ルビィのぼうけん

子どもにさせたい習い事第2位!プログラミングを絵本『ルビィのぼうけん』で学ぶ

2016年08月18日
知る・学ぶ
日販 ほんのひきだし編集部「日販通信」担当
Pocket

4月19日、文部科学省が2020年度からの新学習指導要領に盛り込む方向で、「小学校でのプログラミング教育の必修化を検討する」と発表しました。これを受けてプログラミングを教える学習教室も増えており、イー・ラーニング研究所調べ「子どもにさせたい(させたかった)習い事」では第2位になるなど、プログラミングは今、習い事としても注目が集まっています。

一方世界でトップクラスの学力を誇るフィンランドでは、すでに2016年8月より必修化。2016年5月には、そんなフィンランド発の「コードが出てこない」プログラミングの絵本『Hello Ruby』が翻訳され、『ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング』として日本へ上陸しました。発売後約2か月で3度増刷されるなど、売れ行き好調です。

ルビィのぼうけん
著者:リンダ・リウカス 鳥井雪
発売日:2016年05月
発行所:翔泳社
価格:1,944円(税込)
ISBNコード:9784798143491

今回はそんな『ルビィのぼうけん』について、日本上陸の立役者となった翔泳社の方にお話を伺いました。

 

今回ご協力いただいた方

翔泳社の3名.01

(左から)翔泳社 出版事業部 取締役 岩切晃子さん、同 出版事業部 書籍編集部第1課 編集 片岡仁さん、同 販売推進部 販売推進第1課 係長 長谷川和亮さん

 

今までなかった「プログラミングが学べる絵本」

―『ルビィのぼうけん』は、どのようにして生まれたのですか?

片岡:著者のリンダ・リウカスさんは、フィンランド出身のプログラマーです。「子どもでもプログラミングやテクノロジーを身近に感じられる本を作りたい」という思いから『ルビィのぼうけん(原題:Hello Ruby)』は生まれました。前半は絵本、後半は練習問題と2つのパートから成っており、主人公・ルビィの冒険を通して、プログラミングの概念そのものに触れることができる内容となっています。プログラミングのコードは一切登場しませんし、絵が魅力的で色彩もきれいです。プログラミングを扱った絵本は今まで無かったので、出版業界内にも読者にとっても、非常にインパクトがあったのではないかと思います。

▼『ルビィのぼうけん』絵本パート

ruby-ehon

▼『ルビィのぼうけん』練習問題パート

ruby-drill

―この企画は、社内の方々にもかなりのインパクトを与えたのではないですか?

片岡:「5~6歳の子どもたちが、本当にこの本を親と一緒に読むのだろうか」「読者はいるのか」と検討を重ねました。弊社にとってこの企画は、「チャレンジ」でしたね。

―チャレンジに踏み切った理由は、何だったんでしょう?

片岡:「Scratch(スクラッチ)」など小学生向けのプログラミングの本が売れていたことと、小学校でのプログラミング教育の必修化が視野に入ったことが理由です。今はまだ少なくても、そこに読者ができてくると考えました。プログラミングの必修化は、日本が教育のモデルとしているフィンランドですでにスタートしています。『ルビィのぼうけん』は、小学校教諭向けの教材としても活用されているそうですよ。

―『ルビィのぼうけん』は、日本以外の国でも出版されていますね。

長谷川:フィンランドをはじめ、アメリカやオーストラリア、スウェーデン、ラトビア、ハンガリー、オランダ、フランス、ポーランド、ドイツ、エストニア、スペイン、チェコ、韓国、そして日本。世界15か国で出版されています。

 

北欧から降臨した、美しすぎるプログラミングの伝道師

―著者のリンダ・リウカスさんは、どんな方なんですか?

片岡:リンダ・リウカスさんは、ニューヨークのプログラミング教育会社「コードアカデミー」に勤務した後に「Rails Girls」というコミュニティを創設して、女性のプログラミング学習を支援するワークショップを世界中で運営しています。『ルビィのぼうけん』の日本語訳を手がけた鳥井雪さんも、「Rails Girls」の日本での活動をサポートしている方です。リンダさんは、日本へは2016年5月に「Slush Asia」というスタートアップイベントにゲストスピーカーとしていらっしゃっていますよ。

岩切:「Slush Asia」は、IT起業家や起業を目指す学生たちが集まる祭典です。「Slush」はフィンランド語で、「春の雪解けの頃の、足元のぐちゃぐちゃな様子」という意味の言葉です。

▼リンダ・リウカスさんはヘルシンキ出身の30歳。本の絵も自ら手掛ける

Linda Liukas. Photo: Maija Tammi

1 2
Pocket

タグ
  • ほんのひきだし公式Instagram

    ほんのひきだし公式Instagram
  • 関連記事

    ページの先頭に戻る