話題の「黄色い本」はもう読んだ?『アイデア大全』がまさに“発想の歴史”の棚卸し

2017年03月15日
知る・学ぶ
日販 ほんのひきだし編集部「日販通信」担当
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まるで熟れたバナナのような、表紙もページも真っ黄色の本。しかも著者の名前は「読書猿」……。そんな異彩を放つ本が、いま話題です。

アイデア大全
著者:読書猿
発売日:2017年02月
発行所:フォレスト出版
価格:1,836円(税込)
ISBNコード:9784894517455

もちろん著者は、猿ではなく人間。それどころか圧倒的な読書量を誇り、その博識ぶりで、本好きたちの間ではよく知られた存在なのだとか。

本書『アイデア大全』は、そんな“謎の賢人”読書猿さんの初めての著作。科学から呪術まで古今東西42ものアイデア発想法を網羅した“超オトク”な一冊で、時代・歴史を横断していることから「あれとこれって繋がるんだ!」という驚きを読者にもたらしてくれます。

今回はこの「黄色い本」をプロデュースしたフォレスト出版のお2人に、お話を伺いました。

 

今回取材にご協力いただいた方

(右)フォレスト出版 取締役 営業部長 小池亜以さん
(左)同 編集部 石黒洋記さん

 

企画が全然通らない……!『アイデア大全』を最も欲していたのは自分

――まずは、この本が生まれたきっかけを教えてください。

石黒:自分が企画を練るのに、「『アイデア大全』みたいな本があればいいのに」と思っていたんです。実は僕、本の企画が全然通らなくて……(笑)。やけくそで「アイデア大全」と検索した時に見つけたのが、読書猿さんのブログ「読書猿Classic: between / beyond readers」です。自分がそれまで知らなかったアイデア発想法が怒涛のごとく紹介されていて、衝撃を受けました。どの記事を読んでも驚かされるものばかり。「これはすごい」「絶対に本にしなければ」と決意して、読書猿さんにアプローチしたのが始まりです。

――著者の読書猿さんは、一体何者なんですか?

石黒:正体は明かせませんが、ブログなどで熱狂的なファンの多い読書家です。Twitterのフォロワーは1万1千人以上、「東に松岡正剛の『千夜千冊』あれば西に読書猿あり」と呼ぶ人もいるほどなんですよ。読書猿さんも「東」かもしれませんが……。

小池:読書猿さんは2008年までメルマガを発行し、それ以降はブログを通じて執筆・発信をされています。大学教授でさえ舌を巻く博識さで、ネットの世界では知る人ぞ知る存在。とにかく正体不明で、ネット上では「一体誰なんだ」とたびたび話題になっていました。

 

「完璧すぎるブログ」は、むしろ書籍化しづらかったのではないか

――読書猿さんは、情報発信はされていたようですが、本を執筆されたのは『アイデア大全』が初めてだそうですね。

小池:そうなんです。読書猿さんのブログは「完璧すぎる」といっていいくらいで、それがこれまで書籍化されなかった理由なのかもしれません。でも今回の『アイデア大全』は、ブログとは「似て非なるもの」です。石黒が編集からレイアウトまで担当して、「読書猿さん」というものすごい素材を見事に料理してくれました。

――ブログとはどのように差別化を図ったのですか?

石黒:ブログのボリュームがものすごくあるので、この本も当初は厚さが今の2倍くらいになる予定だったんです。でも、それはさすがに多すぎますよね。なので「ブログよりも深く狭く」なるように内容を絞り込みつつ、読みやすくわかりやすいように、イラストや図表、写真をたくさん盛り込みました。

――数えてみると、イラストや図表は160点以上。同じように「アイデア発想法」を扱っている本と比べると、かなり多いですよね。

石黒:図版を多用する誌面イメージは、企画当初からありました。あるのとないのとでは、誌面がだいぶ変わってきますから。

▼イラストがたくさん使われていて文字も多くないので、難易度の高いページも読みやすく感じられます。

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