• 『がん消滅の罠』の岩木一麻 待望の第2作!バイオテロをテーマにした【目的】とは?

    2018年09月23日
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    日販 ほんのひきだし編集部「新刊展望」担当
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    2017年1月に発売された「このミステリーがすごい!」大賞受賞作『がん消滅の罠 完全寛解の謎』が、瞬く間に40万部の大ヒットとなった岩木一麻さん。待望の第2作となる『時限感染 殺戮のマトリョーシカ』が、9月7日(金)に宝島社より発売されました。

    本作のテーマは、3000万人が標的の「バイオテロ」。前作と同様、岩木さんはこの作品も【ある目的】をもって執筆したのだそうです。

    今回はそのヒントとなる本作の見どころを、編集を担当した宝島社第2書籍局の下村綾子さんに、文章を寄せていただきました。

    時限感染 殺戮のマトリョーシカ
    著者:岩木一麻
    発売日:2018年09月
    発行所:宝島社
    価格:1,490円(税込)
    ISBNコード:9784800287731

     

    ネタバレ厳禁! バイオテロ・ミステリーの新基軸

    第15回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、作家デビューした岩木一麻さん。受賞作の『がん消滅の罠 完全寛解の謎』は、40万部を超える大ヒット作となり、今年の4月には唐沢寿明さん主演でドラマ化もされました。

    「ミステリーという手法で、がんをもっと多くの人に知ってもらいたい」という想いで書き上げた『がん消滅の罠 完全寛解の謎』でしたが、そんな岩木さんが、やはりある【目的】をもって書き上げた作品が、新作『時限感染 殺戮のマトリョーシカ』です。

    物語は、冒頭、都内でウイルス学専門の大学教授の首無し死体が発見されるところから始まります。その傍らには犯人からのバイオテロ予告文。「マトリョーシカによって、数十万人の命を奪う」とありました。下谷署の女性刑事・桐生は、警視庁からやってきた鎌木刑事とコンビを組み、事件を追うことになります。捜査を進める間に、テレビ局にもまた犯行声明文が届けられ、史上最悪のテロ予告が世の中に知れ渡ることに……。

    ところが、何か、おかしい。犯行声明文が2通届いただけで、事件は早くも硬直状態となります。読者も、いったい何が起きているんだ? なかなか事件が進まないぞ――?と不思議に思うでしょう。政治的主張をもたない犯人は、厳密にはテロリストではありません。通り魔的にバイオテロを引き起こそうというのでしょうか? 大量殺人を引き起こし、世の中を混乱に陥れたいサイコパスなのか……。犯人の目的とはいったい……?

    と、ここまでが第一章のあらまし。第二章に入ると犯人の視点も加わり、桐生・鎌木刑事コンビと生物兵器テロ犯、追う者と追われる者の熾烈な闘いが始まる――と思いきや、不可解な出来事や違和感が伏線となり、ここからまさかの物語が展開していきます。

    大胆な仕掛けと、そして徐々に明かされていく事件の真相。私は、この結末に思わず唸りました。ありえないかもしれないけれど、こんなことは絶対にない、とも言い切れないと感じたのです。確かに、岩木さんには「希望があるラストがいいですね」とお願いしたものの、こんな真相が待ち受けるとは……!

    さて、読者のみなさんはどんな感想を持つでしょうか。

    ミステリーの性質上、結末については多く語れませんが、同じく「ネタバレ厳禁!」の、今村昌弘さんの『屍人荘の殺人』や、大ヒット上映中・上田慎一郎監督の映画「カメラを止めるな!」のように、「詳細は言えないけど、絶対面白いから!」と多くの方に勧めたい一作です。

    宝島社 第2書籍局第1編集部 下村綾子

    時限感染 殺戮のマトリョーシカ
    著者:岩木一麻
    発売日:2018年09月
    発行所:宝島社
    価格:1,490円(税込)
    ISBNコード:9784800287731
    がん消滅の罠
    著者:岩木一麻
    発売日:2018年01月
    発行所:宝島社
    価格:734円(税込)
    ISBNコード:9784800279828

     

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