• 「親子で“絵本を読むように”楽しんでほしい」 細田守×上白石萌歌「未来のミライ」公開記念トークショー

    2018年08月03日
    楽しむ
    ほんのひきだし編集部 猪越
    Pocket

    7月20日(金)に公開された、細田守監督最新作映画「未来のミライ」。

    映画の公開を記念して7月22日(日)、細田監督と、同作で“くんちゃん”を演じた上白石萌歌さんによるトークショー・読み聞かせイベントが開催されました。

    会場の有隣堂横浜駅西口ジョイナス店に集まったのは、抽選で選ばれた親子20組。当日は映画「未来のミライ」の裏話だけでなく、お二人の“絵本”に対する思いなども語られました。

    ▼イベントに登壇した細田守監督と上白石萌歌さん

     

    上白石萌歌は、「前に進みたい」と葛藤する姿がくんちゃんにそっくりだった

    「未来のミライ」は、甘えん坊の男の子“くんちゃん”と、未来からやってきた妹の“ミライちゃん”が織りなす家族と命の物語。本作は、生まれたばかりの妹を連れた両親が、くんちゃんの待つ家に帰ってくるところから始まります。

    自身も2児の父である細田監督は、「子どもにとって家族が一人増えるというのは、大人が思っている以上に大きな出来事」「その出会いが一生“きょうだい”として続いていく、ということをこの作品で描きたかった」と語りました。

    また、上白石さんを“くんちゃん”にキャスティングしたのは、「くんちゃんと似ている人だなと思ったから」だといいます。当時高校生だった上白石さんは、中学生のミライちゃん役としてオーディションに参加していましたが、「葛藤していたり、前に進みたい、大きくなりたいという心を持っているところがすごく素敵で、くんちゃん役をお願いした」そうです。

    そんな上白石さんが持つ“くんちゃんの本質”を作品に生かすため、「男の子っぽさは意識しなくてもいいよ」とディレクションしたという細田監督。上白石さんは、「作中では怒ったり大声で叫んだりすることが多かったのですが、特に怒って床をのたうちまわるシーンがすごく楽しかった。自分の中にこんな感情が眠っていたんだということを、くんちゃんが引き出してくれた感じがします」と語っていました。

     

    くんちゃんの“アドリブ”に注目! 劇中絵本『オニババ対ヒゲ』はどんな絵本?

    映画「未来のミライ」には、『オニババ対ヒゲ』という絵本が登場します。そしてこの絵本は映画公開と同日に、細田監督と人気絵本作家のtupera tuperaさんによって、実際の絵本としても刊行されました。

    オニババ対ヒゲ
    著者:tupera tupera 細田守
    発売日:2018年07月
    発行所:KADOKAWA
    価格:1,620円(税込)
    ISBNコード:9784041070932

    劇中でくんちゃんが、“赤ちゃんの未来ちゃん”に読んであげる『オニババ対ヒゲ』。細田監督の「普通とは違う、びっくりするような絵本を」というオーダーから生まれた本作は、ダイナミックな絵と、「ギロォリ」「ぬぬうおおおおううっっ」「ブッフゥ~」といった擬音だけで表現されています。

    しかし、上白石さんが劇中の読み聞かせシーンを再現すると――

    オニババは、顔を真っ赤にして怒ると、ヒゲを追いかけました。ヒゲはさらりとよけると、E235系山手線に飛び乗りました……

    擬音だけでできているはずの絵本にストーリーがついているのは、まだ字が十分に読めないくんちゃんが、自分で考えたお話を未来ちゃんに読み聞かせているためだそう(くんちゃんは、大の電車好きなのです)。細田監督は自身の経験からも、「たまにその場で作ったアドリブを言ってみたりするのも、読み聞かせのおもしろいところですよね」とコメントしていました。

    くんちゃんが未来ちゃんにどのようなアドリブを聞かせているのか、ぜひ映画と絵本を見比べてみてください。

    そのほかの関連絵本についてはこちら
    映画「未来のミライ」から4冊の絵本が誕生!tupera tuperaとのコラボ絵本からでんしゃ絵本まで

     

    細田監督、上白石さんがともに「印象深い」と語った絵本とは?


    トークイベントに続いて行なわれたのは、上白石さんによる絵本の読み聞かせ。絵本は子どもたちからも「やったー」「知ってるー」と声の上がった『はじめてのおつかい』です。

    本書は、「学生の頃から読んでいる、何歳になっても見え方が違う素敵な絵本」(細田監督)、「父が大好きだった絵本で、私も子どものときに読んでもらっていました」(上白石さん)という、お二人にとっても印象深い絵本。大人も子どもも、上白石さんが表現する絵本の世界観に浸りながら、その声に聞き入っていました。

    はじめてのおつかい
    著者:筒井頼子 林明子
    発売日:1977年04月
    発行所:福音館書店
    価格:972円(税込)
    ISBNコード:9784834005257

    最後に、イベントのテーマである「映画」と「絵本」について、お二人からこんなメッセージが。

    上白石さんは、「『未来のミライ』は、子どもたちにとっては夏の大冒険の物語ですが、子育て中のお父様、お母様にもいろんな部分で共感してもらえるのでは。ぜひ何度でもご家族で劇場に足を運んでください。そして、みんなもお父さん、お母さんに絵本を読んでもらって、良い時間を過ごしてもらえるとうれしいです」と子どもたちにも語りかけました。

    「自分たちが小さいときに見ていた絵本を、親になったときに、子どもにとっての“新しい一冊”として与えることができる。絵本の世界はいつまでも古びない、素晴らしい世界だなと思っています」そう絵本についてコメントしていた細田監督。「『未来のミライ』は、自分の子どもと絵本を読んだ、そのときの世界を大事にしながら作った作品。小さい子との時間は、かけがえのない、大事にしていきたいものだと感じています。子どもはすぐに大きくなっていくけれど、その瞬間、瞬間が“子どもと一緒にいい時間を過ごしたな”という素晴らしい記憶として皆さんの中にありますように。自分もそういう親でありたいなと思っています」と話しています。

    ▼最後は“くんちゃん”も一緒に記念撮影が行われました。映画はもちろん、さまざまな関連書が発売され、その世界観を存分に楽しむことができる「未来のミライ」。ぜひこの夏、親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。

     

    関連記事

    映画「未来のミライ」を楽しみ尽くす関連書籍が続々発売!オフィシャルガイドから細田作品をめぐる旅まで多彩に紹介
    細田守「未来のミライ」原作小説が発売中!“体感型”展覧会「未来のミライ展」も開催決定




    タグ
    Pocket

  • GoogleAd:SP記事下




  • GoogleAd:007



  • ページの先頭に戻る