夢眠書店開店日記 第10話:漫画制作の裏側③

2016年04月09日
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今回も引き続き「漫画編集」がテーマ。前回は漫画家と編集者がお互いに影響を与え合っているというエピソードを伺いましたが、それでは担当する作品は、どのように決まるのでしょうか?

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今回の対談相手

頼富亮典 株式会社集英社 週刊少年ジャンプ

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 PROFILE 
1990年生まれ。大学・大学院でアスパラガスの耐病性に関する研究を行い、2015年4月に集英社に入社。2015年6月に週刊少年ジャンプ編集部に配属された、新米編集者。


麻生周一先生:1985年生まれ。埼玉県入間市出身。小・中学校の同級生がイルマニア。『勇者パーティー現る』で第64回赤塚賞準入選となり、「週刊少年ジャンプ」で『ぼくのわたしの勇者学』『新世紀アイドル伝説 彼方セブンチェンジ』の連載を経て、現在『斉木楠雄のΨ難』を連載中。でんぱ組.incのファンクラブ会員。りさちー寄りの箱推し。

 

作家と担当編集の組み合わせって、どうやって決まってるの?

― 担当する作家さんって、どうやって決まっているんですか? 自分では決められないと思いますが……。

頼富亮典(以下、頼富)たまたまですけど、僕は希望を出していた漫画を担当させていただきました。

夢眠ねむ(以下、夢眠)今の、告白ですよ!

麻生周一(以下、麻生)それ、初めて会ったときに言われたんですよ。それで「悪い奴じゃないな」って(笑)!

夢眠:そこで人見知りの扉が1つ開いた感じですね。

麻生:「僕の漫画、2ページまで見てもいいよ」って。

頼富:麻生先生の場合は違いますが、通例では新連載の立ち上げをした場合、その人が初代担当になるんです。なので、ある編集者が今2本漫画を担当しているとすると、3本目の漫画を立ち上げたときには、担当替えをすることになります。

 

アオリは2人の共同作業!?

夢眠:漫画にはアニメ化されたりグッズになったりする作品もたくさんありますが、編集さんはどのくらいまで監修しているんですか?

頼富:一通り全て監修するようにはしています。グッズを作る場合もそうですが、『斉木楠雄のΨ難』は実写映画化が決まっているので、それに関する会議には基本的に参加させていただいています。

麻生:あの、続報が一切出ないやつですね。

夢眠:漫画の横に載っている「今週、先生はこうでしたよ」「次号はこうですよ」みたいなアオリって、編集さんが書いてるんですか?

頼富:そうですね、私が書いています。

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麻生:感想でよく「アオリが面白かったです」っていうのがあるんですが、「そこ考えてんの僕じゃないよ!」って思っています(笑)。

夢眠:ライバルですね! でもアオリって最後に読むから、オチの後にアオリを読んで綺麗にまとまっていると、いいですよね。

麻生:僕、最終ページに必ずアオリ用のスペースを開けるようにしてるんですよ。

頼富:そうですよね。例えばストーリー漫画は、絵が裁ち切りまで描かれていることが多くてアオリを入れるスペースが無かったりするんですけど、『斉木楠雄のΨ難』には基準枠を設けてあるので、余白にアオリを入れられるんです。

麻生:最初と最後には絶対にスペースを開けています。

夢眠:じゃあ、これは2人の共同作業なんですね! ……萌えポイントで喋っちゃって、申し訳ないです(笑)。でも、これを考えるのも大変な仕事ですよね。

麻生:僕からの挑戦状です(笑)。

頼富:「中二っぽいアオリを考えてください」って言われた回が大変でした。「『作中のすごくつまらない漫画にアオリがついてて、それがすごい中二臭い』っていうギャグをやりたいんで、そのアオリを考えてください」と言われたんですけど、そのときはどうしようかと……(笑)。実際に採用していただけてよかったです。

夢眠:うちの相沢さん(でんぱ組.incの相沢梨紗)に相談してくれたらよかったのに(笑)! でもそういうのも、作家さんからリクエストがあれば応えるんですね。

頼富:それによって少しでも作品の評価が上がればと思って、頑張っています。

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