• 引退試合は、37歳下・現役王者との一騎打ち。天龍源一郎の自伝が発売

    2015年11月11日
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    Honya Club.comスタッフ
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    ――2015年11月15日。

    昭和の怪物、
    昭和最後の生ける伝説、
    日本人で唯一ジャイアント馬場とアントニオ猪木からピンフォールで勝利した男、
    滑舌が悪すぎて何を言っているかが全く分からず、それを買われて「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」笑ってはいけないシリーズに出演した男、
    天龍源一郎が、引退する。

    「風雲昇り龍」こと天龍源一郎は、プロレスラーである。もとは角界で活躍する力士だったが、1976年にプロレスラーに転向。それから39年の現役生活を経て、2015年の今日まで第一線を張り続けてきた。齢65歳。力士時代を含めれば、格闘技歴は51年に及ぶ。

    そして天龍源一郎は「粋」な男である。超一流のレスラーでありながら、団体の大小や試合の場所、相手の格などにとらわれず、どんな相手とも対戦した。同性には敵なしとまで言われるほど強かった女子プロレスラー・神取忍と一騎打ちしたこともあった。相手が女子だろうが求められれば戦い、一切手加減することなくボコボコにしてみせた。どんなときでも「天龍源一郎」という男を貫いたのだ。

    そんな天龍が引退試合に選んだのは、なんと現役バリバリ、世界最高峰のIWGPヘビー級王者であるオカダ・カズチカとの一騎打ち。はっきり言って前代未聞だ。通常の引退試合では複数人によるタッグマッチなど、選手の引退に花を添えるようなエキシビションマッチが行われる。しかし天龍は、27歳現役トップとの真剣勝負を選んだ。オカダ・カズチカも、まさか引退する人間に負けるわけにはいかないだろう。手を抜かず本気で戦うはずだ。

    天龍は言う。「彼にとっては『昭和のプロレス』を肌で感じる最後のチャンスだ」と。もちろん、天龍という男が負けるつもりでリングに上がることはないはずだ。勝手な想像ではあるが、もし負けるとしても、天龍はそれを承知しているように思う。

    勝ち負けはいずれにせよ、リングでは「昭和のプロレス」と「平成のプロレス」が交錯する。リング上で、このうえなく明白に「昭和のプロレス」から「平成のプロレス」にバトンが渡されようとしているのだ。自らの引退試合をその舞台とした天龍は、まさしく「粋」な男ではなかろうか。

    彼の語る引退理由が、なによりも彼の人柄を表している。
    「――家内が大病しまして。そのときに天龍源一郎が元気なうちしか彼女を支えていけないという気持ちが芽生えた。(中略)これからは逆に俺が恩返しする番かなと思った」

    引退試合が行われる両国国技館のチケットはすでに完売しており、当日券も販売されないそうだ。その代わりに全国映画館でのライブ・ビューイングや、BSスカパー!、ニコ生などでの中継が決定している。

    〉天龍源一郎/天龍プロジェクト公式サイト
    http://tenryuproject2010.com/

    さて、そんな天龍源一郎の自伝『天龍源一郎 自伝 レボリューション』がこの度発売される。関連ムック本も発売されているので、ぜひともこの2冊で“粋な男”天龍源一郎を感じてもらいたい。

    レボリューション
    著者:天竜源一郎
    発売日:2015年11月
    発行所:ベースボール・マガジン社
    価格:1,836円(税込)
    ISBNコード:9784583109060

    Gスピリッツ vol.37
    発売日:2015年09月
    発行所:辰巳出版
    価格:1,240円(税込)
    ISBNコード:9784777815869

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