• 70人の「十歳までに読んだ本」 あの人は子どもの頃、どんな本を読んでいた?

    2018年08月19日
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    日販 ほんのひきだし編集部 浅野
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    ほんとうは一年生にも四年生にも六年生にも自意識はある。ただ、その硬さが変わる。一年生ではへにゃへにゃしていたものが、六年生にもなるとピンと立っている。その中間の年頃は、からだの内側ではいろんな気持ちがぐるぐる渦巻いているのにうまく表現できない。表現できないから、もどかしい。それがピークになるのが四年生、すなわち十歳。

    今回紹介する本のなかで、作家の宮下奈都さんがこのように表現している“十歳”という年齢。

    宮下さんはこれに続けて、「十歳は少し迷っている。今まで好きだったものをまだ好きであり続けながらも、もっと広いもの、もっと深いもの、もっと鋭いもの、いろんな『もっと』を探している。人生の真剣さみたいなものを探し始めている」とも書いています。

    そんな“十歳”までに、私たちのよく知る〈あの人〉はどんな本を読んできたのか? 『十歳までに読んだ本』はタイトルのとおり、そんな〈あの人〉70人それぞれの“十歳までに読んだ本”と、その本にまつわるエピソードをおさめたエッセイ集です。

    執筆者一覧
    西加奈子/佐藤ジュンコ/松村栄子/原宏一/川内有緒/冲方丁/安田菜津紀/飛鳥井千砂/益田ミリ/草野たき/吉岡里帆/畠中恵/平松洋子/木内昇/ミムラ/穂高明/千松信也/長島有里枝/小川糸/穂村弘/山崎ナオコーラ/近藤聡乃/中村航/町山智浩/棚橋弘至/最相葉月/森見登美彦/名取佐和子/文月悠光/原田マハ/稲垣えみ子/海堂尊/安東みきえ/中島たい子/平山夢明/前田司郎/犬童一心/内澤旬子/三田村信行/栗田有起/矢萩多聞/寺地はるな/あさのますみ/初野晴/東山彰良/万城目学/柚木麻子/近藤史恵/小路幸也/石川直樹/伊藤たかみ/宮下奈都/永井するみ/小川一水/大崎梢/杏/藤岡陽子/小手鞠るい/絲山秋子/魚住直子/小瀬木麻美/五十嵐貴久/辻村深月/小松エメル/藤谷治/誉田哲也/市川紗椰/枡野浩一/加藤千恵/アーサー・ビナード

    たとえば、お父さんの転勤でエジプトへ引っ越すことになった当時7歳の西加奈子さんが、それを頑固に拒否する理由となったトラウマ級の絵本。

    『世界屠畜紀行』の内澤旬子さんが、実は怖がりな子どもだったことの証拠となる漫画。

    森見登美彦さんが「本の中に世界が丸ごと入っている」ことの不思議さを体験した、自分の日常と地続きでありながら、ファンタジーでもある物語。

    女優の吉岡里帆さんにとって、お母さんとの絆をつなぐことになった絵本。

    そして冒頭で紹介した宮下奈都さんがまさに10歳の頃、ただの子どもじゃないのにお姉さんにもなれなかったときに、はっきり「これだ!」と感じた“どまんなか”の本。

    ほかにも、記憶にはしっかり刻まれているのに内容が思い出せない本や、ディテールだけ妙に覚えている本…… さまざまな“十歳までに読んだ本”が登場し、その人がどんな子どもだったのか、その読書体験がどんな影響を与えたのかなどが、大人になった今の視点から綴られています。

    まだ不安定な年頃だからこそ、そのときに出会った本が大切な“根っこ”になっているのかも。

    懐かしい本と再び出会うきっかけになるとともに、あの頃の自分と同じ年齢の子どもたちに「こんな本もあるよ」と教えてあげたくなる一冊です。

    十歳までに読んだ本
    著者:西加奈子 益田ミリ 杏
    発売日:2017年07月
    発行所:ポプラ社
    価格:1,728円(税込)
    ISBNコード:9784591155110




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