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『夢をかなえるゾウ』『人生はニャンとかなる!』『スパルタ婚活塾』など、数々のベストセラーを生み出してきた水野敬也さん。2月17日(金)、水野さんの最新著書『顔ニモマケズ ~どんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語~』が発売されました。
『顔ニモマケズ』は水野さんが、傷やアザなどの症状を持つ「見た目問題」の当事者たちと会話を重ね、仕事や恋愛について、外見から生まれる問題を彼らがどのように乗り越えてきたかを記した本です。「彼らが問題を乗り越えたプロセスは、外見に悩む人だけではなく、人生の様々な悩みに応用できる」という確信から、本書は生まれました。
2月26日(日)には『顔ニモマケズ』の出版記念トークイベントが開催され、水野敬也さんのほか、「見た目問題」の解決に取り組むNPO法人「マイフェイス・マイスタイル」で代表を務める外川浩子さん、ファシリテーターとして編集者・プロデューサーの柳瀬博一さんが登壇。
さらに、インタビューに協力した「見た目問題」の当事者たちも参加しました。
水野さんは思春期の頃、「醜形恐怖」という外見への執着に悩んだ経験があるそうです。また学生時代には、イケメンのクラスメイトを見ようと教室を訪れた女の子に「ちょっとそこどいて」と言われ、傷ついたことも……。
そんな経験が劣等感を育て、水野さんは「ありのままの自分には価値がない」と思うようになり、それを払拭するために、おしゃれをしたり、社会的成功を目指したりする方向へと進んでいきました。
しかしベストセラー作家になっても、「コンプレックスにさいなまれていた14才の自分が泣き止まなかった」と水野さんは話します。そして「外見へのこだわりや劣等感が幸福を大きく左右する」という意識から、「見た目問題」に興味を持つようになったのです。
そして水野さんは、NPO法人「マイフェイス・マイスタイル」代表の外川さんへ連絡。これが、『顔ニモマケズ』が出版されたきっかけです。
『顔ニモマケズ』執筆にあたって、水野さんは「見た目問題」の当事者たちとかなり丁寧にコミュニケーションを取ったそう。取材中は多くの気付きや学び、心を震わす感動があり、何度も号泣してしまったといいます。
しかし編集の段階で、この本は何度もこんな指摘を受けました。
「読めば読むほど、いい本ですね。でも、パッと見ただけじゃ、ちょっと誤解されるかも」
『顔ニモマケズ』は、「障害に負けずに生きる人」を描いた本でもなければ、「見た目問題」から社会としての課題を世間に投げかけるための本でもありません。「悩みを抱えていても人生を楽しみたい」と願う、すべての人へ向けた贈り物です。
人がどんなことに悩んでいるか、それがどれだけ深刻かは、実のところ本人にしかわかりません。そして本人にとっては、誰のものよりも自分の悩みが一番つらいものです。
「自分がもっと○○だったらよかったのに」
「○○のせいで、人生が思い通りにならない」
外見のコンプレックスだけでなく、仕事、恋愛、いじめなど、原因が何であれこんなふうに思ったときは、ぜひ本書を開いてみてください。
毎日を一生懸命に、できるだけ幸福に過ごそうと人々の姿や言葉が、きっとそれを乗り越えるヒントをくれるはずです。
〈関連リンク〉
・『顔ニモマケズ』を読んでくださった皆さまへ― 本には載せれなかった、あんなこと、こんなこと。ほんの少し、おすそわけ。
〈今回のトークイベントが行われたお店〉
・「BOOK LAB TOKYO」(東京都渋谷区)
・紹介記事:渋谷・道玄坂の“ちょうどいいところ”にある本屋
Photo by Studio-Bloomroom
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