• 今週の新刊台:『スピルバーグ その世界と人生』、中田永一『私は存在が空気』、ゴー宣最新作『大東亜論 第2部』ほか

    2015年12月12日
    楽しむ
    仕入部 SxGxMxT
    Pocket

    こんにちは。いよいよ今年も終わりに近付いてきましたね。「アフター5や休日はお出掛けしたいけれど外は寒いし、映画でも観ようかな」なんて方も多いのではないでしょうか? 特に今年は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」や「リトルプリンス 星の王子さまと私」、今月公開予定の「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」と、洋画の大作が次々に上陸していますね。

    個人的には洋画といえばスティーヴン・スピルバーグ監督の「ジョーズ」(1975年)です。初めて観たのは子どもの頃だったのですが、ショッキングかつスリリングなシーンの連続にかなり衝撃を受け、今も心に跡が残っています。

    というわけで、今週の記者のイチオシには映画にちなんだ一冊も選んでみました。新刊台を見てみましょう。

     

    記者のイチオシ①

    『スピルバーグ その世界と人生』(リチャード・シッケル/西村書店)

    スピルバーグその世界と人生
    著者:リチャード・シッケル 大久保清朗 南波克行
    発売日:2015年12月
    発行所:西村書店(新潟)
    価格:4,104円(税込)
    ISBNコード:9784890137213

    スティーヴン・スピルバーグといえば、アメリカを代表する映画界の巨匠。冒頭で紹介した「ジョーズ」のように、アクションやパニックの要素がスピルバーグ作品の大きな魅力の一つですが、彼の作品の根底には「少年(青年)の成長」というテーマも流れているように思います。「ジョーズ」後半の男3人が協力して人食い鮫を倒しに行くところなどは、日本の少年漫画にも見られる王道的展開ですし、「E.T」(1982年)や「インディー・ジョーンズ」(1984年)、「フック」(1991年)といった代表作にも、仲間との友情、冒険の先にある成功といった要素が見受けられます。一方で「シンドラーのリスト」(1993年)や「プライベート・ライアン」(1998年)のような人類愛に関するテーマをも描き切ってしまうところは、やはり巨匠の巨匠たるゆえんなのでしょう。

    そんなスティーヴン・スピルバーグをとことん取材して一冊に纏めた渾身の力作が、この『スピルバーグ その世界と人生』です。著者はリチャード・シッケル。40年以上にわたる執筆活動のなかで数多くの著書を残した、アメリカを代表する映画評論家です。本書に収録されているスピルバーグへのインタビューはすべてシッケル自身が行ったもの。「わたしはこれまで自分について書かれた本に協力したことは一度もありません」とスピルバーグが記しているとおり、本書はスピルバーグのシッケルに対する友情と信頼があって初めて成り立った一冊だといえるでしょう。

    また『スピルバーグ その世界と人生』では、「激突!」(1971年)から「リンカーン」(2012年)までの全28作が400枚以上の美しいカラー図版とともに解説されています。往年の名作を観たくなる、ファンなら絶対に観直したくなること請け合いの内容です。映画ファンはもちろん、洋画の世界にこれから入門してみたい方もぜひ手に取ってみてください!

     

    記者のイチオシ②

    『私は存在が空気』(中田永一/祥伝社)

    私は存在が空気
    著者:中田永一
    発売日:2015年12月
    発行所:祥伝社
    価格:1,620円(税込)
    ISBNコード:9784396634841

    新刊台でひときわ人目を惹くであろうこの可愛らしいカバーイラストは、『おやすみプンプン』などでお馴染みの人気漫画家・浅野にいおさんによるもの。そして作者の中田永一さん(作家・乙一さんの別名義)は、今年2月に映画化された『くちびるに歌を』でも知られる青春・恋愛小説の名手です。どうしようもないような想いや、胸がヒリつくような切なさといった、恋愛に伴うあらゆる感情を丁寧に掬い上げて読ませる筆力に定評があります。

    顔面偏差値Fランクの引きこもり男子、存在感レベル0の少女、天然キャラがコンプレックスの女子高生……本作に登場する主人公たちはちょっと「痛い」子ばかりですが、それぞれに超能力を持っています。超能力者を日常に溶け込ませて描いた“すこし不思議”な短編集です。個人的には、こちらももし映像化されたらぜひ観たいなと思っています。

     

    文芸・ノンフィクション

    『大東亜論 第2部』(小林よしのり/小学館)
    「ゴーマニズム宣言Special」として刊行された「大東亜論シリーズ」待望の第2部が登場! 明治政府と対立し、反乱を起こして敗れ去った愛国志士たち……。その魂がいかに政治結社「玄洋社」と頭山満に継承されたのかを渾身の筆致で描き出しています。

    大東亜論 第2部
    著者:小林よしのり
    発売日:2015年12月
    発行所:小学館
    価格:1,944円(税込)
    ISBNコード:9784093897624

     

    実用書

    『間違いだらけのクルマ選び 2016年版』(島下泰久/草思社)
    年末恒例の辛口自動車批評、「間違いだらけのクルマ選び」シリーズに今年度版が登場! 例年、徳大寺有恒さんと島下泰久さんの共著の形をとっていましたが、徳大寺さんが昨年急逝したため、今年は遺志をつぐ島下さんが大変革期のクルマを一刀両断します。

    間違いだらけのクルマ選び 2016年版
    著者:島下泰久
    発売日:2015年12月
    発行所:草思社
    価格:1,512円(税込)
    ISBNコード:9784794221766

    『はじめてのウニヒピリ』(イハレアカラ・ヒューレン/宝島社)
    魂の記憶を消去する「クリーニング」と潜在意識を癒す「ウニヒピリ」に分かれる、ハワイに伝わる幸せの思考法「ホ・オポノポノ」。本書『はじめてのウニヒピリ』は後者を紹介した一冊です。昨年刊行された同著者による『はじめてのホ・オポノポノ』(宝島社)とあわせてどうぞ! 「タムくん」ことウィスット・ポンニミットさんのイラストもかわいいです。

    はじめてのウニヒピリ
    著者:イハレアカラ・ヒューレン カマイリ・ラファエロヴィッチ
    発売日:2015年12月
    発行所:宝島社
    価格:1,296円(税込)
    ISBNコード:9784800249043

     

    ビジネス書

    『本田宗一郎 100の言葉』(別冊宝島編集部/宝島社)
    「世界のホンダ」を作り上げた、伝説の経営者が残した人生の羅針盤ともいうべき名言集がこちら! 「真似をして楽をした者はその後に苦しむことになる」「会社のためじゃなく自分が幸福になるために働け」……胸にズバリと突き刺さります。

    本田宗一郎100の言葉
    著者:別冊宝島編集部
    発売日:2015年12月
    発行所:宝島社
    価格:1,080円(税込)
    ISBNコード:9784800248787

     

    児童書

    『五年霊組こわいもの係 6』(床丸迷人/KADOKAWA)
    第1回つばさ文庫小説賞で大賞を受賞した、大人気「こわいもの係」シリーズの最新刊です! あさひ小学校には毎年、出席番号4番の児童が怖い事件を解決する「こわいもの係」になるという慣習があります。ところが今年の4番の子は幽霊や妖怪の存在を信じないタイプの子で……!?

    五年霊組こわいもの係 6
    著者:床丸迷人 浜弓場双
    発売日:2015年12月
    発行所:KADOKAWA
    価格:691円(税込)
    ISBNコード:9784046315090

    『黒魔女さんが通る!! PART20』(石崎洋司/講談社)
    TVアニメも大好評だった「黒魔女さんが通る!!」シリーズもついに20冊目! 「へんな人ばっかりだけど、5年1組のメンバーのまま、6年生になりたい!」チョコと舞ちゃんは、クラス替えを止めることができるのでしょうか!?

    黒魔女さんが通る!! part 20
    著者:石崎洋司 藤田香
    発売日:2015年12月
    発行所:講談社
    価格:734円(税込)
    ISBNコード:9784062855310

    以上、今週は8点ご紹介しました。次回もお楽しみに。


    先週の新刊台を見る

    タグ
    Pocket

  • kumon10/12~10/26 SP記事下

    『40周年限定版 くもんのはじめてのおけいこ』
  • GoogleAd:007



  • 関連記事

    ページの先頭に戻る