• 夢眠書店開店日記 第12話:ねむ店主の師匠!?独立系書店の作り方②

    2016年06月04日
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    本好きが多いといわれる荻窪にある本屋さん、Title。第12話では㈱リブロから独立して書店を始めた辻山さんに、独立系書店の作り方について伺っています。

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    今回の対談相手

    辻山良雄(つじやま・よしお) 「Title」店主

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     PROFILE 
    1972年神戸市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、㈱リブロ入社。広島店、名古屋店など中核店舗の店長を経て、池袋本店統括マネージャー。2015年7月同店閉店後退社し、2015年11月㈱タイトル企画を創業。
    2016年1月10日、荻窪に本屋とカフェとギャラリーの店Titleをオープン。
    http://www.title-books.com/

     

    お店に並べる本は、どうやって選んでいるんだろう?

    夢眠ねむ(以下、夢眠)当たり前ですけど、お客さんが買ってくれたら棚の本は減りますよね。そうすると、そこにまた同じ本を仕入れる場合もあれば、全く別の本を入れちゃう場合もあるんですか?

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    辻山良雄(以下、辻山)ありますね。本を一冊一冊選んだり、商品が回転して新しく仕入れたりするときには、お店に来てくれるのはどんな方か、どんな本が好きかということも考えます。

    夢眠:それを決める感覚って、本当に職人さんに近いですよね。

    辻山:何度も仕入れている本なら、たいていまた同じように仕入れます。ただ、あまり回転していない本でも、昔から定評があるものだったり、そこに挿さっているだけで棚が締まって見えるようなものは仕入れますね。そういう本は切らしちゃだめだと、昔から言われているんです。

    夢眠:それって、“本屋界の常識”なんですか?

    辻山:常識だったんですが、そういうのはだんだんなくなりつつありますね。

    夢眠:えーっ! じゃあ、そういうことは誰から教わればいいんだろう……。

    辻山:教わるというか……。

    夢眠:盗む?

    辻山:「俺の背中を見ろ」という感じですね(笑)。マニュアルがあって「この本は切らしてはいけません」と書いてあるわけじゃないんですよ。長年本屋をやっている人の「これは昔からあって、いい本だ」という情報が、継承されていくんです。

    夢眠:でもそれは、本屋さんに長く勤めてこそ培われるものですよね。私が「本屋をやりたい!」といって何も知らない状態でドカドカ乗り込んできて本屋を始めても、本屋マスターみたいな人に「この棚は締まりがない!」って言われちゃうかもしれない(笑)。

    辻山:それなら、色々なタイプのお店を見てみるといいと思いますよ。たまたま私がやっているのはオーソドックスな本屋なので、先ほど話したようなことを大事にしていますが、「自分の選んだものだけを入れる」というやり方の店もあるし、「何でも手広く並べる」という店もあります。色々な店を見て「こういうのが夢眠書店には向いているかな」と考えてみるといいと思います。

    夢眠:私、そもそも「この棚は、この本がピリッと効いている……」という発想がなかったです。「ここにカフカがあるといい……」とか(笑)。高校生のとき本屋さんでアルバイトしていたんですけど、そんなこと何も教わってないなあ。辻山さん、私の師匠になっていただけませんか?

    辻山:いいですよ(笑)。

    夢眠:やったあ!

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