夢眠書店開店日記 第13話:夢眠書店の本もここから届く!本の流通センターに潜入②

2016年08月13日
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「夢眠書店開店日記」第13話では、本の流通センターをねむちゃんが見学しています! 前回さっそく現場を見に行ってとんでもない量の本に圧倒されたねむちゃんでしたが、これらの本はどうやって全国の書店に仕分けて届けられているのでしょうか?

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今回の対談相手

関野民男 日本出版販売 王子流通センター所長(写真左)
1977年に日本出版販売に入社し、物流部門を経験した後、本社にて書籍の仕入れ部門に勤務。6年前に王子流通センターへ異動し、在庫管理部門を経て、2016年4月より王子流通センター所長を務めている。

市原真也 同 流通計画室 流通計画グループ グループリーダー(写真右)
1991年に日本出版販売入社、王子流通センターにて物流システムの企画、立案や改善プロジェクトを担当している。

ほんのひきだし-王子_834sc

 

本の仕分けは完全機械化されている! と思いきや……?

夢眠ねむ(以下、夢眠)現場を見せていただいて意外だったのは、機械もたくさんありましたけど、働いていらっしゃる方がすごく多いなと。来る前は、全部機械がやってるのかなって思ってたんですけど。

関野民男(以下、関野)新刊のように1つの書店に同じ本を何冊も送るような作業は、機械がやるよりも人とコンベアで作業したほうが安いし早いんです。

市原真也(以下、市原)注文品は点数(商品の種類)も、仕分ける方面も多くて内容が複雑なので、機械で仕分けています。

ほんのひきだし-王子_176cd

夢眠:本屋さんでバイトしてた時のことを思い返すと、小さい町の本屋だったので確かに注文は細かかったかもしれないです。でも、そういう「これを1冊、あれを1冊……」みたいな細かい注文も、ちゃんと正確に処理されているんですね。

関野:最後に検品もするので、事故は100万分の数冊程度に抑えられています。

夢眠:あとは、色んなダンボールがたくさんあったのも面白かったです!

関野:たくさん入る大きい箱もありますし、2~3冊だけの出荷のためのツイストパックというのもあります。ダンボールもニーズによって種類が増えていっているんですよ。

ほんのひきだし-王子_227cd

夢眠:ということは、昔は「何冊からじゃないとだめですよ」っていう感じだったんですか?

市原:そうですね。昔は、1回あたりの注文冊数が少ないと、ある程度の量になるまで溜められることもありました。

 

今一番要望が高いのは「スピードアップ」

関野:今は注文品のスピードアップに対する要望が多いので、早く出荷しながらも資材が無駄にならないように、あとは大きな箱に数冊だけ入れると緩衝材がたくさん必要だったり、箱の中で動いて本が傷んでしまったりするので、こんなふうにいろんな大きさのダンボールを使っています。

夢眠:作業現場には、機械で仕分けられないサイズや判型の本を、人の手で作業するところもありましたよね。雑誌の付録も同じですか?

ほんのひきだし-王子_437c

関野:雑誌は特にそうですが、本誌と付録とを一緒に送品しようとすると、荷物の厚みが一定でなくなりますよね。バランスが取りづらくなるというと分かりやすいでしょうか。なので、整品作業(出荷先ごとに商品をまとめて、荷姿を作ること)が大変なんです。

夢眠:逆に付録がついていても、さっき見た『日本一簡単に家で焼けるパンレシピ』みたいに、グッズの入った箱が本にくっついている形状だと、きれいな長方形だから楽そうだなと思いました。

関野:そうですね。「パッケージの形状を傷みにくいものに統一してほしい」というような要望もあって、最近はああいう形状のものも増えています。

夢眠:そういうお願いごとも、物流部門のお仕事なんですか?

関野:そうですね。ただ、要望自体は書店さんからももちろんあったと思いますし、出版社さんが自ら改善してくださった部分も大きいです。結局は返品が減ったり、破損品が減ったりすることにつながるので、結果的には出版社にも書店にも読者にも、もちろん私たち取次にもメリットがあるんですよ。


作り手の「早くこの本を読者に届けたい」という思いと、読者の「早く読みたい」という思いをつなぐために、効率よく本を仕分けて届けるのが流通センターの仕事。しかし膨大な量の本を見て、ねむちゃんが「『あっ、こんな本もある!』って、仕事そっちのけになりそう」と心配したように、こんなにたくさんの本を効率よく仕分けようとすると、本が“モノ”にしか見えなくなってしまうのでは……という疑問も湧いてきます。

果たして流通センターの人は「本」をどのように捉えているのでしょうか? 次回もお楽しみに。

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