3月16日(金)に開催され、あわせて受賞作の著者・編集者が登壇するトークセッションが行なわれました。

    表彰式では「総合グランプリ」と、「イノベーション」「マネジメント」「政治経済」「ビジネススキル」「リベラルアーツ」「ビジネス実務」の各部門賞、主催のグロービス経営大学院が選ぶ「グロービス経営大学院特別賞」の受賞タイトルを表彰。

    『⾰命のファンファーレ』で総合グランプリを受賞した⻄野亮廣さんの特別インタビュー動画の上映と、政治経済部⾨賞を受賞した『未来の年表』の著者・河合雅司さんへのインタビューが⾏なわれたほか、編集者特別対談に幻冬舎の箕輪厚介さん(『お金2.0』担当編集)と、日経BP社の中川ヒロミさん(『HIGH OUTPUT MANAGEMENNT』担当編集)が登壇しました。

    受賞タイトルはこちら

     

    西野亮廣さんはインタビュー動画で出演 「広告戦略がアップデートされていないことに危機感」


    『革命のファンファーレ』で総合グランプリとイノベーション部門賞を獲得した西野亮廣さんは、インタビュー動画で出演。本書を執筆した理由や、テーマの一つである「広告戦略」への思いが語られました。

    『革命のファンファーレ』は〈現代のお金と広告〉とサブタイトルにあるように、現代においていかにお金を作り使うか、ヒットコンテンツを生むための広告戦略とは何かを論じた一冊。『えんとつ町のプペル』をベストセラーにした戦略や、西野さんならではの発想法・行動原理が紹介されています。

    西野さんはインタビュー動画で、本書執筆の経緯について「『えんとつ町のプペル』を全ページ無料公開したとき、クリエイターや出版関係者などさまざまな人から非難された」「広告のやり方がアップデートされていない。このままでは日本全体が面白くなくなると危機感を抱いたことがきっかけ」とコメント。今後の出版業界について「ライブやスマホゲームなど、書籍以外のものと競争しなければならないので、基本的に本に携わっている人は全員味方だと思っている」「他人の著書でも、どうやったら売れるかを考えて、お互いに高めあっていきたい」と思いを述べました。

    ちなみに本書の編集を担当した幻冬舎の袖山さんによると、現在書店店頭に並んでいる『革命のファンファーレ』には「ビジネス書グランプリ第1位」と書かれた帯が巻かれているのだそうです。

    “総合グランプリ”ではなく“第1位”という表現にしたのは、西野さんから「それが賞のためにもなるし、自分のためにもなる」と指示があったからなのだとか。西野さんの広告戦略は、このように細かいところまで反映されているそうです。

    革命のファンファーレ
    著者:西野亮廣
    発売日:2017年10月
    発行所:幻冬舎
    価格:1,500円(税込)
    ISBNコード:9784344031555

     

    『未来の年表』は「タブーだったことを言ってくれた」とポジティブな評価


    続いて受賞者インタビューとして、政治経済部門賞を受賞した『未来の年表』の著者・河合雅司さんが登壇。河合さんは人口政策・社会保障を専門に研究してきたジャーナリストで、産経新聞社で論説委員も務めています。

    『未来の年表』は、人口減少・少子高齢化によって未来の日本が迎える現実を、データにもとづいて解説した一冊。執筆のきっかけは、ある中高生の集まりにゲスト講師として招かれた際に、彼らが「大人たちは何か大事なことを私たちに隠しているんじゃないか」と不信感を持っていることを知り、「きちんと事実を伝えていかねばならない」と思ったからなのだそうです。

    「全国民の3人に1人が65歳以上」「自治体の半数が消滅」など衝撃的な“事実”が並ぶ本書。これについて読者からは「なんて身も蓋もない暗い未来を書くんだ」という非難の声がある一方、人口問題を研究してきた政治家や官僚からは「タブーだったことを言ってくれた」というポジティブな評価も受けているのだとか。

    当日のインタビューでも「人口が減っていくという前提のもと、今の豊かさをどう維持するかを大胆な発想で考えなければならない」「想像力を働かせて備えていけば、何もやらないより未来を帰ることができる」と、日本人に必要な心構えをあらためて訴えました。

    未来の年表
    著者:河合雅司
    発売日:2017年06月
    発行所:講談社
    価格:821円(税込)
    ISBNコード:9784062884310

     

    特別対談には『お金2.0』『HIGH OUTPUT MANAGEMENNT』の担当編集が登壇


    編集者特別対談には『お金2.0』を編集した幻冬舎の箕輪厚介さんと、『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』を編集した日経BP社の中川ヒロミさんが登壇。『お金2.0』はリベラルアーツ部門賞を、『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』はマネジメント部門賞をそれぞれ受賞しました。

    箕輪さんは自身が手がけた『お金2.0』『日本再興戦略』の2冊について、「これまで信じられてきた価値観が緩やかに崩れてきていることを〈お金〉という切り口で捉えたのが『お金2.0』で、〈国家〉で捉えたのが『日本再興戦略』である」と説明し、「どちらも若い世代によく読まれていて、その内容にワクワクしてくれている。(著者の)佐藤さんと落合さんのおかげで、若い人たちの間に『俺たちが変えるんだ』という空気を作れた」と喜びを語りました。

    また本づくりについては、自身が携わるオンラインサロンを例に挙げ「情報量が人間の処理能力を超えており、選ぶのが難しくなってきている」「人は決断を減らすために、目利き力のある、信頼に足る人がすすめるものを選ぶようになる」と現状を分析。「そのような状況で本を売るためには、コミュニティを作らざるを得ない」と持論を述べました。

    お金2.0
    著者:佐藤航陽
    発売日:2017年11月
    発行所:幻冬舎
    価格:1,620円(税込)
    ISBNコード:9784344032156

    一方、中川さんが手がけた『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』は、インテル元CEOのアンディ・グローブが後進の起業家や経営者、管理職のために出版し、シリコンバレーの経営者や幹部らに読みつがれてきた名著。1983年に書かれた原書は絶版になっており、対談で中川さんは、本書が再び評価されたことに喜びの意を示しました。

    また、これからの本の売り方については「以前は著者に頼って、“作って並べれば売れる”仕組みがあった」と過去を振り返りつつ、選択肢があふれる現状において「もっと編集者が前に出ていかなければならない」と述べました。

    HIGH OUTPUT MANAGEMENT
    著者:アンドルー・S.グローヴ 小林薫(評論家)
    発売日:2017年01月
    発行所:日経BP社
    価格:1,944円(税込)
    ISBNコード:9784822255015

     

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