• 『ギケイキ』でファッションフェチとして描かれた義経、実は忍者だったって知ってた?

    2016年08月24日
    知る・学ぶ
    日販 CRM推進部 佐々木
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    ファッションフェチな義経がたまらなく面白い! 抱腹絶倒の小説『ギケイキ』

    2016年5月、町田康さんによる小説『ギケイキ』が河出書房新社より発売されました。

    ギケイキ
    著者:町田康
    発売日:2016年05月
    発行所:河出書房新社
    価格:1,728円(税込)
    ISBNコード:9784309024653

    なんと物語の主役はファッション大好きシティボーイの義経と、メンヘラ気味でガラスのハートの弁慶!! 町田康さんならではのコミカルな「義経記」にはただただ吹き出すばかりで、読み終えた直後には「……すごかった」という感想しか出てきませんでした。あの「義経記」が町田康さんにかかるとこんなふうになるのかと、何度も読み返したくなってしまう作品です。『ギケイキ』は全4巻で刊行予定とのことで、第2巻の発売が待たれます。

    さて、そんな義経ですが、実は「忍者」だったということはご存知でしょうか? 海に浮かぶ船から船へ軽々と飛びながら移動する「八艘跳び」で知られる源義経は、「義経流」の開祖でもあり、実際に忍術書も残されているのです(※諸説あり)。

    全身黒ずくめの装束をまとい、手裏剣を飛ばしたり、敵を煙に巻いてドロンしたり。忍者は「奇天烈な技を駆使する、異常に身体の能力の高い集団」というイメージがありますが、一体どこまで本当なのでしょうか?

     

    意外と知らない「忍者」のこと

    今回は『もっと知りたい!忍者』という本をもとに、意外と知らない「忍者にまつわるあれこれ」をいくつかご紹介します。

    もっと知りたい!忍者
    著者:日本忍者研究会
    発売日:2016年06月
    発行所:三笠書房
    価格:799円(税込)
    ISBNコード:9784837967873

    忍者にもいろいろな流派があり、地域ごとに呼び名が違います。有名な伊賀者、甲賀者のほかにも「風魔党」(神奈川県)や「世鬼一族」(山口県)、「黒脛巾組」(宮城県)など、どれもただならぬ雰囲気を帯びたゾクゾクする名前ばかり。さて、あなたの出身地にはどんな集団がいたのでしょうか?

    『もっと知りたい!忍者』には軍団と流派をまとめた「全国忍者分布マップ」が収録されています。ぜひチェックしてみてください。

     

    忍術のウソ・ホント

    忍者秘伝の術については、実に100冊以上もの書物が現代まで伝わっています。『もっと知りたい!忍者』でもさまざまな忍術がカラーイラストで多数紹介されていますが、術に用いられた道具や武器は現存しており、忍者が厳しい鍛錬によって身につけたスゴ技を駆使していたことは確かなよう。

    しかし、猫やムササビなど動物の身のこなしを模倣して高所から飛び降りる「飛術」のページには、「実際にはほとんど効果はなく、恐怖心をやわらげるためのものだった」という驚きの記述も! これもご愛嬌。忍者も人の子なんですね。

     

    半蔵門の由来になった忍者、牛を丸呑みする奇術で謙信の心を惹きつけた忍者……

    地下鉄の路線や駅の名前にもなっている「半蔵門」の由来は、伊賀忍者とのネットワークを利用して家康の窮地を救った「服部半蔵正成」という人物であるといわれています(※諸説あり)。彼の屋敷は江戸城の麹町口にあり、そこに築かれた西門がいつしか「半蔵門」と呼ばれるようになったのだそうです。

    もう一人、実在した忍者のエピソードをご紹介しましょう。

    戦国時代の忍者・加藤段蔵は幻術使いの名手で、武将・上杉謙信に自分を売り込むべく、牛一頭をまるまる飲み込む「呑牛の術(!)」を披露して人々を沸かせていました。その噂は画策通り上杉謙信の耳に入り、見事に段蔵はお目通りが叶います。

    張り切る段蔵に命じられたのは、謙信の重臣・直江景綱の屋敷に忍び込み、長刀を奪うこと。段蔵はいい所を見せようと、長刀のみならず召使いの娘まで眠らせて誘拐します。しかしこの妙技を褒めるどころか不気味に感じた謙信は、段蔵を打ち取るよう命じたのでした。謙信から逃れて武田信玄に仕えるも、警戒されて結局は暗殺されてしまった段蔵。技に溺れて身を滅ぼした、お調子者段蔵の悲しい末路です。

    日本史の裏に忍者あり。その奥深い世界が垣間見える一冊を、ぜひ手に取ってみてくださいね。

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