• アルツハイマー病の80歳シンガー“テディ・マック”の半生を描くノンフィクション『父と僕の終わらない歌』発売

    2018年12月06日
    楽しむ
    ほんのひきだし編集部 猪越
    Pocket

    11月30日(金)、アルツハイマー病を患いながら、“80歳の新人歌手”としてデビューした、テディ・マックさんの半生を描くノンフィクション『父と僕の終わらない歌』が刊行されました。

    本作は、アルツハイマー型認知症になった父が夢を叶え、世界に歌声を響かせるまでの物語を息子が綴ったもの。翻訳を『四日間の奇蹟』で知られる浅倉卓弥さんが手がけています。

    父と僕の終わらない歌
    著者:サイモン・マクダーモット 浅倉卓弥
    発売日:2018年12月
    発行所:ハーパーコリンズ・ジャパン
    価格:1,620円(税込)
    ISBNコード:9784596551405

    2016年、80歳でメジャーデビューを果たした、イギリス人シンガーのテディ・マックさん。日本でも、「奇跡体験!アンビリバボー」(フジテレビ系)で紹介され、損害保険会社のCMにも出演しているので、彼の姿を目にした方も多いかもしれません。

    2013年にアルツハイマー型認知症と診断されたテディさんは、家族さえ認識できない状態となり、そこから彼と家族の苦難の日々が始まります。

    そんな中、息子のサイモンさんは、父親が歌っているときには症状が落ち着くことに気が付きました。若いころから歌が大好きだった父親を、息子はドライブに連れ出し、車の中で歌う姿を撮影。それを動画サイトにアップしたところ、次第に大きな反響を得ます。なかでも60年代のヒット曲である「クアンド・クアンド・クアンド」を歌う動画がSNSで話題となり、さまざまなメディアで取り上げられることに。これでさらに勢いがつき、動画は現在合計6,000万回以上も再生されています。

    その歌声はレコード会社の目に止まり、テディさんはイギリスの名門レコード会社デッカ・レコードと契約。2016年、フランク・シナトラの名曲「ユー・メイク・ミー・フィール・ソー・ヤング」と「クアンド・クアンド・クアンド」の2曲が世界に配信されました。

    ▼デビュー曲「ユー・メイク・ミー・フィール・ソー・ヤング」の動画はこちら

    本作では、そんなテディさんの半生から病気の症状、家族の苦悩ぶりまでが息子の手によって丁寧に描かれています。病気を患った父と、介護に苦しむ家族。それぞれの出口の見えない日々に音楽がもたらした、希望と奇跡が心に響く一冊です。

    父と僕の終わらない歌
    著者:サイモン・マクダーモット 浅倉卓弥
    発売日:2018年12月
    発行所:ハーパーコリンズ・ジャパン
    価格:1,620円(税込)
    ISBNコード:9784596551405

    アルツハイマーを患った父。介護する母と息子。出口の見えない日々に一筋の光をくれたのは、幼い頃から父が愛した“歌”だった――。

    アルツハイマー型認知症を発症し、僕を赤の他人だと思い込んでいる父。 ガラクタを収集し家族に怒鳴り散らす。そんな度重なる奇行と攻撃性、先の見えない介護生活に絶望していたある日、父が泣きながら母にこう言った。「何が起きているのかわからないんだ」――

    それまで僕は見えていなかった。 ここ数年目の前にいた怒れる怪物が、実は誰もよりも怯えていたこと、自分にとって見知らぬものとなりつつあるこの世界の一切が父も怖かったのだということが。以来、僕はある試みを始める。

    【プロフィール】
    テディ・マック(本名:テッド・マクダーモット)

    1936年14人兄弟の長男に生まれる。幼い頃から歌が大好きで、やがてその歌声は近所でも評判に。歌手を目指したが、実家が貧しかったため途中で断念。以降バンドボーカルや娯楽施設で歌い手を務める。1974年に妻となるリンダに出会い、2年後に息子サイモンが誕生。家族のため歌は趣味に留め近くのパブで歌う日々だったが、2013年アルツハイマーに。しかし病を患いながらも息子が撮った動画をきっかけに80歳で歌手デビューを果たし、英国最高齢の新人歌手となった。

    著者:サイモン・マクダーモット
    2013年にアルツハイマーを患いながらも80歳で歌手デビューを果たしたテッド・マクダーモットの息子。父との絆を取り戻すため“車中カラオケ”というユニークな方法を思いつく。60年代の名曲「クアンド・クアンド・クアンド」を歌った動画をYouTubeにあげたところ、再生回数は今では6000万回を超えるほどに。アルツハイマー協会への寄付金も12万5,000ポンドを超えた。

    訳者:浅倉卓弥
    東京大学文学部卒業。第1回『このミステリーがすごい!』で『四日間の奇蹟』が大賞金賞を受賞し、2003年宝島社よりデビュー。映画化もされた同作は127万部を超えるベストセラーに。その後も『君の名残を』『向日葵の迷路』『黄蝶舞う』など著作多数。本作が初の訳書となる。




    タグ
    Pocket

  • すばる舎_スマホ記事下

    abareru20181201
  • GoogleAd:007



  • ページの先頭に戻る