• 岩井俊二が自らの原体験を綴った恋愛小説『ラストレター』 松たか子、福山雅治出演で映画化

    2018年11月27日
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    日販 ほんのひきだし編集部「新刊展望」担当
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    1995年に公開された、岩井俊二監督の長編映画デビュー作「Love Letter」。その“アンサームービー”となる「Last Letter」が映画化されます。

    このほど発売された『ラストレター』は、岩井監督自らが手がけた映画の原作小説。「Love Letter」と同じく“男女の手紙のやりとり”を通して物語が展開されますが、今作は監督自身の原体験をふんだんに盛り込みつつ、23年経ったSNS全盛のいまだからこそ描かれた、集大成ともいえる作品となっています。

    今回は編集を担当した文藝春秋・文藝出版局の篠原一朗さんに、本作の魅力を文章で寄せていただきました。映画の公開にもますます期待が高まる作品ガイドです。

    ラストレター
    著者:岩井俊二
    発売日:2018年10月
    発行所:文藝春秋
    価格:1,404円(税込)
    ISBNコード:9784163909134

     

    世代と時空を超える手紙物語

    「Love Letter」「リリイ・シュシュのすべて」「リップヴァンウィンクルの花嫁」など、数々の名作映画を生み出された岩井俊二さん。その最新映画「Last Letter」の原作小説『ラストレター』がついに刊行になりました。

    主人公は、売れない小説家の乙坂鏡史郎。かつて恋をしていた同級生の未咲との再会を願って同窓会に参加をしますが、そこに参加をしていたのは未咲ではなく、未咲の死を伝えるためにやってきていた妹の裕里でした。裕里にとっては、鏡史郎こそ初恋の相手。裕里は姉の死を伝えられず、鏡史郎は裕里に気付かないふりをして、裕里は気付かれていないふりをして、二人のやりとりがはじまります。

    鏡史郎は未咲の実家に手紙を送りますが、今そこに住んでいるのは未咲の娘の鮎美。亡き母宛に立て続けに送られてくる手紙には、学生時代の鏡史郎と未咲の淡い思い出話が綴られていました。未咲が亡くなり落ち込んでいた鮎美は、母に代わって鏡史郎からの手紙に返信を書き、文通を心待ちにするようになりますが――。

    とある夏休みを舞台にした世代と時空を超える物語は、岩井美学とも呼ばれる、岩井さんの作品世界の集大成のような作品となりました。

    なお、映画「Last Letter」は松たか子さん、広瀬すずさん、神木隆之介さん、福山雅治さんという豪華キャストを迎え、来年以降に公開の予定です。今夏、岩井さんの出身地である宮城にて撮影が行なわれ、岩井さんから「すごく良い画がたくさん撮れました」と伺っています。どうかご期待下さい。

    文藝春秋 文藝出版局 第二文藝部 篠原一朗




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