夢眠書店開店日記 本ってそもそも何なんだろう?②

2015年08月08日
知る・学ぶ
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アイドル夢眠ねむは本が好き。もっと本をいろんな人に読んでもらいたいし、自分もいろんな本と出会いたい。そんな気持ちから「夢眠書店」という本屋を作ることに決めました。でも、いざ書店をやると言ったところで、何から始めていいか分からない…。実は本のことをそんなに知らなかったと気づいた夢眠ねむは、本に関わるお仕事をしている人たちにいろいろと教えてもらいに行くことにしました。

それが「夢眠書店開店日記」です。

〉第1話「本ってそもそも何なんだろう?①」を読む

今回の対談相手夢眠と古幡

古幡瑞穂 日本出版販売株式会社 マーケティング本部販売企画グループチームリーダー

 PROFILE 
ネット書店の立ち上げを経て、その後はMDとして各種マーケットデータを利用した販売戦略の立案や売場作りの提案を行ってきた。本屋大賞の立ち上げにも関わり、現在は本屋大賞実行委員会理事を務めている。

 

日販って何してる会社?

古幡:今更だけど、ここで日販の仕事について説明しますね。日販は、出版社が作った本を仕入れて書店やコンビニエンスストア(CVS)に送っている出版専門の商社です。大体お取引している出版社が3,200社、書店が10,000店、CVSが31,000店。出版社と書店・CVSとがそれぞれ個別に商品を送り合ってお金のやりとりをするのは大変なので、うちの会社があるの。

あと、こういう構造になっている理由の一つに「出版点数の多さ」があるんだけれど、1日に何点くらい出版されているか知っている?

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夢眠:知らないです。

古幡:実は、だいたい200点/日くらいです(※2014年度の年間発行点数は76,465冊)。

夢眠:「点」?

古幡:銘柄数なので、『夢眠軒の料理』10冊、銘柄だと1点みたいな数え方をするの。

夢眠:あー、なるほど。

古幡:毎日200点の商品が出て、それ全部をチェックしてそれぞれの出版社さんに発注するのは書店さんにとって負荷が高すぎるし、出版社さんも何万店とある書店さんを1店ずつ対応するのは大変すぎるでしょ。

夢眠:そうですね。

古幡:だから、出版社さんから日販に一括で納品していただいて、日販が仕分ける。書店さんは日販から来た荷物を開ければいいだけになっているの。

夢眠:どこにどんな本を送るかは、どう決めてるんですか?

古幡:日販に「仕入部」という組織があって、出版社さんが新刊の説明をしに来てくれるので、出版社さんと日販とで話し合って決めているよ。似た本が過去にどれくらい売れたかのデータがあるから、それを見ながら「じゃあこれくらいじゃないですか?」と判断するの。

夢眠:例えば『夢眠軒の料理 2』を出すときに『夢眠軒の料理』のデータを見る感じ?

古幡:そうそう。

夢眠:なんだか全部持ち込みですね。漫画家が「この漫画どうですかね?」って出版社に行って、出版社が日販さんに「これどうですかね?」って聞いて、日販さんは書店さんに「これどうですかね?」っていく感じ!おもしろーい。でも日販さん、間に立って大変じゃないですか!

古幡:言って言って(笑)。あと、日販がやっているのは商品の流れだけじゃないんだよ。もっと重要なのは、お金を回収しないといけないこと。書店さんは日販に全出版社分の売上を払い、それを出版社別に日販が支払うという役割があります。

夢眠:わたしは絶対やれないなー。だって日販のせいになるでしょ。こっちは良かれと思って送ってるのに「いらねーよ」って言われる感じ(笑)。たまにはいいこともあるかもしれないけど(笑)。

 

本屋さんが売れなかった本を返せるのはどうして?

古幡:さっきも言ったけど、書店さんは仕入れの時に「何を何冊ください」ってお願いしているわけじゃないから、書籍でも雑誌でも、売れなかった場合に返品することができます。これを「委託制度」といいます。

夢眠:わたし書店のアルバイトで返品作業をしていたことがあるんです。悲しかったー。「これ、じゃあ」って返品の本を渡されるんですけど、小さい書店だったから1冊とかしか入荷がなくて、「あ、これ並べたな」とか思いながら詰めてたんです。かわいそう。

古幡:いま100冊書店さんに送られたら、何冊くらい返品されると思う?

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