• 円谷プロ×早川書房の豪華コラボ!「ウルトラマン」に人気SF作家が挑む“特撮小説”シリーズ

    2018年11月30日
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    1966年に誕生し、現在も子どもから大人まで多くのファンに愛されている「ウルトラマン」。

    「初代ウルトラマンからすべて暗記している」「怪獣まで網羅している」という猛者も多いかと思いますが、円谷プロダクションとSF小説好きにはおなじみの早川書房がコラボレーションし、「ウルトラマン」を題材とした特撮小説シリーズを刊行していることはご存じでしょうか?

    2016年、円谷プロダクションはウルトラマンシリーズ放送開始50年目を迎え、一方の早川書房は創立70周年を迎えました。

    今回紹介する特撮小説シリーズ「TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE」は、それを記念して誕生したもの。単行本で3作刊行されているのですが、今年、手に取りやすい文庫版の発売がついに始まりました。

     

    『多々良島ふたたび ウルトラ怪獣アンソロジー』

    多々良島ふたたび
    著者:山本弘 北野勇作 小林泰三 三津田信三
    発売日:2018年06月
    発行所:早川書房
    価格:1,145円(税込)
    ISBNコード:9784150313340

    ウルトラ怪獣をめぐる7編の短編アンソロジー。

    『アイの物語』『MM9』の山本弘さんや、『背徳のレクイエム』『水霊 ミズチ』の田中啓文さん、『天獄と地国』の小林泰三さん、『水魑の如き沈むもの』『のぞきめ』の三津田信三さんなど、ウルトラマンを見て育った世代の作家7名が夢の共演を果たしているのがこの本です。

    山本弘さんによる表題作「多々良島ふたたび」は、1966年9月4日に放送された初代ウルトラマン第8話「怪獣無法地帯」の、その後を描いたスピンオフ小説。

    第8話で怪獣たちの襲撃に遭いつつも、友好怪獣ピグモンの助けにより奇跡的に命拾いした主人公・松井。“多々良島測候所の最後の生き残り”となった彼は、測候所再建のため再び多々良島の地を踏みますが──?

    どの作品も、怪獣の魅力がギュッと詰まった名作です。また収録作のうち、先ほど紹介した「多々良島ふたたび」と「怪獣ルクスビグラの足型を取った男」(著:田中啓文)は、第47回星雲賞日本短編部門を同時受賞しています。

     

    『ウルトラマンデュアル』

    ウルトラマンデュアル
    著者:三島浩司
    発売日:2018年06月
    発行所:早川書房
    価格:1,274円(税込)
    ISBNコード:9784150313357

    地球征服を目論みながら、死闘の末に光の国のウルトラ戦士たちの手で野望を打ち砕かれたヴェンダリスタ星人。しかし、辛うじて生き残ったキップ・ラト・メイスは、超常の力で全人類に屈服を強いていた――。一方で、彼ら同様に唯一生き残ったウルトラの聖女ティアは、なおも抗戦を続けるために、心ある人間たちを光の国の“飛び地”でウルトラ化する。二柳日々輝は、ウルトラマンデュアルとして地球を救う戦いに身を投じる!

    円谷ステーション ニュースより)

    舞台は、実質的に宇宙人に支配されている地球。地球を救うべく奮闘する主人公・二柳日々輝の姿が、重厚な筆致で描かれています。

    見どころは、勧善懲悪に終わらない独特の陰翳と深み。「ウルトラマン」「ヴェンダリスタ星人」「地球人」三者の関係が単純な善悪や正邪で割り切れなかったり、外交・政治の問題が掘り下げられていたりと、さまざまな要素が絡み合ったSF長編小説となっています。

    なおこの『ウルトラマンデュアル』のみ、「TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE」において続編が刊行されています(『ウルトラマンデュアル2』)。

     

    『ウルトラマンF』

    ウルトラマンF
    著者:小林泰三
    発売日:2018年09月
    発行所:早川書房
    価格:1,037円(税込)
    ISBNコード:9784150313463

    ウルトラマンが去った後の地球で――
    世界各国はウルトラマン不在の状況で、迫り来る異星人や怪獣に対抗する戦力の開発を進めていた。日本の科学特捜隊は、ウルトラマンだった男――早田進の身体の秘密を探る調査実験を行っていたが、かつてメフィラス星人によって巨大化させられた富士明子が、実験事故に巻き込まれたことで再びあのときの姿に戻ってしまう!

    (ハヤカワ・オンライン『ウルトラマンF』より)

    『ウルトラマンF』は、初代「ウルトラマン」終了から「ウルトラセブン」開始までをつなぐミッシングリンクとして描かれている作品。しかしながら平成ウルトラマンやほかのシリーズの小ネタが随所に仕込まれており、初代ファンならずとも十分に楽しめるつくりとなっています。

    表紙に描かれているウルトラマンらしき姿は、どことなく女性的なフォルムを帯びているように見えますが──?

    *****

    今回紹介した「TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE」の作品は、ウルトラマンという題材にさまざまな切り口でアプローチした、いずれもウルトラマンシリーズの新たな可能性を感じさせる小説ばかりです。

    最初は「ウルトラマンの小説版ってこと?」と思った方もいるかもしれませんが、純然たるSF作品としての面白さも保証します。企画モノと侮るなかれ、シリーズファンもSF愛好家も、ぜひ手に取って読んでみてください。




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