• 夢眠書店開店日記 第12話:ねむ店主の師匠!?独立系書店の作り方①

    2016年05月28日
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    第11話で「やっぱり本の世界って好きだなあ」と改めて思ったねむちゃん。今回から始まる第12話では、書店チェーンから独立して自分のお店を始めた方にお話を伺います。

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    今回の対談相手

    辻山良雄(つじやま・よしお) 「Title」店主

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     PROFILE 
    1972年神戸市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、㈱リブロ入社。広島店、名古屋店など中核店舗の店長を経て、池袋本店統括マネージャー。2015年7月同店閉店後退社し、2015年11月㈱タイトル企画を創業。
    2016年1月10日、荻窪に本屋とカフェとギャラリーの店Titleをオープン。
    http://www.title-books.com/

     

    どんなふうにして“書店員”になったのか

    夢眠ねむ(以下、夢眠)辻山さんは本が好きで書店員になられたということですが、本が好きになったのはいつ頃からですか?

    辻山良雄(以下、辻山)浪人生時代、予備校へ毎日往復1時間くらいかけて電車通学していたんです。その時間に本を読み始めたら面白くて、次第に勉強よりも本にはまってしまったのが、本好きになったきっかけです。

    夢眠:ということは、19歳くらいですか……。物心がしっかりついてからなんですね。

    辻山:そうですね。子どもの頃からたくさん読んでいたとか、そういう訳ではないです。

    夢眠:本屋さんで働き始めたのは、何がきっかけだったんですか?

    辻山:大学生のときに出版社でアルバイトをしていたので、その頃から何となく本の近くにいたんです。就職する年齢になったときにも、選択肢として色々な商売がありましたけど、本を扱う仕事しか考えなかったですね。

    夢眠:出版社のアルバイトって、どんなことをするんだろう……? アンケートを分けるとかですか?

    辻山:私は全国の書店さんに本を送る仕事をしていました。取次から来た注文をもとに「これは北海道」「これは九州」と本を仕分けたり。

    夢眠:へぇ~! じゃあ、流通にも関わっていたってことですね。

    辻山:アルバイトなのでそこまで詳しくはありませんでしたが、「本がどこから生まれてどこへどんなふうに届くのか」は、ぼんやりと分かっていました。

    夢眠:私が夢眠書店を開こうと思ったのは、世の中にはあんまり本を読まない人がいっぱいいるということに衝撃を受けたからなんです。私は本が好きなので、読書は日常の一部なんですけど、実は「本はちょっと怖い」って思っている人たちがいると知って、少しでも本のことを好きになってほしいなって。辻山さんがアルバイトをされていたのは、出版業界がいわゆる“全盛期”で、本を読む人も多かった頃ですか?

    辻山:まだ「いい時代」と言われていましたね。本が一番売れていたとされるのが1996年くらいで、私がアルバイトしていたのもちょうどその時期にあたるので、「未来は明るい」という雰囲気でした(笑)。なので、問題意識を持って出版業界に入ったというわけではなく、自然な流れで本の中で働くようになり、今この店をやっているという感じです。

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    夢眠:なるほど。その後リブロに就職なさって、そこから書店員としてお仕事をされるようになるんですよね。

    辻山:就職するときにも出版社を受けようと思っていたんですが、色々調べているうちに「本屋」という仕事もあることを知りまして。古本屋でも新刊書店でも、本のある空間にいるのが好きだったので、採用情報を調べて受けてみたら、採用していただけました。

     

    独立して「Title」を始めた理由

    夢眠:それから長い間書店員として働く中で、「自分のお店を持ちたい」と思うようになったのはいつ頃からですか? それとも、いきなりひらめいたんでしょうか。

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