• 「ゲゲゲの鬼太郎」水木しげるさん逝去 今読みたいおすすめ水木しげる漫画4選

    2015年12月04日
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    芝原 克也(日販 販売企画G)
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    11月30日、漫画家の水木しげるさんが93歳で亡くなりました。つい最近まで連載で漫画を描いていらっしゃったこともあり、「水木センセイはきっと妖怪のように、いつまでも生きておられるんだろうな」と勝手に思い込んでいたので、今回のニュースは本当にショックで、とても残念です。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

    水木しげるさんといえば、まず思い出すのはやはり「妖怪」でしょう。代表作『ゲゲゲの鬼太郎』は何度もアニメ化・映画化され、妖怪ブームを巻き起こしました。私も妖怪好きだった姉の影響で、子どもの頃には『水木しげるの妖怪大百科』を繰り返し読み(“どろたぼう”と“たんころりん”のイラストに恐怖したものです)、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の放送を毎週楽しみにしておりました。日本の妖怪文化に水木しげるさんが果たした貢献は、計り知れないものがあります。水木しげるさんがいなければ昨今の「妖怪ウォッチ」ブームはなかったといっても過言ではないでしょう!

    また水木しげるさんは、戦地で大怪我をして左腕を失うという地獄のような体験をしており、ご自身の戦争体験をもとに描いた漫画も多数残されています。水木しげるさんの漫画で描かれる戦争体験は、悲惨で過酷でありながら、どこか滑稽で間の抜けた雰囲気をもっているのが特徴です。戦争映画などにありがちなヒロイズムやカタルシスがなく、どこにでもいる平凡な普通のおじちゃんや兄ちゃんが無意味に死んでいく戦争の愚かさが、淡々と描かれています。人気漫画家である水木しげるさんが戦争体験を漫画で残したことは、戦争を知らない世代が増えている現代の日本にとっても大きな遺産だといえるでしょう。

    また奥さんである武良布枝さんが執筆した自伝『ゲゲゲの女房』も、2010年にNHK連続テレビ小説で放送され大ヒットしました。若い方の中には、もしかしたら「ドラマで見て水木しげるさんのことは知っているけれど、漫画は全然読んだことがない」という方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

    そこで今回は、水木しげるさんの漫画や関連作品の中からおすすめのものを4つご紹介したいと思います。(市場の在庫が少なく手に入りづらいものも一部あるかもしれませんが、ご了承ください。いくつかは12月中に重版される予定です)

     

    『水木しげる漫画大全集 ゲゲゲの鬼太郎』

    ゲゲゲの鬼太郎 1
    著者:水木しげる
    発売日:2013年06月
    発行所:講談社
    価格:2,484円(税込)
    ISBNコード:9784063775112

    日本中に妖怪ブームを巻き起こした「鬼太郎」シリーズの原点! アニメの鬼太郎と比べてみると面白いです。水木センセイの描く妖怪は不気味だけど、どこか可愛らしい。

     

    『日本妖怪大全』

    日本妖怪大全
    著者:水木しげる
    発売日:2014年02月
    発行所:講談社
    価格:2,052円(税込)
    ISBNコード:9784062776028

    妖怪たち全895項目を網羅した妖怪図鑑の決定版。水木しげるさんによる緻密な画と詳細な解説がついています。超分厚く、圧倒的な情報量です。子どもの頃に「妖怪大百科」を熟読していたような方は必見。

     

    『総員玉砕せよ!』

    総員玉砕せよ!
    著者:水木しげる
    発売日:1995年06月
    発行所:講談社
    価格:745円(税込)
    ISBNコード:9784061859937

    「90%は戦地で自分が見聞きした」という、南太平洋・ニューブリテン島のバイエンでの真実の物語。「バイエンをアメリカ軍から死守せよ」を命じられた日本軍・バイエン支隊を中心に戦争のむなしさを淡々と描いた、傑作長編漫画です。水木しげるさんが遺した戦争モノでは、短編集の『敗走記』もおすすめです。

    敗走記
    著者:水木しげる
    発売日:2010年07月
    発行所:講談社
    価格:572円(税込)
    ISBNコード:9784062767385

     

    『わたしの日々』

    わたしの日々
    著者:水木しげる
    発売日:2015年07月
    発行所:小学館
    価格:1,400円(税込)
    ISBNコード:9784091872661

    「なんと91歳にして新連載を開始した!」と話題を呼んだ、オールカラーのショートコミックエッセイ。各話4ページとはいえ、オールカラーで緻密に描き込まれた背景、しかも隔週連載とは。まさに水木センセイは「妖怪」としか言いようがありません。

    幼少時代や南方戦線での日々を回想した回もあるのですが、ここ最近の水木しげるさん自身が送ってきた本当にしょうもない日常を描いたパートが最高に面白いです。何度も「フハッ」と笑ってしまいます。

    『わたしの日々』の中では奥さんや娘さん、ご兄弟と仲良く暮らし、肉もバクバク食べて元気そうな水木しげるさんだったのですが、残念ながらこれが遺作となってしまいました。お茶目で愛らしい水木センセイが自由で幸せそうに生活している『わたしの日々』を、もう読めないのが残念でなりません。

    とはいえ先日ご家族から出されたメッセージにも書かれていましたが、きっと水木しげるさんは天国で亡き戦友と再会し、相変わらず幸せに暮らしていると思います。

    〉水木しげるの家族から皆様へ
    http://www.mizukipro.com/2015/12/post-1342.html

    あらためてご冥福をお祈り申し上げます。

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