• 涙が止まらない!と話題の「人魚の眠る家」 東野圭吾がタイトルに秘めた意味とは!?

    2018年12月07日
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    ほんのひきだし編集部 猪越
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    「こんな物語を書いていいのか」東野圭吾を今も悩ませる衝撃作

    東野圭吾さんによる累計100万部突破のベストセラー小説『人魚の眠る家』が、「20世紀少年」「SPEC」の堤幸彦監督×篠原涼子さん・西島秀俊さん出演で映画化され、11月16日(金)より公開されています。

    『人魚の眠る家』は東野圭吾さんの作家デビュー30周年を記念して2015年11月に刊行された作品。その衝撃的な内容で発売当初から話題になりましたが、実はそれから3年が経った今も、東野さんは「こんな物語を自分が書いていいのか」と悩み続けているのだそうです。

    人魚の眠る家
    著者:東野圭吾
    発売日:2018年05月
    発行所:幻冬舎
    価格:788円(税込)
    ISBNコード:9784344427303

     

    キーワードは「脳」と「子ども」

    プールで溺れた娘が脳死状態に陥るという、過酷な状況に見舞われた離婚寸前の夫婦。本作は、回復の見込みはないといわれながらも、奇跡を信じ、世界でも前例のない技術で娘を取り戻そうとする夫婦が下した決断と苦悩を描いています。

    キーワードは「脳」、そして「子ども」。
    「自分の愛する存在が、健やかに眠っているようにしか見えないのに、もう命はありませんと宣告されたらどう感じるか。そしてどうするか。単純そうで複雑なこの問題に向き合うことから、私の執筆作業は始まりました」と語る東野さん。

    「自分は受け入れられるだろうか、自分が受け入れられたとしても、受け入れられないという者たちがいたらどうすればいいのか」。そんな難題に挑むこととなった本作の執筆は、まさに苦難の連続だったといいます。

    また、小説発表当時から映画にいたるまで使用されているキャッチコピー「答えてください。娘を殺したのは私でしょうか。」について、本作の担当編集者である宮城晶子さん(幻冬舎)は、「小説の中でももっとも印象的なシーンに登場する、この作品を代表する“問い”そのものの台詞がキャッチコピーになりました」と語ります。

    脳死状態になってしまった娘は、生きているのか、死んでいるのか。娘は眠っているだけのように見えるのに患者なのか、死体なのか。娘の奇跡を信じる家族の思いは、愛なのか狂気なのか。

    作品の随所に、そんな衝撃的な問いが散りばめられている本作。

    映画も、公開前から「こんなに嗚咽と涙につつまれた映画ははじめて」「ここ最近の映画の中で一番泣いた」「考えすぎて泣けない映画だ。と、思いつつ最後には涙腺決壊。慌ててポケットの中からハンカチを引きずり出して流れる涙を拭うことに……」と〈涙が止まらない〉の声がSNSで続々とあがり、話題となっています。

    ▲映画では、狂気ともいえる行動で娘を守ろうとする母親を篠原涼子さん、妻の常軌を逸した姿に苦悩する父親を西島秀俊さん、技術の力に囚われていく研究員を坂口健太郎さんが演じます。

     

    『人魚の眠る家』に「人魚」は登場しない…… タイトルの意味は?

    「人魚」「眠る」というファンタジックな響きの言葉が並ぶ、『人魚の眠る家』。しかし、執筆を始められる前は、実は別の仮タイトルで、東野さんが想定されていた物語も少し違ったとか。それではなぜ『人魚の眠る家』というタイトルになったのか? 「小説がどう読まれるかは、読む方の自由」とご自身の作品について多くは語らない東野さんに代わり、その理由を宮城さんに尋ねたところ、返ってきたのは次のような答えでした。

    「この作品に登場する瑞穂は、プールとピアノが大好きな女の子。水の事故で眠り続けることになる彼女を、人魚ととらえる方もいらっしゃると思いますし、悲しくも美しく優しいラストを、アンデルセンの童話『人魚姫』に重ねる方もいらっしゃるかもしれません。みなさまそれぞれの“人魚”を感じていただければ」

    物語を読んだあと、あるいは映画を観たあと、あなたはタイトルに何が込められていると感じるでしょうか?

     

    映画「人魚の眠る家」作品情報

    【STORY】
    二人の子を持つ播磨薫子とIT機器メーカーを経営する夫・和昌。娘の小学校受験が終わったら、離婚すると約束した夫婦のもとに、突然の悲報が届く。娘の瑞穂がプールで溺れ、意識不明になったというのだ。回復の見込みがないわが子を生かし続けるか、死を受け入れるか。究極の選択を迫られた夫婦は、和昌の会社の最先端技術を駆使して前例のない延命治療を開始する。治療の結果、娘はただ眠っているかのように美しい姿を取り戻していくが、その姿は薫子の狂気を呼び覚まし、次第に薫子の行動はエスカレートしていく。それは果たして愛なのか、それともただの欲望なのか。過酷な運命を背負うことになった彼らの先には、衝撃の結末が待ち受けていた――。

    2018年11月16日(金)全国公開

    原作:東野圭吾『人魚の眠る家』(幻冬舎文庫)
    監督:堤幸彦
    脚本:篠﨑絵里子
    音楽:アレクシス・フレンチ
    主題歌:絢香「あいことば」(A stAtion)

    出演:篠原涼子、西島秀俊、坂口健太郎、川栄李奈、山口紗弥加、田中哲司、田中泯、松坂慶子
    配給:松竹

    ningyo-movie.jp

    ©2018「人魚の眠る家」 製作委員会




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