• 日本が誇る“ファンタジスタ”中村俊輔が、40歳を目前に綴った「サッカー覚書」

    2018年02月18日
    知る・学ぶ
    日販 仕入部 N.M
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    卓越したテクニックや芸術的なフリーキックで、世界中から高い評価を得ているプロサッカー選手・中村俊輔さん。

    そんな中村選手が32歳から39歳までの7年間にわたって雑誌「Number」に記してきた「サッカー覚書」が書籍化、2月9日(金)に発売されました。

    中村俊輔サッカー覚書
    著者:中村俊輔 二宮寿朗
    発売日:2018年02月
    発行所:文藝春秋
    価格:1,620円(税込)
    ISBNコード:9784163907994

     

    栄光と挫折、飽くなき向上心。中村俊輔のサッカー哲学。

    1997年にJリーグの横浜マリノス(現在の横浜F・マリノス)に入団してプロデビューした中村選手。2000年には史上最年少の22歳で、JリーグMVPを受賞しました。

    その後、活動の場を海外に移し、イタリア、スコットランド、スペインのリーグを経験。2007年、スコットランドのセルティック所属時には、アジア人初の欧州リーグMVPに輝きました。2010年にJリーグに復帰してからは、古巣の横浜F・マリノスを経て、2017年からジュビロ磐田に移籍。背番号10番を背負い、39歳となった今もなお日本サッカー界の第一線で活躍しています。

    「天才」の名をほしいままにしてきた中村選手ですが、長年のサッカー人生の中では苦い経験も。2002年の日韓W杯では最有力候補と目されながらも日本代表メンバーに選出されず、2006年のドイツW杯ではグループリーグでチームが敗退。2010年の南アフリカW杯ではわずかな出場にとどまり、力を発揮することができませんでした。

    『中村俊輔 サッカー覚書』には、サッカーを通じて栄光と挫折を経験してきた中村選手の哲学がぎっしりと詰まっています。

    本書を読んで気づくのは、中村選手が常に「向上心」を持ち、高いモチベーションを保ち続けていること。そのために自分自身を見つめ、周囲を観察して学びに変えていることです。

    海外リーグでは、言語も文化も日本と異なる環境でレギュラーを獲得するために試行錯誤し、自身のプレースタイルやサッカー観を広げていったそうです。たとえばイタリアで学んだのは、「現地に順応しながらも自分を出していくこと」。

    イタリアで分かったのは、その国の色に染まる順応性だけあってもいけないということ。Jリーグや日本代表で培ってきた感覚も大切にしながら、自分の主張を押し出してどんどん要求していく必要があった。パスを出そうとこっちが顔上げたところで周りが動かなかったりする。だったら自分が前に出て要求していかないと、外国の選手たちは受け入れてくれないし、ファンにも認められない。

    (本書p.38より引用)

    選手を引退したあとは指導者の道を考えているという中村選手。これまでに経験したチームでは、監督の立ち振る舞いやチーム操縦術といったリーダーシップに着目していたそうです。たとえば、セルティック時代のストラカン監督については、以下のようにコメント。

    ……先生が前にならえと言っても手を横に出したり、座ったりするタイプの生徒が多いのが欧州のサッカーの世界。ストラカンは廊下に立たせたりとか罰を与える発想ではなくて、そういう選手も含めてうまくやっていこうという考え方だと思う。生徒も授業が面白いからその人に付いていくのではなくて、人としての魅力があるからついていく。少なくとも自分はそう感じた。

    (本書p.28より引用)

    そのほか、フリーキック論やプレッシャーに打ち勝つ方法、日本代表としての自己管理法などにも言及。「天才」中村選手のサッカー哲学がわかると同時に、「プロフェッショナルとはなにか」という普遍的な問いを私たちに投げかけてくる一冊です。

    中村俊輔サッカー覚書
    著者:中村俊輔 二宮寿朗
    発売日:2018年02月
    発行所:文藝春秋
    価格:1,620円(税込)
    ISBNコード:9784163907994




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