• かこさとし“最後の絵本”の絵を、鈴木まもるが手がけた理由――『みずとは なんじゃ?』制作の舞台裏

    2018年10月16日
    楽しむ
    ほんのひきだし編集部
    Pocket

    11月8日(木)に発売される絵本『みずとは なんじゃ?』

    かこさとしさん作、鈴木まもるさんが絵を手がけたこの絵本は、かこさとしさんの最後の絵本であり、また、6月に放送されたNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で打ち合わせ風景などが紹介されたこともあって、発売決定時から注目を集めています。

    今回は本作が【かこさとし×鈴木まもる】のタッグで制作された経緯にフォーカスし、『みずとは なんじゃ?』の舞台裏をお届けします。

    みずとはなんじゃ?

     

    子どもの頃に出合った、かこさとしの絵本『かわ』の世界観

    鈴木まもるさんは、1980年に『ぼくの大きな木』でデビューした絵本作家。これまでに手がけた絵本・童話のイラストは200冊以上にものぼります。

    そんな鈴木さんにとって、子ども時代から大切な存在だった絵本が、かこさとしさんの『かわ』。

    子どもの頃に『かわ』に出合った鈴木さんは、小さな流れが大きな海へ広がっていく世界観に感銘を受け、絵本作家になってからはこれを“目標とする作品”の一つにしていたのだそうです。

    かわ
    著者:加古里子
    発売日:2008年04月
    発行所:福音館書店
    価格:972円(税込)
    ISBNコード:9784834000672

    小さなことの積み重なりや連続が、大きな広がりになって世界をつくっていく……。そんな世界観は、鈴木さんの作品のなかにも見ることができます。

    『かわ』は、鈴木まもるさんが鳥の巣研究をはじめとする“自分の表現”を打ち出していくきっかけとなった、非常に重要な作品なのです。

     

    かこさとしの希望でタッグが実現!

    鈴木さんが『みずとは なんじゃ?』の絵を手がけることになったのは、かこさとしさんからの希望があったから。かつて、鈴木さんはかこさんに絵本を見てもらう機会があり、構成や絵の表現、絵本を制作する姿勢をかこさんから高く評価されていました。

    容態が悪くなり、絵を描くことが難しくなったかこさんから「絵は鈴木さんに」と希望があり、今回のタッグが実現。鈴木さんは憧れのかこさんに元気になってもらいたい一心で、驚異的なスピードでラフを完成させ、かこさんにそれをチェックしてもらうことができました。

    出版元である小峰書店の担当者に聞いたところ、この鈴木さんの尽力がなければ、かこさんにラフを見てもらうことができず、おそらく『みずとは なんじゃ?』が刊行されることもなかっただろうとのことです。

    『みずとは なんじゃ?』を実際に読んでみるとわかりますが、鈴木まもるさんのかこさんに対する思いは、こういったエピソードだけでなく“絵”にも現れています。

    ▼『みずとは なんじゃ?』より

    これまでかこさとしさんの絵本に親しんできた方は、ページをめくると「あっ! こんなところに!」「ここにも!」という発見があるはず。一度おはなしを読み終えたら、次はじっくりすみずみまで絵を楽しんでみてください。

    なお『みずとは なんじゃ?』制作の経緯は、初回特典の特製冊子でくわしく紹介されています。

    みずとはなんじゃ?
    著者:加古里子 鈴木まもる
    発売日:2018年11月
    発行所:小峰書店
    価格:1,620円(税込)
    ISBNコード:9784338081610

     

    『みずとは なんじゃ?』関連記事

    切っても切れない “水”と かこさとしさんの話。

    かこさとし最後の絵本『みずとは なんじゃ?』 2018年11月8日発売




    タグ
    Pocket

  • GoogleAd:SP記事下




  • GoogleAd:007



  • ページの先頭に戻る